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涙から生まれた恋

涙から生まれた恋


発行: ハーレクイン
レーベル: ハーレクイン・ロマンス シリーズ: 涙から生まれた恋
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ミランダ・リー(Miranda Lee)
 オーストラリアの田舎町に生まれ育つ。全寮制の学校を出てクラシック音楽の勉強をしたのち、シドニーに移った。幸せな結婚をして三人の娘に恵まれたが、家にいて家事をこなす合間に小説を書き始める。現実にありそうな物語を、テンポのよいセクシーな描写で描くことを得意とする。趣味は幅広く、長編の物語を読むことからパズルを解くこと、そして賭事にまで及ぶ。

解説

 シャーロットは空港で呆然と立ちつくしていた。明日、挙式の予定なのに、婚約者が現れなかったのだ。あまりのことに、人目もはばからずにしゃくり上げていると、ダニエルと名乗る男性に声をかけられた。彼はシャーロットの話をひとしきり聞いたあと、食事に誘ってきた。不誠実な男性とは、二度と関わりたくないわ! シャーロットは彼に渡された名刺を突き返すと、くるりと背を向けて歩き去った。翌日、ダニエルと結婚式を挙げることになるとは夢にも思わずに。

抄録

ダニエルの手がウエディングドレスの胸元のレースに触れると、シャーロットははっと息をのんだ。胴着《ボディス》はルイーズにきつく締めてもらった。ウエストが細くくびれ胸がきゅっと上がった、砂時計のようなボディラインにするために。
 ブラジャーはつけていない。ドレスの生地は分厚く、しっかりしているので、つける必要がなかった。ダニエルにレースのボディスを脱がされたら、腰から上は裸になる。
 考えただけで体が熱くなった。
 今ほど脱がされたいと思ったことはなかった。男性の手に、早く素肌に触れられたくてうずうずした。
「そうか」ダニエルはボディスをゆるめながらつぶやいた。「スカートとは別になっていたんだね」
 きつい布から解放された胸は熱を帯びていた。ボディスが取り払われた瞬間、シャーロットの体はふらりと揺れた。
「だいじょうぶか?」彼はシャーロットの胸のすぐ下に腕をまわして支えた。「気を失わないでくれよ」
 シャーロットは小さくうめいて目を閉じ、心地よい降伏に身をゆだねながら彼にもたれた。
 彼の両手が胸のふくらみを包み込んだ。温かいてのひらに胸の頂が密着し、シャーロットは叫び声をあげたくなった。彼は胸が欲しがっているものを知っているかのように指を広げ、つんと硬くなった頂の上でてのひらをゆっくりと回転させた。
 シャーロットはあえぎ、うめきながらもだえた。
 彼の手は動きを止めない。シャーロットの胸のふくらみは熱をはらみ、頂は激しい快感に痛いほどうずいた。
 これ以上耐えられないと思った瞬間、動きが止まった。シャーロットはやめないでと言おうとしたが、突然彼の両腕に引き寄せられ、唇をキスでふさがれた。
 彼の唇は激しく飢えていた。彼の手はシャーロットの背中を攻め立てるようにさまよった。シャーロットの体をぎゅっと抱きしめ、唇を強引に開かせて舌を奥へ入れた。シャーロットはホテルのロビーでの情熱的なキスを思い起こした。これはあれ以上に情熱的だ。歓喜のあまり恍惚《こうこつ》となってしまいそうだった。
 すると彼が急に体を離したので、シャーロットは驚き、うろたえた。目を開けると、彼が後ろへ下がって手を髪に突っ込むのが見えた。彼の顔は赤く上気し、息は乱れていた。
「どうしたの?」シャーロットはきいた。
 ダニエルは彼女をじっと見てから首を振り、苦しげな笑みを浮かべた。
「急ぎすぎだ」
「いいのよ、それで」
「いいや、あとで君は後悔する」
「どうしてわかるの?」
「知っているからだ」彼は再び苦々しげにほほえんだ。「シークは何もかも知っている。さあ、残りのドレスを自分で脱いで、シャワーを浴びるんだ。もっと楽なものに着替えたほうがいい。僕らの荷物はバスルームと続き部屋になったドレッシングルームに置いてあるはずだ。そう指示しておいた」
 シャーロットは彼に言われたことはどれもしたくなかった。このまま彼のそばにいて、キスを続けたかった。もっと愛撫《あいぶ》され、じらされないで抱かれたかった。胸の先端はまだ硬かったが、体のほかの部分は今にもとろけそうだ。彼が欲しい。
 でも懇願するつもりはなかった。
「すぐに終わらせるわ」シャーロットは急いでバスルームへ入り、ドアを閉めた。
 大きな鏡の前ではっとした。半裸の自分はとてもなまめかしかった。すばやく背を向けて隣のドレッシングルームへ行った。ドレスを脱いで、全裸になってからバスルームへ戻った。
 シャワーキャップを取ろうと鏡の前へ近づき、再び自分を眺めた。
 ルイーズはいいプロポーションだといつもほめてくれるが、自分では腰が少し大きすぎると思う。ただ、それを恥じてはいない。
 けれども自分を誇示したりしない控えめな家庭で育ったので、誰かに、ましてや男性に全裸の姿をさらすのはかなり抵抗がある。これまでは服を脱ぐなりベッドにもぐり込んでいた。
 恋人との関係がうまくいかなかった原因は、そういう自己抑圧なのだとずいぶん前に気づいた。ドゥウェインの場合はまちがいなくそうだ。
 ところが不思議なことに、ダニエルに対してはいつもの羞恥《しゅうち》心をおぼえない。それどころか彼に自分の裸を見てほしいと思っている。独創的な愛し方で彼に抱かれたいと強く願っている。
 シャーロットは胸の頂にそっと触れた。ぞくぞくする快感が湧《わ》き起こる。次はダニエルにされたように胸を両手で包み込んだ。
 ダニエルはここにいないのに、私の体は喜びを感じている。
 ルイーズの言うとおりだった。これは愛じゃなくて、欲望なんだわ。
 シャーロットはそう思ってほっとした。ダニエルを真剣に愛したくなかったからだ。ただ彼と体を重ね合いたかった。
 そのとき背後でバスルームのドアが突然開いた。シャーロットはうずく胸からぱっと手を離して振り向いた。
「シャワーの音が聞こえないが」ダニエルはシャーロットが全裸でいるのに気づかないかのように、迷わずバスルームに入ってきた。だが全裸なのはシャーロットだけではなかった。彼女はダニエルを見て口の中がからからになった。「一緒にシャワーを浴びよう」彼はそう言ってシャーロットをさっと抱き寄せた。
 シャーロットはいやとは言わなかった。言葉を発するどころか、息をするものやっとの状態だった。
 ダニエルは片手で彼女を抱いたまま、もう一方の手で二つあるシャワーの蛇口をひねり、温度を調節した。それから二つのシャワーの湯が途中で一つになるところへシャーロットを立たせた。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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