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背徳のマリアージュ〜王女は支配者の指先に溺れる〜

背徳のマリアージュ〜王女は支配者の指先に溺れる〜


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫背徳のマリアージュ〜王女は支配者の指先に溺れる〜
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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解説

 他の男では与えられない快楽を、おまえの躰に刻みつけてやる絶対君主の独占契約

 ■政略結婚の花婿に失踪された王女アイリーン。身代わりにと家臣が拉致してきた旅人ウォルフは激怒し、謝罪するアイリーンに代償として彼女の身体を要求する。「一瞬で俺を欲情させた女はおまえが初めてだ」美しく精悍な男性に熱く求められ過ごした嵐のような一夜。他の身代わりは見つからぬまま、式に臨む彼女の前に盛装したウォルフが現れて――!?

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 共同統治者になれるとはいえ、大国に挟まれた小国。目ぼしい資源があるわけでもなく、山に囲まれた農業と牧畜中心の国だ。同盟各国は同じ地位を有するというのは建前で、実際のところ、バルフォア王国は六ヶ国の最下位に甘んじていた。
 さらに、肝心の花嫁は美しさとは無縁の赤毛の王女。
 同盟各国から『アイリーン王女にふさわしい王子がいないので……』という断りの返事が相次ぐ中、ド・リール王国の王太子オーギュストから『弟のジルベール王子をぜひ』と言われたのだった。
 仮に、ジルベール王子との結婚がなくなったとしても、可能な限り早く新しい結婚相手を探さなくてはならない。
 同盟国の中にいないとなれば、それ以外の近隣諸国に声をかける必要がある。
 状況は極めて厳しいが、せめて、アイリーンの夫になってもいいと言ってくれるどこかの王子のためにも、純潔だけは守りたい。
 たとえどれほど魅力的な男性からの誘惑でも、彼女の身体は彼女だけのものではなかった。
「わ、わたしに、近づかないでください……楽しむなんて、そんな……」
「別に気取らなくていい。貴族の娘の実態はよく知ってるさ。人前では俺のような男からは目を背けるくせに、ベッドには率先して引っ張り込む。後腐れなく楽しめる相手を見つける目は、さすがだと褒めてやるよ」
 ウォルフは何が言いたいのだろう?
 彼の口調だと、男女のことが乗馬やダンスを楽しむことと同じような口ぶりだ。
「お金を……支払います。必要な金額を言ってください。朝までには……」
「いらないと言ってる!」
 突然、大きな声で遮られ、アイリーンはビクッと身体が痙攣した。その間も、ウォルフはゆっくりと歩み寄ってくる。
「もっと甘い言葉で誘われたいんだろうが、あいにくと、俺はその手の口説き文句は苦手なんだ」
「待って、本当になんのことを言ってるの?」
「この部屋に入ったとき、俺のことを舐めるように見ていたはずだ。身体を拭くときも、うっとりと物欲しげな顔をしていた。覚えてないとは、言わせないぞ」
 ウォルフの言葉に顔が火照っただけでなく、一瞬のうちに頭の中まで熱くなる。
 灯りの下で彼を見たとき、アイリーンは他の何も目に入らなくなった。はだけたシャツの間から日に焼けた肌が目に映り、その逞しさに見惚れていたのも事実だ。
 覚えていないとは言わない。
 言わないが……。
「思い出してくれたようだな。ここはおまえにとって本宅じゃないんだろう? あの老いぼれから連絡を受けて、ひとりで着られるドレスを身につけ、慌ててやってきた。そうでなければ、そんな胸の形がくっきりとわかるドレスで、男の前に立つはずがない。ましてや、男とふたりきりになるはずも……」
 ウォルフの手がアイリーンの肩に届きかけたとき、彼女は小走りにサロンセットから離れた。
 ペールブルーの平絹のポロネーズと呼ばれるドレスを着用している。胸元が大きく開いているのは、綿モスリンのフィシューを付け忘れたためだ。
 たしかに迂闊だったとは思う。
 だがまさか、自分が男性の欲情を掻き立てる存在になるなど、これまでの経験から思うはずもない。
「お願いですから……話を聞いてください。本当に考えなかったの。ミスター・コリガンが、わたしのような女に興味を持つなんて」
「どうしてそうなるんだ?」
「決まっています。この赤毛は……みっともないでしょう? 女らしくない身長をしていて、パーティに呼ばれてもダンスにも誘われません。男性はみんな、小柄で金髪のレディが好きだ……と」
 背中を向けたまま、必死で自分の容姿を貶し続ける。
 そんなアイリーンの身体を、ウォルフが背後から抱き締めた。
「燃えるような赤だな。それに、俺にとっては充分に小柄な女だ」
 片手がウエストに、そしてもう一方の手が肩に置かれた。ウォルフを間近に感じる。吐息が耳朶を掠め、低い声が鼓膜を震わせた蜜壺。
「バルフォアは治安がいいと高を括っていた俺にも責任はあるだろう。だが、正規兵に因縁をつけて拉致されるとは、意表をつかれたな」
「それは……ごめんなさ……」
 くるっと身体を回され、ウォルフの顔が目の前にあると思った瞬間、熱い唇がアイリーンの唇に重ねられていた。
 初めてのキス。
 まさかそれを、祭壇の前で交わす誓いのキスより早く経験することになろうとは。しかも相手は、婚約者のジルベール以外の男性。
「謝らなくていい。金はともかく、あの老いぼれだけは見逃すわけにはいかないと思っていたが……もういい。あからさまな視線で男心を煽り、うぶな仕草をしながら豊かな胸を見せつける。レディ・イレーヌの手腕は見事だ」
「ち、ちが、うの……まっ……んんっ……あふ……ぁんっ」
 ふたたびキスされ、アイリーンは抵抗できなくなる。
 ぬめりを帯びた弾力性のある舌が、彼女の唇をなぞった。唇の隙間に捻じ込まれ、上下に押し分けながら入り込んでくる。
 キスは唇を重ね合うだけの行為、そう信じていたアイリーンには衝撃的なことだった。
「ずいぶんつたないキスだな。これも、一夜の恋を楽しむための手管なのか?」
 大きな手が彼女の背中から腰を往復する。
 押しつけられた下腹部はブリーチズの前が盛り上がっていて、それが何を意味するか、未経験のアイリーンにもわかった。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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