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★実力NO.1★マヤ・バンクス「我が一族アネタキス」3作セット

★実力NO.1★マヤ・バンクス「我が一族アネタキス」3作セット


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセット我が一族アネタキス
価格:1,400pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 マヤ・バンクス(Maya Banks)
 幼いころからロマンスを愛読し、作家になることを夢見ていた。十代になると毎日ノートを持ち歩き、想像のふくらむまま過激な愛と情熱の物語を書き続けるようになる。現在の話はそのときのものほど過激ではないが、ロマンティックという点では引けを取らない。現在は夫と三人の子供とともにテキサスで暮らしている。狩猟や釣り、ポーカーを好む。

解説

 ★お得な20%以上OFF価格★マヤ・バンクスがギリシアのゴージャスな3兄弟を描く〈我が一族アネタキス〉3部作をお得なセットで!
 ●第1話『心があなたを忘れても』ギリシア人実業家クリュザンダーの子を宿したマーリーは、彼に二人の関係を問い、“愛人”という答えに絶望した。だが、運命は彼女にさらなる悲劇を用意していた。
 ●第2話『後見人を振り向かせる方法』後見人の立場のセロンに恋い焦がれ、彼に会う画策をしたイザベラ。わざとセクシーに装い彼のうろたえる姿に満足したが、その矢先、悲しい話を耳にする。
 ●第3話『一夜の夢が覚めたとき』バカンスで訪れた小さな島で、ジュエルはゴージャスな男性と名も知らぬまま熱い一夜を過ごした。甘美な思い出で終わるはずが、思いがけぬ形で彼と再会する。

抄録

 誘拐犯はマーリーを放置し、崩れかかったアパートメントに彼女がいるという匿名電話が警察にかかってきた。警察はそのアパートメントで、おびえきっている妊婦を発見したというわけだ。病院で目を覚ましたマーリーはなにも覚えていなかった。彼女の人生はその日にはじまったようなものだ。
 数多くの疑問、数多くの不明点。
 とにかくマーリーを危険にさらすわけにはいかなかった。事件はまだ解決していないのだ。彼女も僕の子どもも、だれにも傷つけさせない。マーリーを国外に連れ出すと言えば警察側は渋るかもしれないが、彼女の安全が最優先だ。そう思い、クリュザンダーは説得を試みた。
 予想に反し、警察は国外に出ることに賛成し、警備を強化するようアドバイスした。そして、マーリーの記憶が戻ったら知らせてほしいと言った。クリュザンダーは連絡先を伝え、明日出発すると告げた。
 出発までに準備することはたくさんあった。すでにここニューヨークとギリシアの島で警護チームに警戒態勢をとらせているが、かけなくてはならない電話はまだまだある。今、マーリーが動揺していようがいまいが、かまっているひまはない。彼女の安全を確保するほうが大切だ。
 しかし、クリュザンダーは彼女を追いかけた。

 マーリーはベッドルームのクローゼットの前に立ち、ずらりとかかっている服をぼんやりと見つめた。手の甲で涙をふき、なにを着るか考えることに集中しようとした。
 どの服も好きじゃない。しかめっ面でクローゼットの右の棚を見ると、Tシャツと色あせたジーンズが積まれていた。
 ジーンズに手を伸ばし、次々と広げてみたが、どれもマタニティ用ではなかった。ハンガーにかかった服もすべて妊娠後期に着る服ではない。ウエストラインがきつすぎる。なぜ?
 ふと気配を感じてゆっくりふりむくと、クリュザンダーが立っていた。彼はもう怒っていないようだったが、マーリーは顔を背けた。
「怒って悪かった」彼がマーリーの手首をとった。
 マーリーは体をこわばらせ、クリュザンダーと目を合わせた。「あなたのものを勝手に使うべきじゃなかったわ」それから、クローゼットを手で示した。「どうやらわたしたち、別々の生活をしていたみたいね。もう一度こつを覚えるまでは大目に見て」
 クリュザンダーは眉をひそめ、とまどったように彼女を見た。「どういう意味だ? 別々の生活?」
 マーリーは肩をすくめた。「これが証拠よ。だれだってわかるわ。わたしは客用の部屋に寝かされた。服は別々。ものも別々。ベッドも別々。こんな状態だったのに妊娠しているなんて、驚きね」皮肉っぽく言い、そして意を決して、頭のなかでひときわ光を放つ質問をした。「なぜわたしと婚約したの? 妊娠はアクシデントだった? わたしはわざと妊娠してあなたを罠にかけた、卑劣な女なの?」
 ヒステリックにきこえると思いつつも止まらない。マーリーは傷ついていた。安心したかった。幸せな人生を送っていたのだというしるしがほしかった。
「なんだって? こっちへ来るんだ」
 クリュザンダーは有無を言わせずマーリーをベッドに引っぱっていって座らせ、自分も隣に座った。居心地の悪さに襲われ、マーリーはあたりを見まわした。「パトリスは?」人前で喧嘩したくはない。
「僕が戻ったから帰らせたよ」いらだった口調だ。「僕がきみのそばにいられないときは、彼女にいてもらう。一緒にギリシアにも来てもらう」
 マーリーは思わずがっかりした顔をした。「ギリシアではあなたとふたりきりだと思っていたのに」
 クリュザンダーの表情は、マーリーと同じようには望んでいないと告げていた。拒絶されたみたいで、マーリーは胸がつぶれる思いだった。
「看護師は必要ないと思っているのかもしれないが、きみの健康がなによりも大切なんだ」彼の声が優しくなり、目から厳しさが消えた。「きみは妊娠中だ。しかもひどいストレスにさらされた。最高のケアを僕が求めるのは当然だろう」
 マーリーはゆっくりうなずいた。
 彼は真剣な目でマーリーを見つめた。「さっきはすまなかった。あんなふうに言う権利は僕にない」
 マーリーは鼻を鳴らした。クリュザンダーが眉を上げる。「あなたは第一級のろくでなしよ」
「忙しくて八つ当たりしてしまったんだ。許してほしい」
「謝罪を受け入れるわ」冷ややかに言った。
「それと、僕らは別々の生活を送っているわけじゃない。きみが僕を罠にかけてプロポーズさせたわけでもない。二度とそんなことを言ってもらいたくないな」ため息をついてからつづけた。「客用のベッドルームに寝かせたのは、きみの体調を考えてだ。見知らぬ男と部屋やベッドを共有するのはストレスになるかと思ったんだ」
 急にさっきまでの不安がばかげたものに思えた。あれは侮辱ではなく、クリュザンダーの気づかいだったのだ。マーリーは肩を落とし、ため息をついた。
「あなたはわたしを求めていないんだと思ったの」
 クリュザンダーはマーリーの顔を手で包んだ。金色の目に光が輝いている。彼は身をかがめ、唇をマーリーの唇の上でさまよわせた。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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