マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・ディザイア

銀色の誘惑

銀色の誘惑


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ディザイア
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★1
◆レビューを書く

¥0サンプル
購入する


著者プロフィール

 アン・マリー・ウィンストン(Anne Marie Winston)
 ベストセラー作家で、“ロマンス小説界のオスカー賞”ともいわれるRITA賞の最終候補者にもなった経歴を持つ。赤ん坊やあらゆるタイプの動物、これから開花しようとするものすべてを愛し、執筆活動以外の時間は、子供たちの運転手や読書をして過ごす。ちょっとした刺激ですぐに踊りだしてしまう陽気な性格。庭の手入れは、雑草で太陽が見えなくなってからするという。

解説

 銀色の瞳の美女。復讐には絶好のターゲットだ。
 ■デックは、シルバー・ジェンセンに出会ったとたん、今までになく激しい欲望が体の中にわき起こるのを感じた。だが、その後すぐにショッキングな事実を知る。まさか彼女が、あの憎きキャル・マコールの異父妹だったとは……。いや、ショックを受けている場合ではない。かつてキャルは僕の双子の妹の命を奪った。今度は僕がキャルの妹の心を奪って復讐するいい機会ではないか。一方、シルバーはデックの存在を厄介に思っていた。婚約者に裏切られてから、もう男性とは関わらないと決めている。男性はみな私ではなく、私の受け継ぐ財産にしか興味がないのだ。でも、このハンサムで強引なカウボーイ、デックは、いつの間にか私のうつろな心の中に忍び込んできて……。

抄録

「もういいかい?」
 シルバーはうなずいた。脚が震えていたが、おとなしく立ちあがり、デックにエスコートされて店を出た。手に触れることができそうなほど激しい怒りがデックを取り巻いている。しかし、シルバーは現代を生きる女性だった。
「自分でも彼を追いはらうことはできたと思うけど、助けてくれてありがとう。どう考えても、私よりあなたのやり方のほうが早く片がついたわ」
 シルバーが話す間に、二人は砂利道を通ってデックのトラックに戻った。デックは彼女を助手席側へ導き、シルバーは彼の視線を避けてすばやく乗りこんだ。彼はまだなにも言わない。なにを考えているのかしら? 怒っているのはたしかだけれど。私のことを怒っているの? それともあの若者のこと?
「どうしたの?」デックが運転席側に戻ってきて車に乗りこむと、シルバーは問いつめるように言った。
「私がなにか間違ったことでもしたみたいな態度ね」
 デックはかぶりを振って車のキーを差しこみ、エンジンをかけた。
「ちょっと待って」シルバーはデックがギアを入れる前に腕をつかんだ。「無視しないでちょうだい!」
 シルバーがそう言ったとたん、デックは手を伸ばして腕をつかみ、彼女を自分の膝の上まで引き寄せた。そして彼女を振り向かせて、体を支えられるように自分の肩につかまらせ、その驚いた顔を見おろす。「ほかの男が君に触れるのは見たくないんだ」彼の声は低くかすれ、表情はきびしかった。
 ロマンチックからはほど遠いが、その荒々しく率直な言葉がシルバーの体の奥でくすぶっていた熱に触れた。心臓がみぞおちまで下がったようで、彼女は鋭く息をのみ、動悸が激しくなって、罠にかかった鳥が窓に体当たりするかのように喉が脈打った。
 そして、求めるようにシルバーがデックを見つめていると、彼は頭を下げて彼女の唇を奪った。
 デックの唇は硬く、温かく、まったく迷いがなかった。シルバーが喉の奥で声をたてるまで、彼は大胆に唇をなぞる。現実が遠のき、シルバーは熱く求める彼の唇と、腕を彼女の体にまわしてしっかりと引き寄せる彼の力しか感じられなくなった。
「キスを」デックはシルバーの閉じた唇に唇を重ねたまま低くうめいた。彼の腕はシルバーを支える鋼鉄の帯のようで、体はとても熱く、彼女は衣服を通して体を焦がされるように感じた。「キスしてくれ」
 今まで、シルバーはこんなふうに手荒く扱われたことはなかった。
 とてもいい気分だ。
 シルバーはバターのようにやわらかくとろけ、唇を開いてデックの舌を迎え入れた。デックが自分にどんな抑制を課していたとしても、彼女の従順さにすべてが引き裂かれた。シルバーの口に何度も舌を差し入れ、彼女を完全に膝の上にのせて横座りにさせると、向きを変えてさらに引き寄せた。シルバーの胸がデックの固い胸に押しつけられて平らになる。デックは右手を彼女の腰からヒップのまるみへ、そして腿へと下げていった。彼のてのひらに包みこまれるのを感じ、シルバーは‘すいかずら’のつるのように脚を上げて彼の体に巻きつけた。
 デックの肩から背中へと両のてのひらをすべらせ、シャツの下で波打つ硬く張りつめた筋肉をまさぐる。明らかに町へ来る前にシャワーを浴びてきたのだろう、彼は石鹸とコロンの香りがする。デックの舌がシルバーの舌をもてあそび、彼の香りが彼女の感覚をじらす。シルバーは片手をデックの首まで上げて金色がかった茶色の髪に差し入れると、また熱くなめらかなうなじへと下ろし、夢心地で彼の肌に指をすべらせた。どうしてこんなに刺激的なのかしら?
 デックは、シルバーが腕の中で声をもらすまで何度もキスをした。角度を変えようと頭を上げると、彼女の唇が彼のあとを追った。帽子がじゃまになり、デックはじれったそうに脱ぎ捨て、また手を下げて彼女の胸のすぐ下に置いた。ゆっくり、しかし確実に、Tシャツの上からてのひらを上にすべらせて、彼女のうずく胸をおおった。しばらくそのまま親指と人さし指でまさぐっていると、先端が硬く小さな蕾になり、そこから下腹部まで、彼女の体に電流が走った。体がうずき、落ち着かなげにヒップを動かす。すると彼の体が反応しているのを感じ、自分が彼を目覚めさせているのだと思うと、シルバーはめくるめく喜びを感じて、さらに興奮した。
 しかし、次の長いキスと愛撫のあと、デックの性急さは最初のキスのときよりも薄らいだ。
 ゆっくりとデックの手がシルバーの胸から離れ、ヒップまですべりおりる。背中にまわされていたがっしりした腕の力がゆるみ、二人の体の密着感がなくなる。キスもだんだん激しさを失い、ついに彼は顔を上げた。
「どうどう」馬をとめるようなかけ声。それは心からの驚きの声だった。デックがまず帽子を手にとって頭にのせたので、シルバーはおかしくなった。
 頭をデックの肩にあずけたまま彼の顔を見て、シルバーはほほえんだ。「おもしろいことを言うのね」
「初めて君を見たときから、こうしたいと思っていたんだ」デックの声が低く響いた。
「それで、あなたの好奇心は満たされたの?」シルバーの好奇心は満たされていなかった。全身が彼を求めてうずいている。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。