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和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説幼馴染

忘れても好きな人

忘れても好きな人


発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ
価格:850pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆6
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著者プロフィール

 鹿能 リコ(かのう りこ)
 北海道出身。東京都在住。9月23日生まれ。血液型O型。

解説

 中三の夏休み、転落事故がもとで七年間の記憶を失ってしまった涼。それから十年。失業の憂き目にあった涼は、産業スパイとしてある化粧品会社に潜り込まないかという危険な誘いについ乗ってしまう。ところが、潜入したその会社のイケメン社長、宮守はなんと前夜、街で出逢い抱かれた相手……しかも彼は涼の幼馴染みで、記憶喪失になる直前まで二人は恋人同士だったと言う……。欠けた真実か偽りの過去か……ミスティラブ★
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

目次

忘れても好きな人

抄録

「え、えっと、その……かっこいい人だと思って、後をつけちゃいました。ごめんなさい!」
 小学生のように勢いよく頭を下げて謝ると、男が驚いた、という顔になった。
「君、外見と喋(しゃべ)った時の印象が違うねぇ……」
「それ、よく言われます。この外見にその中身は詐欺だって」
 涼の返答に男が噴き出す。口元を手で押さえる仕草にさえ、なんともいえない華やかさがあり、涼は男に見(み)惚(と)れてしまった。
「俺はこれから飲みに行くところだけど、君もどう?」
「ご一緒していいんですか?」
「……そのつもりで後をつけてたんじゃなかったの?」
 ふいに男の雰囲気が変わった。よく訓練された猟犬が野生の豹(ひょう)になったかのような。すかさず男が涼の背中に腕を回した。男の体温を感じた瞬間、涼の全身に震えが走る。
 それは、決して不快なものではなかった。震えが収まると、すぐに体が熱くなる。ありていに言えば、涼は欲情していた。
 な、なんなんだ? 俺の体、いったいどうしてしまったんだ!?
 とまどいつつも同時に、涼は思っていた。
 もし自分にいけすかない中年に突っ込まれる未来しか待っていないなら、その前に女──は無理だから、せめて、この男を初体験の相手にしたいと。
 そうして、涼は男に誘われるままに三階のバーに入った。
 テーブル席がふたつとカウンター席が六つ並んだだけの小さな店だった。ジャズの流れる店内にいるのは、当然ながら従業員も客も全員男である。
 一瞬、男子高に迷い込んだかのような錯覚に陥りつつ、カウンターの一番奥の席に座った。
 男は涼の右隣に腰を下ろす。ウイスキーの水割りを頼み、涼はハイボールを頼んだ。乾杯を終えて早々に、男が涼に話かける。
「……そういえば、名前を聞いてなかったよね?」
「俺の名前は……えっと……山(やま)崎(ざき)です。山崎、英夫」
 もし、男とそういうことになっても、一夜限りの関係だ。本名を名乗るつもりは涼になく、とりあえず正面の棚に置いてあった山崎のラベルをそのまま偽名に用いることにした。
 名前の方は義父の名前を──心の中で、「ごめん」と謝りながら──借りてしまった。
「山崎英夫、か。その格好だと就職活動してるみたいだけど、年はいくつ? 二十一歳?」
「就職活動中ですけど、年は二十四歳です」
「へぇ。俺と同い年だ」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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