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罪深い真実

罪深い真実


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ロマンス
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆4
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著者プロフィール

 アン・メイザー(Anne Mather)
 イングランド北部の町に生まれる。息子と娘、二人のかわいい孫がいる。自分が読みたいと思うような物語を書く、というのが彼女の信念である。ハーレクイン・ロマンスに登場する前から作家として活躍していたが、このシリーズによって、一躍国際的な名声を得た。

解説

 愛する夫ジェイクとの、夢のような結婚生活。イゾベルはまさに幸せのただなかにいた。ある夜、泥酔してしまったイゾベルは気がつくとベッドに横たわっていた。状況を把握したとたん、イゾベルは愕然とした。隣に、一人の男性が寄り添っていたのだ。あろうことか、ジェイクの古くからの親友が……。当然ながら夫は激怒し、イゾベルの訴えもむなしく家を出た。あれから十一年。二人はいまも別居生活を続けている。そんな二人に、転機が訪れようとしていた。

 ■アン・メイザーが描く、情熱的な恋物語をお届けします。はたしてねじれた愛の行く末は?

抄録

 皮肉なことに、母は遠慮などしなかった。
「それはいいわ。借りてちょうだい」翌朝イゾベルに話を聞くと彼女は言った。「ジェイクにとっては車の一台や二台、どうってことはないわ。レンタカーよりずっと乗り心地がいいだろうし、スペースがあるから私の荷物もたくさん乗せられるわ」
 私たちの荷物もあるのよ、とイゾベルは心のうちでつぶやいた。母は昔から実際的なことにはうといが、病気以来ますます娘に依存するようになっている。
 ともかく、自分で決断をしないですんだことはありがたかった。イゾベルはジェイクに連絡し、車を土曜の朝持ってきてもらうことにした。しかし彼は会議中とかでろくに話ができず、不満が残った。保険や車の操作のこともききたかったが、それは持ってきてくれた人にきけばいいとあきらめることにした。ジェイクのことだから、何事も抜かりなく手配ずみだろうけれど。
 エミリーは夏をマッティングレーで過ごすことが楽しみで、父親のことは忘れているようだった。子供のころに何度か行っただけなので、館のことは何も覚えていないようだ。行ってみたらがっかりするに違いない、とイゾベルは予想していた。
 学校は理解ある態度を見せてくれた。エミリーには特別に課題や宿題を出し、滞在が長引いた場合には補習もしてくれるという。そんなことにはなりたくないが、どのくらいロンドンを離れることになるのか、誰にもわかっていないのだ。
 退院は金曜の午後だった。イゾベルの家にはエレベーターがないため、レディ・ハナを連れてくることはできない。イゾベルは金曜の朝までに荷造りをすませ、その夜をエミリーと共に母の家で過ごした。
 ジェイクの車が来る時間がわからないので、土曜は朝食を作ると早々に自分の家に戻った。
 なんだかめまいがするのは、コーヒーしか飲んでいないせいだろう、と思いながら家に近づくと、ジェイクが深緑のレンジ・ローバーにもたれているのが目に入った。まさか自分で届けに来るなんて!
 化粧もしていないことが急に気になった。しかも着ているのは昨日と同じ、グリーンのシャツと紺のパンツスーツで、着古したジーンズとシャツ姿のジェイクとは対照的な仕事着姿だ。今日に限ったことではないが、ぴったりしたジーンズを着ている彼を見ると、いまだに記憶に残っているその体を思い浮かべずにはいられなかった。
「やあ。気が変わったのかと思いはじめたところだったよ」近づくと、彼が言った。
 知らないうちに息をつめていた彼女は大きく呼吸をした。「あの、違うの」彼が身を起こすのを見てイゾベルは立ち止まった。「ママの家に泊まって荷造りの手伝いをしていたから」
 ジェイクはうなずいた。「で、終わった?」
「だいたい」イゾベルは階段の方を指し示す。「とりあえず中にどうぞ」
「ありがとう」
 後ろに続く彼のしなやかな体を意識しながら、イゾベルは鍵を出し、玄関ホールに入った。
 玄関ホールは荷物で足の踏み場もなかった。ポリ袋に入れたシーツや枕やタオル、母子の着替えや身の回りの品をつめたバッグが五つか六つ。エミリーのコンピュータをつめた箱、ゲームやCDやプレーヤーや本の箱。考えられる限りのものは持ったはずだが、エミリーはきっとあとから忘れ物を思いだすに決まっていた。
「すぐに出るつもりなんだろう?」台所の入り口で立ち止まったジェイクに、イゾベルはうなずく。
「ええ。行くならなるべく早いほうがいいって、お医者様が」
「だろうな」ジェイクはジーンズの尻ポケットに手を突っ込んだ。「そのつもりで来てよかった」
「そのつもりって……どういうこと?」
「ヨークシャーまで僕が運転していくよ」ジェイクは事もなげに言う。「人手も必要だろうし」
「そんなこと聞いていなかったわ」
「言ったらどういう反応が返ってくるかわかっていたからね」
「でも、車は貸してもらえるのではなかったの?」
「そうさ。君が必要でなくなるまで。僕はすぐ戻るつもりだ。まあ一晩くらいは向こうに泊まらないといけないだろうが、ホテルもあるし。テイサイドかリーズの空港からロンドンに戻るよ」
「なぜそんなことを?」
「そんなことって?」
「なぜそんなに……親切にしてくれるの?」警戒するようにイゾベルはジェイクを見た。彼は苦笑する。
「いつだって僕は親切だったつもりだよ」彼はさりげなく受け流した。「さてと、コーヒーくらいは飲ませてもらえるかな? 作ってもらっている間に荷物を車に積んでくるとするか」

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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