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発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセット、 ハーレクイン・イマージュセット
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和書>小説・ノンフィクション>ハーレクイン>ハーレクイン・イマージュ

ハーレクイン・イマージュセット 5
著: ルーシー・ゴードン、 キャロル・マリネッリ 翻訳: 外山恵理、 宮崎真紀発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセット、 ハーレクイン・イマージュセット
価格:1,140pt
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレットみんなの評価 (未評価)
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著者プロフィール
ルーシー・ゴードン(Lucy Gordon)
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。また、アフリカで野生のライオンがいるそばでキャンプをするなど、多くの貴重な体験をし、作品にもその体験が生かされている。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って二日で婚約し、結婚して二十五年になる。二人は三匹の犬とともにイングランド中部に暮らしている。
キャロル・マリネッリ(Carol Marinelli)
イギリスで看護教育を受け、その後救急外来に長年勤務する。バックパックを背負っての旅行中に芽生えたロマンスを経て結婚し、オーストラリアに移り住む。現在も三人の子供とともに住むオーストラリアは彼女にとって第二の故郷になっているという。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。また、アフリカで野生のライオンがいるそばでキャンプをするなど、多くの貴重な体験をし、作品にもその体験が生かされている。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って二日で婚約し、結婚して二十五年になる。二人は三匹の犬とともにイングランド中部に暮らしている。
キャロル・マリネッリ(Carol Marinelli)
イギリスで看護教育を受け、その後救急外来に長年勤務する。バックパックを背負っての旅行中に芽生えたロマンスを経て結婚し、オーストラリアに移り住む。現在も三人の子供とともに住むオーストラリアは彼女にとって第二の故郷になっているという。
解説
★お得な5%OFF価格★ハーレクイン・イマージュ2作品収録。
『妹の失恋』――母の再婚で名門ファルコン家の娘となったフレイヤは、結婚式の直前に不実な婚約者に捨てられ、人生最大の辱めを受けた。だが、義理の兄ジャクソンが、不幸のどん底に落ちた彼女を救う。彼はフレイヤをすばやく車に乗せて自宅へ連れていき、悲しみに打ちひしがれる彼女を優しく慰めた。かつてフレイヤはジャクソンに惹かれたことがあったが、“妹”としか見られていないと知り、その想いに蓋をしたのだった。そんな彼の庇護のもと心の傷を癒やそうとした矢先、フレイヤは信じられない事実を知り、愕然とする――彼女の結婚式を台なしにした張本人は、じつはジャクソンだったのだ!
『愛を知ったブリジット』――10代で未婚の母となった妹が転がりこんできて以来、ブリジットは小さな甥の母親代わりをしている。派遣の仕事をしながら懸命に幼子を育てる彼女を気遣い、ある夜、親友が仲間うちのパーティに招待してくれた。しかし周囲とのギャップを埋められず疎外感を覚えていると、遅れてやってきた小児科医のドミニクを紹介される――女性の視線を釘付けにする彼は、セクシーを絵に描いたような独身貴族だ。不思議と意気投合し、気づけば二人は自然にベッドをともにしていた。だがかつて愛に裏切られたブリジットは、この恋は一夜限りと自分を戒め、翌朝、理由も告げずに彼のもとを去ったが……。
『妹の失恋』――母の再婚で名門ファルコン家の娘となったフレイヤは、結婚式の直前に不実な婚約者に捨てられ、人生最大の辱めを受けた。だが、義理の兄ジャクソンが、不幸のどん底に落ちた彼女を救う。彼はフレイヤをすばやく車に乗せて自宅へ連れていき、悲しみに打ちひしがれる彼女を優しく慰めた。かつてフレイヤはジャクソンに惹かれたことがあったが、“妹”としか見られていないと知り、その想いに蓋をしたのだった。そんな彼の庇護のもと心の傷を癒やそうとした矢先、フレイヤは信じられない事実を知り、愕然とする――彼女の結婚式を台なしにした張本人は、じつはジャクソンだったのだ!
『愛を知ったブリジット』――10代で未婚の母となった妹が転がりこんできて以来、ブリジットは小さな甥の母親代わりをしている。派遣の仕事をしながら懸命に幼子を育てる彼女を気遣い、ある夜、親友が仲間うちのパーティに招待してくれた。しかし周囲とのギャップを埋められず疎外感を覚えていると、遅れてやってきた小児科医のドミニクを紹介される――女性の視線を釘付けにする彼は、セクシーを絵に描いたような独身貴族だ。不思議と意気投合し、気づけば二人は自然にベッドをともにしていた。だがかつて愛に裏切られたブリジットは、この恋は一夜限りと自分を戒め、翌朝、理由も告げずに彼のもとを去ったが……。
抄録
ジャクソンが数多くの女性たちと“楽しいひととき”を過ごしたベッドに、フレイヤはしっかりパジャマを着て、疲れきって眠っている。いたいけな子供のように……。ジャクソンの胸は沈んだ。
彼は静かにドアを閉め、テレビをつけてみた。とたんに“ダン・コナー”の名前が耳に飛び込んできた。
画面には、映画の初上映《プレミア》の様子が映し出されている。スターたちが赤い絨毯の上を歩いていくなか、魅惑的な若い女性としっかり腕を組むダンの姿があった。
「これはこれは、意外な人物の登場です」アナウンサーが声をあげた。「ダン・コナー――テレビ業界の大物です。今日が結婚式のはずでしたが……。こんにちは、ダン、あれはどういうことですか?」
「人生いろいろってやつですよ」にやりとしたダンを見て、ジャクソンは殺意を抱いた。「それ以上は……ノーコメントかな」そして、腕を組んだ女性をちらりと横目で見た。「行こうか」
ジャクソンは両手を握りしめ、心のなかで思いつくかぎりの悪態をつきながら、すっくと立ち上がってテレビを消したが、一歩遅かったようだった。かすかな物音に振り向くと、ドア口にフレイヤが立っていた。
「彼女がそうなのね」消え入るような声だった。
「違うよ、フレイヤ。彼女はダンの恋人じゃない。ニュースに出るために声をかけまくり、最初にオーケーしたのがこの娘だったんだろう。いわゆるパフォーマンスだ。こんなやつとは縁を切れてよかったな」
フレイヤは微笑んだ。特に動揺した様子もない、落ち着いた笑顔だった。
「ずいぶん簡単にわたしの代わりを見つけたものね。とにかく、彼とはもうおしまい。わたしの世界にはもう存在しない人だわ。おやすみなさい」
フレイヤが寝室に引き返し、ジャクソンはひとり取り残された。言葉どおりあっさり立ち直ってくれるなら気が楽だが、空元気なのはわかりきっている。
やがて寝室から嗚咽まじりの泣き声が聞こえてきた。聞いていられなくなり、ジャクソンは思わずドアを開けた。フレイヤを抱きしめ、慰めてやりたい。だが、慰めたって喜ばれはしない。なぜ放っておいてくれないのかと恨まれるだけだ。
ぼくは必要とされていない。ジャクソンは部屋を出て、ドアを閉めた。
フレイヤは翌朝早く目を覚ました。ここがどこかはすぐにわからなかったが、思い出してうめき声をあげた。そっと寝室を出て、寝ているはずのジャクソンを探す。ソファは空っぽで、走り書きが残されていた。〈すぐに戻る。どこにも行かないでくれ〉
フレイヤは、ファルコン一族が滞在しているホテルを思い浮かべた。ホテルに戻ったほうがいいのはわかっているが、考えただけでぞっとする。
ジャクソンがここにいてくれたらいいのに。自分は強いと思っていたのに、フレイヤは急にひとりが不安でたまらなくなった。
「ジャクソンが甘やかすから悪いのよ」フレイヤは顔をしかめた。「彼がいないと不安だなんて。まったくどこに行っちゃったのかしら?」
ジャクソンは一時間ほどで帰ってきたが、フレイヤには永遠とも思える一時間だった。
「ホテルに行ってきた」ジャクソンは大きなスーツケースをどさりとテーブルに置いた。「ウエディングドレスはホテルに届けたから、ジャニーンが片付けてくれるだろう。きみの服を預かってきたよ」
わたしが寝ているあいだにこっそり寝室に入り、ドレスを持ち出したらしい。一方、スーツケースにはきらびやかなカクテルドレスが入っている。
「なぜこれを?」
「今夜、これを着て出かけるんだ」
「出かける?」
「夜更けにはきみをホテルに送り届けようと思っているが、その前にダンに仕返しをしてやらないとな。あっちがマスコミの前でちゃらちゃらするなら、こっちも同じことをしてやる。あんな男のことなど歯牙にもかけてないことを世間に知らしめてやろう」
「歯牙くらいはかけてるわ」
「かけるなよ。かけちゃいけないんだ。ぼくにまかせてくれ、フレイヤ。ぼくを信じて」
「信じてるわよ」フレイヤは言った。
「でも、またえらそうに指図して、と思ってるんだろう? 勝手にどんどん話を進めて、まるで父さんみたいだって」
「いいえ、お父様は人の気持ちなど考えないもの」フレイヤは言った。「あなたの指図なら、多少耳を傾けてもいいわ」
「え? ぼくの聞き間違いかな? 反体制派のフレイヤが急に丸くなったぞ」
「わたしだって丸くなるときもあるのよ」フレイヤはなんとか笑みを浮かべた。
「心配するな。ぼくはきみを守りたいだけだ」ジャクソンはフレイヤの顔を両手で包んだ。「大事なのはそれだけだ。頼むからぼくを信じてくれ」
「信じるわ。何もかも人にゆだねて、こんなに安心していられるなんて不思議。今まで気づかなかったけど、あなたみたいに頼りになる人が、これまでまわりにいなかったんだわ」
ジャクソンはなぜか気まずそうな顔をした。憎まれ口ばかり叩いているわたしが、あまりにすなおだから驚いたのかしら。だが、無邪気にふざけ合った日々は、なぜか遠くに行ってしまったような気がした。
*この続きは製品版でお楽しみください。
彼は静かにドアを閉め、テレビをつけてみた。とたんに“ダン・コナー”の名前が耳に飛び込んできた。
画面には、映画の初上映《プレミア》の様子が映し出されている。スターたちが赤い絨毯の上を歩いていくなか、魅惑的な若い女性としっかり腕を組むダンの姿があった。
「これはこれは、意外な人物の登場です」アナウンサーが声をあげた。「ダン・コナー――テレビ業界の大物です。今日が結婚式のはずでしたが……。こんにちは、ダン、あれはどういうことですか?」
「人生いろいろってやつですよ」にやりとしたダンを見て、ジャクソンは殺意を抱いた。「それ以上は……ノーコメントかな」そして、腕を組んだ女性をちらりと横目で見た。「行こうか」
ジャクソンは両手を握りしめ、心のなかで思いつくかぎりの悪態をつきながら、すっくと立ち上がってテレビを消したが、一歩遅かったようだった。かすかな物音に振り向くと、ドア口にフレイヤが立っていた。
「彼女がそうなのね」消え入るような声だった。
「違うよ、フレイヤ。彼女はダンの恋人じゃない。ニュースに出るために声をかけまくり、最初にオーケーしたのがこの娘だったんだろう。いわゆるパフォーマンスだ。こんなやつとは縁を切れてよかったな」
フレイヤは微笑んだ。特に動揺した様子もない、落ち着いた笑顔だった。
「ずいぶん簡単にわたしの代わりを見つけたものね。とにかく、彼とはもうおしまい。わたしの世界にはもう存在しない人だわ。おやすみなさい」
フレイヤが寝室に引き返し、ジャクソンはひとり取り残された。言葉どおりあっさり立ち直ってくれるなら気が楽だが、空元気なのはわかりきっている。
やがて寝室から嗚咽まじりの泣き声が聞こえてきた。聞いていられなくなり、ジャクソンは思わずドアを開けた。フレイヤを抱きしめ、慰めてやりたい。だが、慰めたって喜ばれはしない。なぜ放っておいてくれないのかと恨まれるだけだ。
ぼくは必要とされていない。ジャクソンは部屋を出て、ドアを閉めた。
フレイヤは翌朝早く目を覚ました。ここがどこかはすぐにわからなかったが、思い出してうめき声をあげた。そっと寝室を出て、寝ているはずのジャクソンを探す。ソファは空っぽで、走り書きが残されていた。〈すぐに戻る。どこにも行かないでくれ〉
フレイヤは、ファルコン一族が滞在しているホテルを思い浮かべた。ホテルに戻ったほうがいいのはわかっているが、考えただけでぞっとする。
ジャクソンがここにいてくれたらいいのに。自分は強いと思っていたのに、フレイヤは急にひとりが不安でたまらなくなった。
「ジャクソンが甘やかすから悪いのよ」フレイヤは顔をしかめた。「彼がいないと不安だなんて。まったくどこに行っちゃったのかしら?」
ジャクソンは一時間ほどで帰ってきたが、フレイヤには永遠とも思える一時間だった。
「ホテルに行ってきた」ジャクソンは大きなスーツケースをどさりとテーブルに置いた。「ウエディングドレスはホテルに届けたから、ジャニーンが片付けてくれるだろう。きみの服を預かってきたよ」
わたしが寝ているあいだにこっそり寝室に入り、ドレスを持ち出したらしい。一方、スーツケースにはきらびやかなカクテルドレスが入っている。
「なぜこれを?」
「今夜、これを着て出かけるんだ」
「出かける?」
「夜更けにはきみをホテルに送り届けようと思っているが、その前にダンに仕返しをしてやらないとな。あっちがマスコミの前でちゃらちゃらするなら、こっちも同じことをしてやる。あんな男のことなど歯牙にもかけてないことを世間に知らしめてやろう」
「歯牙くらいはかけてるわ」
「かけるなよ。かけちゃいけないんだ。ぼくにまかせてくれ、フレイヤ。ぼくを信じて」
「信じてるわよ」フレイヤは言った。
「でも、またえらそうに指図して、と思ってるんだろう? 勝手にどんどん話を進めて、まるで父さんみたいだって」
「いいえ、お父様は人の気持ちなど考えないもの」フレイヤは言った。「あなたの指図なら、多少耳を傾けてもいいわ」
「え? ぼくの聞き間違いかな? 反体制派のフレイヤが急に丸くなったぞ」
「わたしだって丸くなるときもあるのよ」フレイヤはなんとか笑みを浮かべた。
「心配するな。ぼくはきみを守りたいだけだ」ジャクソンはフレイヤの顔を両手で包んだ。「大事なのはそれだけだ。頼むからぼくを信じてくれ」
「信じるわ。何もかも人にゆだねて、こんなに安心していられるなんて不思議。今まで気づかなかったけど、あなたみたいに頼りになる人が、これまでまわりにいなかったんだわ」
ジャクソンはなぜか気まずそうな顔をした。憎まれ口ばかり叩いているわたしが、あまりにすなおだから驚いたのかしら。だが、無邪気にふざけ合った日々は、なぜか遠くに行ってしまったような気がした。
*この続きは製品版でお楽しみください。
本の情報
紙書籍初版: 2014/9/20
小説・ノンフィクション>ハーレクイン>ハーレクイン・イマージュ
小説・ノンフィクション>ハーレクイン>初恋
小説・ノンフィクション>ハーレクイン>年の差
小説・ノンフィクション>ハーレクイン>ドクター
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