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恋は苦く密やかに

恋は苦く密やかに


発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ
価格:850pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★☆☆3
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解説

 「セフレならいいんだろう?」
 元警察官で探偵事務所を営む柚岐村。同じマンションに写真スタジオを開いたカメラマンの狩谷からある女性の捜索を依頼され、一度は断ったのだが……数日後、偶然にも互いに同じ性癖であることが知れ、柚岐村は口封じの意味もこめて狩谷を誘惑する。先輩刑事との辛い過去を持つ柚岐村は、次第にこの正体不明の男に興味を惹かれ……やがて束縛しあわない大人の関係が始まったが……。ハードボイルド★ビターLOVE!

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

目次

 恋は苦く密やかに

抄録

 「昨日一緒にいた彼は、君の恋人なのか?」
 「どうして、そんなことを訊くんです?」
 眉を寄せて訊き返した途端、柚岐村の胸に不思議な感情が湧き上がっていた。
 今夜、狩谷を誘惑してみたい──。
 そうすることで、狩谷の口を塞ごうと明確に思ったわけではなかったが、気がつくと柚岐村は露悪的な言葉を並べていた。
 「恋人なんかじゃありませんよ。昨日行った店で初めて会った男で、名前も知りません。もう、会うこともないだろうな」
 狩谷は驚き呆れたように、柚岐村を見つめた。
 「君は真面目そうな男だと思っていたが、そんなに欲求不満なのか」
 「欲求不満じゃいけませんか?」
 半ば挑発するように問い返すと、狩谷の濃く男らしい眉がひそめられた。
 それへ、すうっと口角を吊り上げ、意識して蠱惑的な笑みを浮かべると、柚岐村は掬い上げるように狩谷を見た。
 舌の先で唇をちらりと舐めてみせると、狩谷が大きく息を吸い込んだのが分かった。
 ほとんど身を投げ出すように狩谷に覆い被さると、柚岐村は強引に唇を重ねた。
 「……っ……」
 何か言いかけるように薄く開いた唇の隙間へ、すかさず舌を差し入れる。
 尖らせた舌先で歯列をなぞり、緩急をつけて口蓋を舐め上げると、狩谷もためらいを振り切るように応えてきた。
 狭い車内で身を寄せ合い、首を折るようにして、まるで恋人同士のように舌を渡す。
 柚岐村が絡めた舌を強く押しつけるように動かすと、唇の継ぎ目から狩谷の吐息が洩れた。
 口づけが途切れそうになるたびに、柚岐村は縋りつくように狩谷の背に回した腕に力を込めた。
 「このままここで? それとも、俺の部屋へ来る?」

本の情報

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