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よくわかる心理学

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発行: 西東社
価格:780pt
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
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著者プロフィール

 渋谷 昌三(しぶや しょうぞう)
 1946〜
 神奈川県生まれ。学習院大学卒業、東京都立大学大学院博士課程修了。心理学専攻、文学博士。山梨医科大学を経て、目白大学人間社会学部教授。『ウソつきの心理学』『すぐ役立つおもしろ心理学』『かくれた自分がわかる心理テスト』など。

解説

 心理学の入門書として、一般の方や初学者のために、心理学のさまざまなジャンルを網羅しながら、それぞれについて詳しく解説しました。難解な専門知識も非常にわかりやすく紹介しています。

目次

はじめに(監修の言葉に代えて)
第1章 心理学の領域
第2章 心と脳の心理学
第3章 深層心理学
第4章 性格をめぐる心理学
第5章 子供を知る心理学
第6章 男と女の心理学
第7章 ビョーキ社会の心理学
第8章 社会・組織における心理学
第9章 ウソ・言い訳の心理学
第10章 生きるヒントになる心理学
■渋谷先生の心理テスト
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抄録

脳とコンピュータは、いくつかの類似点をもっています。どちらが優秀かということは一概にはいえないようですが……。


脳とコンピュータの情報処理法の違い
 脳の働きは、しばしばコンピュータと比較されます。ある意味では脳の働きを超えたということもでき、まだまだ脳には及ばないともいえるようです。
 たとえば、内部に記憶装置をもち、インプットされた情報を処理するという点では類似していますが、その情報の処理法には大きな違いがあります。コンピュータの情報処理は、通常は1つのCPU(中央演算装置)で行われています。しかし、脳の中では膨大な数のニューロンが、同時に情報処理をしています。一つ一つのニューロンがCPUの役割を果たしている、ともいえるのです。このことから、コンピュータの情報処理が「直列中央処理」であるのに対し、脳の情報処理は「並列分散処理」であるといわれます。
 学習機能という点についても、両者には大きな違いがあります。データの出し入れや計算に関しては、速度の面でも正確さの面でも、脳はコンピュータにかないません。しかし、学習機能に関しては、脳のほうが圧倒的にすぐれているといえるでしょう。
 現段階では、コンピュータがいかに進化してすぐれた機能をもっても、脳の働きにはまだ及ばない、というのが通説になっています。学習機能を備えたコンピュータや、並列処理ができるコンピュータなども研究が進められているので、今後はもっと脳に近い働きをするコンピュータが誕生するかもしれません。


ボードゲームの世界ではどちらが強いのか
 チェス、将棋、囲碁などのボードゲームのソフトウエアが各種発売されていますが、実力はどの程度なのでしょうか。チェスに関しては、ときどきスーパーコンピュータと世界チャンピオンが対戦していて、近年はチャンピオンが苦戦を強いられているようです。
 以前、ある将棋のプロ棋士がインタビューに答えているのを見たことがあります。将棋に限っていえば、コンピュータがプロ棋士のトップレベルの実力に追いつくのは、まだかなり先のことだろうと語っていました。
 たとえば、ある局面で可能な指し手が40通りあったとしても、実際に最善手の可能性があるのは数手に限られます。プロ棋士は瞬時でその判断ができても、コンピュータにはできません。当然、判断のために必要な時間に大きな差が出てきます。さらに、その指し手に対する相手の応手、それに対する自分の指し手と考えていくと、人間とコンピュータの差はいっそう広がるからだそうです。このあたりは、チェスも同様でしょうが、チェスと将棋のルールの違いも関係しているのでしょう。ちなみに、囲碁の場合はさらに感覚的な判断が要求されることが多いため、コンピュータはとうてい人間の脳には及ばないということです。
 しかし、範囲が限られた詰め将棋や詰め碁だと、コンピュータの実力もあなどれないそうですから、今後はコンピュータの実力者が登場することも考えられます。


「忘れる能力」は脳のもつ長所なのか
 前項で紹介した『シナプスの入江』のなかで、主人公がコンピュータの技術者である友人と話すシーンがあります。
 友人は、人間の脳の働きのすばらしさとして、「忘れる能力」を挙げます。脳は情報のランクづけをすることができ、つまらないことはどんどん忘れていくのに、コンピュータは人為的に消去しない限りはすべてを記憶し続けているからロスが大きいのではないか、というのが友人の考えです。もし、コンピュータに忘れる能力をもたせることができれば、コンピュータの性能はもっと向上するのではないか……。
 確かに、脳は情報の重要性を判断して記憶のしかたを変えているようです。しかも、自分に都合の悪いことは「無意識」の領域に押し込めてしまうといった離れ業を演じることもあります。
 記憶の容量の点では比較が難しいようですが(どんなに大きくてもコンピュータの容量は有限であり、脳の容量はいちおう無限といわれる)、正確さという点ではコンピュータのほうがすぐれているでしょう。しかし脳の記憶のメカニズムはひと筋縄ではいきません。
 コンピュータの情報処理は、当然のことながら電気シグナルによるものです。一方、脳の情報処理は、コンピュータと同様に電気シグナルが採用されていますが、一部で化学シグナルが併用されています。
 電気シグナルはONとOFFの2種類しかありません。しかし、ここに速度では劣る化学シグナルをあえて混在させることによって微妙な調整をし、複雑な情報処理を可能にしているようです。学習機能にしても、記憶のメカニズムにしても、「シナプス」がカギを握っているのかもしれません。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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