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発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ロマンス
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和書>小説・ノンフィクション>ハーレクイン>ハーレクイン・ロマンス

唐突な愛撫
著: リンゼイ・アームストロング 翻訳: すなみ翔発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ロマンス
価格:600pt
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレットみんなの評価 (未評価)
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著者プロフィール
リンゼイ・アームストロング(Lindsay Armstrong)
南アフリカ生まれ。現在はニュージーランド生まれの夫と五人の子供たちとともに、オーストラリアで暮らす。オーストラリアのほとんどの州に住んだことがあり、農場経営や馬の調教など、普通では経験できない職業を経てきた。彼女の作品にはその体験が大いに生かされている。
南アフリカ生まれ。現在はニュージーランド生まれの夫と五人の子供たちとともに、オーストラリアで暮らす。オーストラリアのほとんどの州に住んだことがあり、農場経営や馬の調教など、普通では経験できない職業を経てきた。彼女の作品にはその体験が大いに生かされている。
解説
ボスの書斎のソファだけが、甘美なひとときを知っている。
美術品鑑定家のハリエットは、運命の皮肉を嘆いた。よりにもよって、あの男性から仕事を依頼されるなんて……。1カ月前、彼女は高級車アストンマーティンに追突してしまい、廃車にしたあげく相手に怪我まで負わせてしまったのだが、その相手というのが、ダミアン・ワイアット、今回の依頼主だった。だが、彼の広大な邸宅に遺された骨董品の目録作りという仕事は、美術史を愛するハリエットにとってあまりに抗いがたかった。いったいどんな顔をして面接に臨み、彼と会えばいいのだろう。しかし結果は、想像だにしないものとなった――面接が終わりもしないうちに、ダミアンは彼女にキスをしたのだ!
■一見穏やかな作風でいて、ドキリとさせる展開を盛り込むのが得意な大ベテラン作家リンゼイ・アームストロング。そんないい意味で読者の予想を裏切ってくれるロマンスが、またひとつ生まれました。少し天然でかわいらしいヒロインも、この作家の長い人気の秘密です。
美術品鑑定家のハリエットは、運命の皮肉を嘆いた。よりにもよって、あの男性から仕事を依頼されるなんて……。1カ月前、彼女は高級車アストンマーティンに追突してしまい、廃車にしたあげく相手に怪我まで負わせてしまったのだが、その相手というのが、ダミアン・ワイアット、今回の依頼主だった。だが、彼の広大な邸宅に遺された骨董品の目録作りという仕事は、美術史を愛するハリエットにとってあまりに抗いがたかった。いったいどんな顔をして面接に臨み、彼と会えばいいのだろう。しかし結果は、想像だにしないものとなった――面接が終わりもしないうちに、ダミアンは彼女にキスをしたのだ!
■一見穏やかな作風でいて、ドキリとさせる展開を盛り込むのが得意な大ベテラン作家リンゼイ・アームストロング。そんないい意味で読者の予想を裏切ってくれるロマンスが、またひとつ生まれました。少し天然でかわいらしいヒロインも、この作家の長い人気の秘密です。
抄録
「週末に休みが取れるかどうか確かめたのも、そのためだったのか? 弟さんを見舞うために?」ダミアンはそうつぶやくと、いらいらしたように続けた。「だったら、どうして最初からそう言わなかったんだ?」
ハリエットは肩をすくめ、やがてあきらめたかのように言った。「正直言って、あなたにだけは、同情してもらいたくなかったからです」
ダミアンは顔をしかめた。「しかし、背に腹はかえられない?」
「ええ、お金が要るんです」ハリエットは開き直ったかのように言った。「ここのリハビリ・センターは優秀なんですが、私立の施設で、弟のブレットの保険ではとうてい払いきれません。それに弟の近くにいられるということだけでも、都合がいいので」
「なるほど。ところであの事故のことだが。ぼくとしては、普通に車を運転していただけだと思うんだが、そうは思わないか?」
「でも、事故はいつだって起きるものです」ハリエットは、長いまつげの下からダミアンを冷たく見あげた。
「たしかにそうだ。だがあんなとき、ぼくがなにを言おうと、多少は大目に見てくれてもいいと思うんだが――そうか、やはりだめか?」彼女がきっと唇を噛みしめるのを見て、ダミアンはあきらめたように言った。
それにしても……。ダミアンは心のなかで思った。この前は気づかなかったが、なんて長いまつげだろう。それにこの唇。彫刻のような硬さでありながら、思わずふれてみたくなる。それに――ダミアンは、彼女の体に視線を走らせた。肌がつややかに輝き、手首が細くて、きれいな指をしている。
いい加減にしろ! ダミアンはあわてて自分を叱りつけた。しかし二カ月前の事故のときは、そんな魅力のことなどすべて見落としていたにもかかわらず、この女性はぼくに強烈な印象を与えた。今日ふたたび彼女に会う気になったのも、それがあったからではないのか。そしてその結果、あのときにも増して強い印象を受けた。だからといって、ふたりのあいだに生まれるものなど、なにひとつありはしない。
しかし、それを理由に仕事を断るのはおかしい。ただ、これからもずっと同じ印象を持ちつづけるようなら、少し困ったことになるかもしれない。
ダミアンは口元をゆがめた。そうだ、そのときは、あの愛車のあわれな姿を思い浮かべればいい……。
「では、この仕事はきみに依頼しよう」ダミアンが唐突に言った。「ただその前に、スタジオとその上のフラットを見るかい?」
ハリエットは、膝の上でこぶしをぎゅっと握りしめた。「お願いです。わたしに同情などしないでください。たとえこの仕事がだめでも、きっとほかに見つかりますから」
「ハリエット」ダミアンが厳しい声で忠告した。「ぼくは、人からあれこれ指図されるのが大嫌いなんだ。なにをどうするかを決めるのはぼくで、きみではない。それにぼくは、同情などしていない――ただ、あの事故のとき、きみに言ったことは悪かったと思っている」
「まあ……」
「ということで、さっさと決めてしまおう。きみはまだ紅茶にも口をつけていないようだが」ダミアンがいらいらしたように言った。
ハリエットは乱暴に自分のバッグを取りあげると、いきなり立ちあがった。「わたし、失礼します」
そして足を踏み出したとたん、足元に寝そべっていたトッティにつまずいて、床に倒れ込みそうになった。
犬もコーヒーテーブルもトレイも巻き込んで倒れるはずが、気がつくとハリエットはダミアンの腕に抱かれて、部屋の真ん中に突っ立っていた。
「きみはもしかしたら事故の天才じゃないのか?」ダミアンが信じられないといった顔をして言った。
ハリエットはあわてて彼から離れようとしたが、ダミアンに腕の力をゆるめる気がないのはあきらかだった。「わたしって、その……左ききシンドロームで」ハリエットが息を切らせて言った。
「左ききシンドローム?」
「父の造語です。わたしって、ときどきどうしようもなく動きがぎくしゃくしてしまうんです」
「だったらやはり」ダミアンが片眉をつりあげた。「事故の天才?」
ハリエットが肩をすくめた。「たぶんね。あの、よかったら、腕を放してもらえません?」
ダミアン・ワイアットの目がきらめいた。「いや、よくない。理由はわからないが、きみのように背の高い女性を腕に抱いたのがはじめてだからかもしれない。なんとも気分がいい」
「わたし……」ハリエットが抗議しようと口を開けたとたん、ダミアンがいきなりかがみ込んでキスをした。
ハリエットは驚きのあまり抵抗するのも忘れて、頭をあげたダミアンの顔を、真っ青な目を丸くして見つめていた。心臓が激しく打っている。
「うーん……」
ダミアンがハリエットの背中をさすりながら、彼女を抱きしめた。
「きみをがりがりだと思ったなんて、ぼくはどうかしていたよ、ミス・リヴィングストン!」
*この続きは製品版でお楽しみください。
ハリエットは肩をすくめ、やがてあきらめたかのように言った。「正直言って、あなたにだけは、同情してもらいたくなかったからです」
ダミアンは顔をしかめた。「しかし、背に腹はかえられない?」
「ええ、お金が要るんです」ハリエットは開き直ったかのように言った。「ここのリハビリ・センターは優秀なんですが、私立の施設で、弟のブレットの保険ではとうてい払いきれません。それに弟の近くにいられるということだけでも、都合がいいので」
「なるほど。ところであの事故のことだが。ぼくとしては、普通に車を運転していただけだと思うんだが、そうは思わないか?」
「でも、事故はいつだって起きるものです」ハリエットは、長いまつげの下からダミアンを冷たく見あげた。
「たしかにそうだ。だがあんなとき、ぼくがなにを言おうと、多少は大目に見てくれてもいいと思うんだが――そうか、やはりだめか?」彼女がきっと唇を噛みしめるのを見て、ダミアンはあきらめたように言った。
それにしても……。ダミアンは心のなかで思った。この前は気づかなかったが、なんて長いまつげだろう。それにこの唇。彫刻のような硬さでありながら、思わずふれてみたくなる。それに――ダミアンは、彼女の体に視線を走らせた。肌がつややかに輝き、手首が細くて、きれいな指をしている。
いい加減にしろ! ダミアンはあわてて自分を叱りつけた。しかし二カ月前の事故のときは、そんな魅力のことなどすべて見落としていたにもかかわらず、この女性はぼくに強烈な印象を与えた。今日ふたたび彼女に会う気になったのも、それがあったからではないのか。そしてその結果、あのときにも増して強い印象を受けた。だからといって、ふたりのあいだに生まれるものなど、なにひとつありはしない。
しかし、それを理由に仕事を断るのはおかしい。ただ、これからもずっと同じ印象を持ちつづけるようなら、少し困ったことになるかもしれない。
ダミアンは口元をゆがめた。そうだ、そのときは、あの愛車のあわれな姿を思い浮かべればいい……。
「では、この仕事はきみに依頼しよう」ダミアンが唐突に言った。「ただその前に、スタジオとその上のフラットを見るかい?」
ハリエットは、膝の上でこぶしをぎゅっと握りしめた。「お願いです。わたしに同情などしないでください。たとえこの仕事がだめでも、きっとほかに見つかりますから」
「ハリエット」ダミアンが厳しい声で忠告した。「ぼくは、人からあれこれ指図されるのが大嫌いなんだ。なにをどうするかを決めるのはぼくで、きみではない。それにぼくは、同情などしていない――ただ、あの事故のとき、きみに言ったことは悪かったと思っている」
「まあ……」
「ということで、さっさと決めてしまおう。きみはまだ紅茶にも口をつけていないようだが」ダミアンがいらいらしたように言った。
ハリエットは乱暴に自分のバッグを取りあげると、いきなり立ちあがった。「わたし、失礼します」
そして足を踏み出したとたん、足元に寝そべっていたトッティにつまずいて、床に倒れ込みそうになった。
犬もコーヒーテーブルもトレイも巻き込んで倒れるはずが、気がつくとハリエットはダミアンの腕に抱かれて、部屋の真ん中に突っ立っていた。
「きみはもしかしたら事故の天才じゃないのか?」ダミアンが信じられないといった顔をして言った。
ハリエットはあわてて彼から離れようとしたが、ダミアンに腕の力をゆるめる気がないのはあきらかだった。「わたしって、その……左ききシンドロームで」ハリエットが息を切らせて言った。
「左ききシンドローム?」
「父の造語です。わたしって、ときどきどうしようもなく動きがぎくしゃくしてしまうんです」
「だったらやはり」ダミアンが片眉をつりあげた。「事故の天才?」
ハリエットが肩をすくめた。「たぶんね。あの、よかったら、腕を放してもらえません?」
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「うーん……」
ダミアンがハリエットの背中をさすりながら、彼女を抱きしめた。
「きみをがりがりだと思ったなんて、ぼくはどうかしていたよ、ミス・リヴィングストン!」
*この続きは製品版でお楽しみください。
本の情報
紙書籍初版: 2014/11/20
小説・ノンフィクション>ハーレクイン>ハーレクイン・ロマンス
小説・ノンフィクション>ハーレクイン>オフィス/ボス
小説・ノンフィクション>ハーレクイン>愛の復活/運命の再会
小説・ノンフィクション>ハーレクイン>億万長者
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