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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・イマージュ

愛を運ぶダイアリー

愛を運ぶダイアリー


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・イマージュ
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 リンゼイ・アームストロング(Lindsay Armstrong)
 南アフリカ生まれ。現在はニュージーランド生まれの夫と五人の子供たちとともに、オーストラリアで暮らす。オーストラリアのほとんどの州に住んだことがあり、農場経営や馬の調教など、普通では経験できない職業を経てきた。彼女の作品にはその体験が大いに生かされている。

解説

 ■こんな脅しめいた誘いでなければ、彼に心を奪われたかもしれない……。

 ■長期の外国旅行から戻ったとき、オーロラは愕然とした。実家が売りに出され、すでに買った人物が住んでいるというのだ。家の暖炉の奥には、彼女がひそかに胸の内を綴ってきた、大切な日記が隠してある。なんとしても取り戻さなくては! 偶然、新しい主リューク・カーワンの催すパーティに誘われ、オーロラは日記を取り返そうと試みたが失敗に終わった。それどころか、中途半端に事情を話したばかりに、日記がリュークの手に渡ってしまう。いったいどうしたら返してくれるのかしら。思いあまって、オーロラは直談判に及んだ。そこでリュークが出した条件は、信じられないものだった。「デートを一回するごとに、日記を一冊返そう」

抄録

「もっとも、君には選択肢がある。しばらく頭を冷やす時間をあげるよ。僕が戻ってきたら、君が真実を話すか、僕が警察を呼ぶか、どちらにするか決めよう」
「私がおとなしくここにいると思っているなら大間違いよ」
「いや、僕は君をここに閉じこめるつもりだ」
 オーロラはリュークに飛びかかったが、鋼鉄のような腕につかまれてしまった。「放して!」彼女は青ざめた唇からあえぐように声を出した。
「僕だって怒った雌の虎を放してやりたいさ」リュークはオーロラの手を彼女のうしろにまわしてつかんだ。「君には貸しがあるんだ、ミス・スペイン。君がほかのことと同じようにキスも上手かどうか、確かめてみよう」
「こんな状況でキスなんかしないわ。噛みつくことならできるけれど」
 リュークはゆがんだ笑みを浮かべた。「どんな状況だったらキスをするんだい?」
「ふつうの女の子と同じよ。恋人や好きな人とでなければしないわ」オーロラは痛烈な口調で言った。「教授、あなたとは絶対にキスなんてしませんから。第一、あなたとは年が違いすぎるし、力ずくでそんなことをしてもなにも感じないわ!」オーロラのグリーンの瞳には挑戦的な光が浮かんでいた。
「わかった」リュークはオーロラの手を放したが、今度は彼女のウエストをつかんだ。「力ずくではキスをしないから、手を握って垂らしたまま動かないと約束してくれるかい?」
「約束なんてなにもしないわ!」
「だったら……僕と年が違いすぎるということを証明してくれないか?」
「私をまるで子供だと思っているのね!」
「逆だよ。ここに忍びこむのを見つける前まで、君はゴージャスで、間違いなく大人の女性に見えた」リュークはオーロラの全身に視線を這わせた。「そして、とても魅力的だった」
 反論しようと口を開きかけたオーロラは、言葉を発する前にリュークに抱き寄せられた。彼女は息をのんだが、恐ろしいことにリューク・カーワンの魅力に再びとらわれてしまった。そして、十二歳の年の差などなんの口実にもならないことを悟った。
 さらに悪いことに、リュークの口元に浮かぶ笑みを見る限り、オーロラの考えていることはすべて彼に読まれてしまっているようだった。
「ねえ」オーロラは不安げに言った。「こんなことばかげてるわ! あなたにこんなことは……」
「黙ってくれ。君だって、まったく好奇心がないとは言えないだろう?」
 リュークが両手をオーロラのヒップにすべらせた。彼女はなにか言おうとしたが、あらゆる種類の衝撃が全身を駆けめぐるのを感じ、口を開いたまま動けなくなってしまった。“これに動じないでいられるかな、リトル・ミス・スペイン”オーロラは心の中で彼の口調をまねた。これはリューク・カーワンの挑戦よ。でも、この挑戦を受けてたつなんて正気じゃないわ……。
 リュークはオーロラが混乱している隙に彼女のヒップから手を離し、彼女の顔を両手で包みこんだ。そしてオーロラが目をそらせないようにしてグリーンの瞳を見つめた。「僕のところに入った泥棒は、小さくてかわいくておしゃれで、おまけにおいしそうだ。試してみよう」そして彼は首を傾けた。
 リュークの唇が自分の唇に触れた瞬間、オーロラの体に震えが走った。
 リュークはオーロラの唇の端に向かってささやいた。「思ったとおりだ。桃のように甘いね、セニョリータ」そして彼は本格的にキスを始めた。
 信じられないことに、リュークはオーロラを桃のように甘い気分にさせた。いったいどうしてこんなことができるの? 彼が両手を自分の背中に這わせ、首筋に羽根のように軽いキスをしているのを感じてオーロラはめまいを覚えたが、必死に自制心をふりしぼって考えた。彼は無理やりキスを奪い、勝ち誇っているわけではない……。もっとずっと如才ない男だもの。
 それは巧みな攻撃だった。冷たく乾いたリュークの唇はオーロラの肌の上をさまよい、その肌をシルクのようになめらかにした。彼の両手が体の曲線をなぞると、彼女の心臓は三倍の速さで打ちはじめた。全身の感覚が興奮に目覚めるのを感じながら、オーロラは全身で思いきり彼の魅力を味わいはじめた。
 すらりと高い背。広い肩。思わず触れてみたくなる少しこけた頬。今やオーロラは、糊のきいたシャツに包まれた、固く引き締まった体にもたれかかっていた。リュークがキスをやめたときにはもはや抵抗する気力は残っておらず、うぶな少女のように感嘆の声をもらしそうになった。
 リュークはオーロラの体を少し離し、じっと見つめた。「どうだった?」
 オーロラは真実を口にするほかなかった。「言葉もないわ」かすれた声で言って、唇を舌で湿らせた。
 リュークは嘲るような表情を浮かべ、眉をつりあげた。「見ればわかるよ。だから君に気持ちを落ち着かせる時間をあげよう」
「完全に降伏したと言ったわけじゃ……」オーロラは本音を隠して抗議しようとしたが、暗い目をして言葉を切った。「私をここに閉じこめるなんて無理よ!」

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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