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雪原で誓いのキスを

雪原で誓いのキスを


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・イマージュ
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 サラ・モーガン(Sarah Morgan)
 イギリスのウィルトシャー州生まれ。看護師としての訓練を受けたのち、医療関連のさまざまな仕事に携わり、その経験をもとにしてロマンス小説を書き始めた。すてきなビジネスマンと結婚し、小さな男の子が二人いる。子育てに追われながらも暇を見つけては執筆活動にいそしんでいる。アウトドアライフを愛し、とりわけスキーと散歩が大のお気に入り。

解説

 山岳救助隊員のメグは、かわいい息子と暮らすシングルマザー。“山好きな女など欲しくない”と元恋人に捨てられて以来、恋もおしゃれも避け、家族と仕事だけに愛情を注いできた。なのに最近イタリアから来た医師ディノ・ジネッティは、メグに惹かれていることを隠しもせず、誘いをかけてくる。厄介なのは、息子のジェイミーがすっかり彼になついていること。山の天気みたいに移ろいやすいプレイボーイの心を信じてはいけない。ディノが別の女性に興味を持って去れば、傷つくのはジェイミーだ。メグはかたくなに彼を拒もうとするが、ディノの熱いまなざしに、忘れていたはずの熱いおののきは、否応なく呼び覚まされて……。

 ■イマージュでいちばんすてきなヒーローを描くのはサラ・モーガン。そう編集者が太鼓判を押す決定版が本作です。ハンサムで頼りがいがあり、セクシーなのに子供好き。傷ついたヒロインを優しく見つめ、隙をついて熱いキスをする。理想の男性像はここにあり!

抄録

「やめて!」メグの目は、恐怖をたたえる海を思わせた。「わたしはパーティーには向いてないの。踊れないし、おしゃべりも苦手。ディノ、あきらめてちょうだい。なぜわたしなんかを誘うの?」
「連れていきたいのはきみだからだ。踊りたくないならそれでもいい。だが、あきらめる気はないよ。クリスマスなんだ、メグ」どうしたら行く気になってくれるんだ?「みんな着飾って夜を楽しむ。新しいドレスを買ういい理由になるよ」
 また一枚、皿が手から滑り落ちたが、今度は割れる前に受け止めた。「新しいドレスは必要ないわ。行かないから」
 ディノは自分の無神経さにいらだった。たまには自分に贅沢を許してはどうかと提案したつもりだったのに、自立心を傷つけてしまったらしい。失点を取り返さなければ。「手持ちの服を着ればいいよ」
「そうね。いちばん上等の防寒ジャケットを着ようかしら?」口調は明るかったが、メグは肩をこわばらせ、もう片づいているのに整頓を続けた。「お誘いはうれしいけど、行きたくないの。いくらでも誘う相手はいるでしょ。コーヒーは失礼するわね、もうお帰りでしょうから」
 なごやかな雰囲気は消えていた。メグはこの会話に動揺し、ぼくを追い出したがっている。
 ディノは動じなかった。「コーヒーをいただくよ。急いでないから。気が進まないのは、着るもののせいなのか? もしそうなら――」
「折れる気はないのね」メグは鋭くさえぎった。「言ったでしょう、パーティーなんて柄じゃないって」
「じゃあ、何がきみらしいことなんだ?」
 メグは挽きたてのコーヒー豆をスプーンでポットに入れた。「息子と犬と遊ぶ。働く。ランボーの訓練をする。山歩きをする。そういうことよ。それがわたしの人生なの。パーティーはわたしのやりたいことのリストに入ってない」
 ディノは立ちあがり、メグに歩みよった。スプーンを取りあげ、両肩に手を置く。ランボーが頭を持ちあげ、承認するように床の上でしっぽを振った。
「どちらかの生き方しかないみたいな言い方だが、両立させることはできるはずだ。ぼくたちは取引をした。覚えてるだろう?」メグの顔を両手で包み、親指で頬をなでて、何を考えているのか読みとろうとする。「きみはデートの借りがあるんだ。日にちはぼくが決める。行き先も。日にちは来週の土曜日。行き先はクリスマスのダンスパーティーだ。きっと楽しめるよ。約束する」
「“ノー”は受けつけてくれないの?」
「選ぶのはぼくだ」
 メグの目に怒りがひらめいた。「いったいなぜ、わたしを誘うの。メリッサは忙しいの?」
「メリッサ?」ディノは眉をひそめた。「経過観察室の看護師のことか? 忙しいかどうかは知らないよ。誘ってないから」
「誘ってみるべきよ。先日の態度からして、きっと承諾してくれるわ」
「そのせいだったのか、急に出ていったのは」
「すてきなロマンスの邪魔はしたくなかったから」メグがディノの胸を押しやった。興味深いことに、今回、ランボーは警告のうなり声をあげなかった。どちらにせよ、動くつもりはないが。
「メリッサとはなんの関係もないよ」
「どうでもいいわ。わたしの知ったことじゃないもの」メグの頬が紅潮し、ディノは集中力を保とうと必死になった。甘い髪の香りに体がしびれ、やわらかな曲線を描く口元に引きこまれそうになる。
「つき合ってる相手がいるのにきみをパーティーに誘うような男だと思ってるのか?」
「あなたはもてるもの。オフィスには女性たちがたかってるじゃない」
「つき合ってる女性はいない」
「じゃあ、日曜のランチの相手は誰だったの?」
「前に仕事を依頼したことのある弁護士だよ」
「デートは万事順調だったって言ってたわ」
「きみの思ってるような“デート”じゃない。それに万事順調だったよ、彼女は家に帰り、ぼくは山に行った」外では雪が降っている。けれども、二人のあいだの熱は増すばかりだった。
 メグの息遣いは乱れていた。「それでも、パーティーには行かないわ。いまからじゃベビーシッターの都合もつかないし」
「お母さんがやってくれるよ。もう頼んである」
 メグは呆然とした。「もう頼んだ? わたしにドレスを着せようっていう陰謀か何かなの?」
「正確には、ぼくの長期計画はきみのドレスを脱がせることだけどね」ディノは片手でメグの髪をかきあげ、うろたえるさまを見て楽しんだ。「その顔から察するに、口説かれることもきみのリストには入っていないみたいだね。キスはどうかな?」唇が触れ合いそうなくらいに顔を近づける。「キスはリストに載っているのか?」二人のあいだに漂う緊張感がいっきに高まる。どちらもしばらく動かなかった。性的に惹かれ合う力が静寂を満たし、メグの唇が開いて呼吸が浅くなるのがわかった。
 自分を抑えきれなくなり、ディノはメグの唇を奪った。軽い探るようなキスのつもりだったのに、唇が触れ合ったとたん、導火線に火がついたように感じられた。全身に熱が駆けめぐる。焼けつくような荒々しいキスに、メグがあえぐのが聞こえた。メグの指がディノの肩に食いこみ、キスを返しながら体を預けてくる。ディノはその背を食器棚に押しつけた。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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