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★読みごたえ抜群★レベッカ・ウインターズ「愛の使者」2作セット

★読みごたえ抜群★レベッカ・ウインターズ「愛の使者」2作セット


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセットハーレクイン・イマージュ愛の使者
価格:900pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 レベッカ・ウインターズ(Rebecca Winters)
 アメリカの作家。十七歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、四人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。

解説

 ★お得な20%以上OFF価格★大きな愛で読む人の心を潤す名作家、レベッカ・ウインターズによる2部作シリーズ〈愛の使者〉をお得なセットでお届け! 愛らしいベビーたちが、ギリシア人大富豪とヒロインの運命の赤い糸をつなぎます。
 ●第1話『エーゲ海の独身貴族』旅先で傷ついた赤ん坊の命を救ったフラン。その子の伯父であるギリシア人実業家ニコロスにより、赤ん坊の世話係として彼の一族の邸宅へ連れていかれる。
 ●第2話『大富豪と遅すぎた奇跡』ギリシア人大富豪の夫レアンドロスに愛されないうえ、子も授かれず、離婚を決意したケリー。その矢先、お腹に双子が宿っていることが発覚する!

抄録

 駐車場へ行き、ニックのレンタカーに乗る。彼の焦げ茶色の瞳に見つめられると、フランはリネンのパンツをはいていてよかったと思った。
 運転席に座ったニックが言った。「ホテルへの道を教えてくれるか?」
「大通りのそばにある村の、南端にあるわ」フランは途中、何度か指示を出した。「あの角のホテルよ」ニックが正面玄関のそばに車をとめる。「なかに入る前に、裏口へ案内しましょうか」
「それはいいな。明るいうちに写真を撮りたいからね」
 フランは車を降り、ホテルの脇を通って裏へ行った。ほかの客が夕食を楽しむ中、パティオまで歩く。
「そこで赤ちゃんを見つけたの」隅の茂みを指した。「あの子がずっといたという証拠はなにもないの。いまでも信じられないわ。〈ペルセポネ〉からずいぶん離れているのに、生きているあの子を見つけるなんて、奇跡としか言いようがない」
 二人の目が合った。「デミの命を救える時間内に見つけたというのも、また奇跡だ。きみのおかげだよ」ニックが感極まった声で言った。彼はかがみこみ、茂みに触れながらその場所を調べた。立ちあがると、スマートフォンを取り出し、写真を数枚撮る。そしてとめる間もなくフランの写真も撮り、ホテルも撮影した。「デミが理解できる年齢になったら、写真を見せてやるつもりなんだ」
「あなたの写真も撮りましょう」とっさにフランは言った。「自分が舞いおりた場所に立つ伯父さんを見たら、デミも喜ぶはずよ。彼女はギリシア版『オズの魔法使い』のドロシーとして、これから有名になるでしょうから。でもエメラルドの都に飛ばされるかわりに、何キロも離れたホテルの庭に下ろされた。大変な経験だったはずだわ」
 焦げ茶色の目の奥でなにかがきらめいた。「そのとおりだな」ニックがそう言ってスマートフォンを渡すと、指からぬくもりが伝わってきた。背の高い彼と背後の庭を写真に入れるために、フランは数歩後ろに下がった。
 写真を撮って電話を返したとき、ホテルのオーナーが近づいてきた。「あなたが奇跡の赤ん坊を見つけた方ですね」
「ええ。そして、こちらが赤ちゃんの伯父にあたるニック・アンゲリスです。彼にあの子を発見した場所を教えていたところだったんです」
 オーナーはニックをじっと見た。「あなたはアンゲリス社の新しい社長さんですね。テレビで写真を拝見しました」
「そうです」ニックが抑えた声で答えた。
 フランは言った。「彼の妹さんとその旦那さんは竜巻で亡くなりましたが、赤ちゃんは明日には退院できそうです。毛布をこちらへ返すよう頼んでおきますね」
「気にしないでください。今回の件については、ほんとうにお気の毒でした、ミスター《キリエ》・アンゲリス」
 ニックはオーナーと握手をした。「ありがとう」
「お食事をいかがです? ご用意しますが」
「それはうれしいね、フラン?」
 いきなり昔からの友人のように声をかけられ、フランの脈が速くなった。
「フロントにいらしていただければ、手配いたします」オーナーが言った。
「着替えに二つ部屋が必要なのですが。あとで兄たちも来て、宿泊する予定です」
「かしこまりました」
 ニックに導かれ、フランは裏口からホテルのなかへ入った。個人的な感情抜きで体に添えられた手を、彼女は大いに意識していた。
 フロントで、オーナーが鍵を渡した。「部屋は二階です」
「ありがとう」ニックがフランの方を向いた。「先に行っていてくれ。ぼくは車から荷物を取ってくる。服を着替えて食事をしたら、デミとひと晩過ごす元気も出るはずだ」
 フランはうなずき、急いで部屋へ行った。外は暑く、シャワーを浴びたくてたまらなかった。
 ニックはすぐに彼女のスーツケースを持ってきた。
「三十分後にホテルの裏で会おうか。食事をしたら、荷物を車に入れて、病院へ向かう」
「デミは怖がっているでしょうね」
 ニックが顔をしかめる。「ぼくたちが行くまであの子についていると、兄たちは約束してくれた。姪は兄たちを知っているし、なついている。だから大丈夫だろう」
 フランの目頭が熱くなった。「でも、デミはいまでもお母さんとお父さんをさがしているはずよ」
 ニックはドア枠にもたれた。「もちろんだ。でも、デミはきっときみもさがしているよ。じゃあ、あとで」
 魅力的すぎるニックに、フランは目をそらした。
 外見的な魅力に心を動かされない人はいない。状況が違っていたら、わたしもニックに心を奪われていただろう。けれどありがたいことに、ロブとの関係から学んだ事実がある。ロブもハンサムだったけれど、見た目のよさだけでは関係は続けられない。結婚生活なら、もっと無理だ。
 ロブが養子をもらっていいと言い、それから気を変えたことに、フランは途方もなく傷ついていた。そのせいで母親になる希望を失っただけでなく、人を信じられなくなっていた。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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