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オリンポスの咎人 ストライダー

オリンポスの咎人 ストライダー


発行: ハーレクイン
レーベル: MIRA文庫mirabooks シリーズ: オリンポスの咎人
価格:800pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆1
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解説

 最強の種族に生まれたカイアは大胆不敵な女だと思われているが、秀でた姉や可憐な双子の妹に比べられて育ち、自分に自信を持てずにいる。そんな彼女が惹かれているのは暗黒の戦士ストライダー。カイアは強気な振る舞いで傷つきやすい心をひた隠し、ゴージャスでセクシーな彼を一途に想い続けてきた。だがストライダーは“征服”の魔物を宿し、どんな勝負でも負ければ激痛に苦しめられるため、戦士たちよりも強い彼女に見向きもしない。ついには拒絶の言葉を告げられ、カイアは涙をこらえた。彼のためならなんだってするのに……。

抄録

 カイアはこの瞬間をずっと待っていたような気がした。ある意味ではそのとおりだ。ついに伴侶の腕の中に飛び込み、欲望を満たしてもらっている。どこまでもワイルドで、どこまでも官能的な欲望を。ストライダーの唇が重なり、舌が熱くみだらに入り込み、ストライダーの味わいがすべてを満たして圧倒した。こんなにもシナモンを愛おしいと思ったことはなかった。
 筋肉質な体の重みが彼女をベッドに釘付けにする。もしかしたらあざになったかもしれないけれど、そんなことはどうでもいい。ストライダーがキスを深めようとしてたくましい片手で彼女の頭を傾けているのだから。
 息を吸い込むたびに胸と胸がこすれ、突き出した先端が彼の体をかすめて、欲望をさらに熱く燃え上がらせていく。
 カイアは脚を開き、ストライダーの下半身を自分のほうへと引き寄せた。大きく長く太い高まりがまさにぴったりの場所にあたり、カイアはあえいだ。
「ストライダー」
「カイア」
 彼の口がささやくその名……それは天国と地獄であり、甘くもあって苦しくもある。「もっと」
「どうしてほしい?」
「あなたの好きなように」かぎ爪に変わった指先をストライダーの背中に突き立ててしまい、シャツと肌が裂けた。ストライダーはうめき、二人の歯がこすれ合った。顎をつかむ彼の指に力が入った。「ごめんなさい」カイアはストライダーが離れないよう、膝で彼の腰を締めつけた。
「あやまらなくていいから、もう一度やってくれ」
 これほどエロティックで自由な言葉があるだろうか。ハルピュイアであるカイアは、どんな不死族よりも強く凶暴だ。だから常に情熱を抑え、一線を画してきた。相手がパリスのときも。
 でもストライダーなら何も我慢しなくていい。何をしても受け止めてくれる。それどころか楽しんでくれるだろう。ストライダーは見かけこそ天使のようだけれど、仲間のどの戦士よりも危険だ。悪魔のようにこのうえなく危ない。やさしさや思いやりはストライダーのスタイルではない。
 彼は奇妙なものにユーモアを見いだす。もし仲間が――ルシアンが――女のベッドに鎖でつながれていたら、写真を撮って知り合い全員にメールするだろう。最高にクールだ。
 こういう男は、カイアに盗みをやめろとは言わない。それどころか盗みという義務につき合い、彼女の中のハルピュイアを喜ばせてくれる。何より彼は勝利と敗北について誰よりもよく知っている。ストライダーならカイアのどんな成功も、それがよくても悪くても醜くても、楽しんでくれるだろう。彼女が失敗すれば真っ先に教えてくれるけれど、そのせいで見限ったりはしない。
 それとも、脳裏に描いたこの男は単に想像の産物なのだろうか。今、上に乗っている男は、自分の体と引き換えに彼女の協力を手に入れようとしている。カイアはそれが腹立たしくてしかたなかった――けれども、この味わいをあきらめるほどではない。
 ストライダーはまるで麻薬だ。もうすでに彼のとりこになっている。
「カイア! 頼むからおれをちゃんと見てくれ」
 カイアははっとして現実に戻り、まばたきして彼を見上げた。ストライダーは汗びっしょりで息を荒らげている。その顔は張りつめて険しい。きっとさっきからずっと呼びかけていたのだろう。それなのに彼女はストライダーの長所を考えていたせいでキスをやめてしまったらしい。
「見ているわ」カイアは彼の体に脚をからめ、足首を結び合わせ、腰を突き上げた。高まりが触れ、あえぎ声がもれる。完璧でホットで最高の感覚だ。
「それでいい」ストライダーの舌がまた中に戻り、二人は主導権を求めて争った。
 カイアは彼に勝ちを譲り、リードを許して満足の高みへと引っ張られていった。満足ではなく狂気の高みかもしれない。理性は欲望で曇り、血はふつふつと沸き立ち、彼女の中のハルピュイアは嬉々として歌っている。
 これこそカイアが夢に見、全身全霊で求めてきたものだ。自分の男がこの体を味わい、腰を突き上げている。この男のことはとても味わい尽くせないし、これからも求め続けるだろう。神経の隅々にまで火がついて燃え上がり、脚の間のうずきは激しくなるばかりだ。
 この男をしっかりと自分のものにしたい。殺してしまう手前まで愛し、縛りつけ、決して逃がさない。ほかのハルピュイアには近づけさせない。この男は彼女のものだ。
 いや、そんなふうに考えてはいけない。彼は支配することに慣れた戦士だ。縛りつけようとしたら逃げ出すだろう。これはハルピュイアの結びつきではなく、ただの協力関係だ。そうだ、それでいい。この男をそばに置き、もう一度キスし、すべてをこの手にするためなら、それでいい。
 問題は……彼が協力してくれるかどうかだ。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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