和書>小説・ノンフィクションボーイズラブ小説兄弟


著者プロフィール

 牧山 とも(まきやま とも)
 誕生日:盛夏の頃
 血液型:B型
 趣味:読書、睡眠、妄想、ボーっとすること
 座右の銘:なんとかなる
 好きな言葉:どうにかなる
 萌えポイント:細腰に巻きつけたカフェエプロン、和服、眼鏡
 萌えキャラ:策士な主人公(攻、受)と脇役全般

解説

 ★大人気シリーズ、電子書籍だけの書下ろし! ★
 建築デザイン事務所に勤める塁の恋人は、なんと実弟の幹。ダブル禁忌を乗り越え、めでたくカップルとなった仁科家四兄弟の次男と三男だ。仕事も恋も充実している塁だが、ある日、こっそり幹の勤務先の動物病院を訪れた際、子供の話をしている弟の姿を目にしてしまい愕然となる。……そうか、幹は子供がほしかったのか。うっかりそう思い込んだ塁の暴走が始まり、ついには「子育て作戦」まで立てる始末で……。大人気の『薔薇色の禁忌』シリーズ、書下ろし作品!

※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

目次

 薔薇色の悪魔

抄録

 「本当に、いつ見ても誰よりも塁はきれいで色っぽい」
 「うれしいけど、あの。飽きたら、ちゃんと言ってね。どこのパーツだって、幹好みに全力でカスタマイズするし」
 「……しなくていいから」
 苦く笑って否定されたものの、鵜呑みにはできなかった。
 今日知り得た衝撃最新情報同様、思いやりに基づいた言動を取る彼だ。己の肉体で物理的に実現不可能な事象はさておき、可能なことならやり遂げる気満々で強く言い添える。
 「それこそ、遠慮しなくていいんだよ?」
 「してないし、今の塁で俺は全然満足してる」
 「そっか。でも、気が変わったらいつでもどうぞ」
 「どうぞって……」
 意気込みを伝えてみたら、恋人ががっくり項垂れて覆いかぶさってきた。なにか変な発言をしただろうかと訊くも、唸るだけで答えてくれない。ほどなく、首筋に顔を埋められて肌を吸われた。
 耳朶を食まれたり、耳孔に舌を入れられたりもして塁が首をすくめる。
 「幹……や、だっ」
 「きれ者なのにどこか天然で、妙に自信がないとこも可愛いんだから仕方ないか」
 「な、に……?」
 低い呟きを聞き咎めたが、笑っていなされた。次いで、股間にもちょっかいを出されて身をよじる。反射的に両脚を閉じかけたけれど、脚の間に幹が陣取っていて叶わなかった。
 「あっあ……ん、く」