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ハーレクイン・ディザイアセット 3

ハーレクイン・ディザイアセット 3


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセットハーレクイン・ディザイアセット
価格:1,140pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 オリヴィア・ゲイツ(Olivia Gates)
 カイロ在住のエジプト人。作家だけにとどまらず、眼科医、歌手、画家、アクセサリーデザイナーという実にさまざまなキャリアをもち、妻と母親業もこなしている。キャラクター設定やプロットのアドバイスをしてくれる娘と、ストーリーが気に入らなければキーボードの上を歩きまわる辛口批評家のアンゴラ猫の助けを借りながら、情熱的なロマンスを書き続けている。

 アンドレア・ローレンス(Andrea Laurence)
 文字が読めるようになって以来、ずっと読書と物語の執筆に夢中。世界中の人たちに自作の小説を読んでもらうのが長年の夢で、ロマンス小説作家として、現代物のみならずパラノーマル作品でも数々の受賞歴を誇る。10年来の恋人とともに、シベリアンハスキー犬や猫たちに囲まれ、幸せに暮らしている。

解説

 ハーレクイン・ディザイア2作品収録

 『消せない情熱の記憶』―あれほど残酷な形で私を拒絶した彼が、まさか今になって戻ってくるなんて。
 カリオペとロシアの鉄鋼王、マクシムの出会いは衝撃的だった。二人はひと目で熱い恋に落ち、理性を振り捨て、甘い陶酔にひたった。共に不幸な両親を見て育った二人には結婚という選択肢はなく、情熱が燃えつきたら潔く別れるというのが了解ずみのルールだった。だが、想定外の事態が起こった――カリオペが妊娠したのだ。マクシムは経済的な支援だけ約束し、父親にはならないと言い放つ。そればかりか、その半年後、忽然と姿を消してしまった。ああ、なぜ彼はこんなひどい仕打ちをするの? 絶望のなか出産し、一人で必死に赤ん坊を育てるカリオペ。ところが1年後、マクシムが突然現れて……?!

 『命じられた結婚』―愛を求めてはいけない。私は偽りの花嫁だから――。
「僕と結婚してほしいんだ」逞しくセクシーなボス、リアムの突然の言葉に、フランチェスカは困惑した。いったいどういうこと? 初めて出会ったときから、リアムに惹かれていた。だが彼はプレイボーイで、結婚には向かない男性だと感じていたのだ。そのリアムが会社の大株主である大叔母に、早く身を固めなければ会社を任せられないと結婚を急かされ、思いついたのが偽装結婚なのだという。悩んだすえ、フランチェスカはプロポーズを承諾し、幸せな婚約者を演じることに努める。二人の関係に愛は必要ないのに、リアムへの愛は増していくのだった。報われない想いを胸に、フランチェスカは偽りの結婚式を迎えるが……。

抄録

 カリオペは心臓を締めつけられるような痛みに襲われた。なんてことなの……見るからに具合が悪そうだわ。彼はひどくやつれている。
 そのとき、ふいにマクシムが身をかがめ、彼女を抱きあげた。
 いくらやつれてはいても、マクシムが力を失っていないのは明らかだった。彼に抱きあげられるたびに感じていた感覚が思い出された。体が軽くなったような、酔っているような、甘やかされているような、あの感覚。切ない思い。帰るべき場所に帰ったという気持ち。それらはあまりにも強烈で、カリオペはマクシムの腕のなかで力を失った。緊張も残らず消え失せた。
 マクシムはリビングルームで足を止めた。もし声が出せたなら、カリオペは言ったはずだ。このままわたしの寝室に入って、と。立ちどまらないで。互いの肌を触れ合わせ、わたしがあなたに奪われて、われを忘れるまで。
 だが、マクシムはカリオペをソファに下ろし、かたわらにひざまずいた。そのとき、荒々しくうねる何かが彼の瞳の中に見て取れた。
 マクシムが口を開いた。「レオニードに会わせてくれないか?」
 あまりのショックに、すべてが凍りついた。カリオペの身も心も。
「なぜ?」
 彼は言ったはずだ。子供に興味はないし、個人的な関わりを持つつもりもないと。いまさらレオに会いたいと言いだす気持ちが理解できなかった。
「子供と個人的な関わりを持つ気はないと、以前ぼくは言った。だが、関わりを持ちたくないと思っていたわけじゃない。自分は子供と関わりを持ってはならないと考えていただけなんだ」
「あなたは言っていたわね。“ぼくはこういう状況で信頼が置ける男じゃない”って」
 マクシムの顔が引きつった。「覚えていたのか」
「忘れられるようなせりふじゃないわ」
「きみたちの人生に関わりを持たないことが最良の選択だと、ぼくは信じていた。だから、そんなことを言ったんだ」
「それを最良の選択だと信じた理由が“長い話”の一部というわけ?」
「いや、そう信じた理由が“長い話”なんだ。だがその前に、レオニードに会わせてくれないか?」
 ああ……マクシムはまた言った。これは現実なんだわ。彼はここにいて、レオに会いたがっている。でももし会わせたら、すべてが変わってしまう。それは間違いない。
 カリオペはなんとか言い訳を探そうとした。「あの子はもう寝ているし……」
「約束するよ。見るだけだ。起こしたりしない」
「明かりが消してあるから、暗くてろくに見えないわ。明るくするだけで目を覚ましてしまうの」
「見えなかったとしても……感じることはできる。あの子がどんな顔をしているのかは、もう知っているから」
 心臓が跳ねあがった。やっぱりマクシムは、調査報告書を作らせていたの?「なぜ知っているの? 人を使って尾行でもさせたの?」
「なぜそんなふうに考えるんだ?」
 カリオペは説明した。
 マクシムが顔をしかめた。「確かにきみには、ぼくを疑ってかかる権利がある。だが、ぼくはきみのプライバシーを一度だって侵害していないぞ」
「それなら、レオがどんな顔をしているのか、あなたはなぜ知っているの?」
「‘ぼくが’きみを尾行したからだ」
「あなたが?」
「毎日というわけじゃないが、この三カ月はたいていきみを追いかけていた」
 つまり、あれは幻覚じゃなかったのね! わたしが彼の存在を感じていたのは、彼がほんとうにそばにいたからなんだわ!
 でも、どうしてそんなことを? わたしが存在を感じ取った瞬間に姿を消したのはなぜ? なぜわたしに声をかけなかったの? いまになって、わたしの前に現れたのはなぜ? なぜ、なぜ、なぜ?
 カリオペは質問の雨を降らせたかった。いますぐ答えが聞きたかった。
 ただ、こうした質問に答えるには時間がかかるはずだ。いま話を聞き出すわけにはいかない。だいいち、息子をひと目見たいというマクシムの願いを拒絶することなどできそうにない。彼は長いあいだこのときを待っていたのだ。
 カリオペはうなずき、立ちあがろうとした。その瞬間よろめくと、マクシムが手を伸ばして体を支えてくれた。以前のように二人のあいだに電流が走り、彼の瞳が欲望に陰った。
 マクシムはカリオペの頬をてのひらで包みこんだ。その手をうなじにすべらせ、顔を上げさせる。そして、うめくような声でカリオペの名を呼んだ。きみに拒絶されても、ぼくはキスをする――彼の口調はそう告げているような気がした。拒絶することはできなかった。
 マクシムは身をかがめ、カリオペの唇に強引にキスをした。
 これ以上こんなことをしてはだめよ。カリオペは自分に言い聞かせた。問題は何も解決していないし、今後も解決する見込みはないのよ。しかし、マクシムの舌に舌をなぞられ、二人の息が混じり合ったとき、以前のように理性を失った。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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