マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクション恋愛小説ティーンズラブ小説

甘く淫らなハネムーン

甘く淫らなハネムーン


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫甘く淫らなハネムーン
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆4
◆レビューを書く

¥0サンプル
購入する


解説

 君が私のものになった今−もう待たない。甘〜い新婚旅行中に、波乱万丈な逃避行に巻き込まれて!?

 ■晴れてメイヤー伯爵グリフィスの花嫁となったロレイン。「君の中、すごく気持ち好い」最愛の彼に優しく情熱的に愛されて蕩けるような快楽を知った初めての夜。湖の美しい外国に蜜月旅行中、思いがけない革命騒ぎに巻き込まれてしまうが、グリフィスはどんな時にも冷静で男らしくロレインを愛し守ってくれて!? 甘く危険なスペクタルロマンス

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 花で飾られた祝婚用馬車に乗り、二人は中心街にあるグランドパレスホテルに到着した。
 王室御用達のこのホテルは、イングラム王国創世記に建てられた、歴史も格式もある、超高級ホテルだ。名のある貴族たちの間でも、このホテルに泊まることは一種のステータスになっている。
 ロレインもこのホテルに泊まるのが、子どもの頃からのあこがれだった。
 それが今夜、ここの最高級のスイートルームに泊まるのだ。
 愛するグリフィスと一緒に。
 ホテルの係に案内され、緋色の絨毯を敷き詰めた広い廊下をグリフィスに腕を絡めて歩きながら、ロレインはほうっとため息をついた。
「素敵――王族のお城の中みたい」
 頬を染めてうっとりしているロレインの顔を、グリフィスは愛おしそうに見つめる。
 グランドパレスホテルの最上階にあるスイートルームは、何もかも素晴らしかった。
 居間はカミュ家の居間がすっぽり収まりそうなほどに広く、高い天井には神話の場面が高名な画家の手で一面に描かれ、金とクリスタルの大きなシャンデリアが下がっている。調度品は全て螺鈿の象嵌細工が施された舶来品で、伯爵家で何不自由なく育ってきたロレインですら、見たこともない高級なものばかりだ。
 すっかり興奮したロレインは、小走りで寝室のドアを開ける。
「まあ! 見てみて、グリフィス! こんな豪華なベッド見たことある?」
 ロレインが目を輝かせて、ドア口に立っているグリフィスに声をかける。
 見事な更紗織りの天蓋付きのベッドは、大人が十人並んでもゆったり横になれるほど広い。
 そっとベッドの脇に腰を下ろしたロレインは、そのマットレスのあまりに柔らかさにふかっと沈みそうになった。
「きゃぁ、柔らかいー。ねえグリフィス、座ってごらんなさいよ」
 ぽんぽん腰を浮かせ、子どものようにはしゃぐ。
「――ロレイン」
 さっきから口数が少なくなったグリフィスが、ゆっくりベッドに近づいてくる。
「なあに?」
 ロレインはあどけない顔で見上げてくる。
 ふいにグリフィスが身体ごと押し倒すように覆い被さってきた。
「きゃ……」
 どさりと仰向けにベッドに倒れたロレインは、息苦しくて彼の身体を押し戻そうとした。
「もうっ――重いわ、グリフィス」
「ロレイン――やっと二人きりになった」
 うつ伏せになったグリフィスが、ロレインの耳元で掠れた声を出す。
「グリフィス……」
 ロレインは男の身体の熱さを感じ、ふいに胸がどきどきしてくる。
 ゆっくり身を起こしたグリフィスが、熱のこもった目でじっと凝視める。
「やっと――君は私の妻になった」
 深いため息をつくと、ゆっくり彼の白皙の美貌が迫ってくる。
「ん……んぅ」
 しっとりと唇を覆われる。
 七歳の時に婚約してから幾度となくキスをかわしてきたが、今日はとりわけ甘く感じる。
「……ふ、ぁ……っ」
 彼のぬるつく舌が唇を舐め回し、少し強引に口腔へ押し入ってくる。
「……ぁ、んん、んっ」
 唇の裏側、歯列、そして口蓋まで舐り回され、最後には舌を絡めとられる。
「んっ、んんんっ、んっ」
 その甘美で妖しい感触に、ロレインはびくりと身体を戦慄かせた。
 こんな深いキスを受けたのは初めてだった。
 今までグリフィスとは、唇を優しくいたわるように擦るキスしかしたことがなかったのだ。
 それが今、荒々しく凶暴に舌を貪られている。
「……んぅ、う、ううぅんん……っ」
 息苦しさに顔を捩ろうとしても、グリフィスは逃さない。押し戻そうとする両手を掴まれ、ベッドの上に万歳の形で押さえつけられ、さらに深いキスを仕掛けられる。
 絡めた舌を、痛いくらいきつく吸い上げられたとたん、ロレインの全身にじんと甘い愉悦が走り抜けた。
「……ぁ、ふ……んんぅ、んん……」
 息も付けない情熱的なキスに、身体中が弛緩して脳裏が朦朧としてくる。
(こ……れが、大人のキス……夫婦のキス……)
 ロレインは小さな吐息を漏らしながら、グリフィスのなすがままに口腔を舐られた。
 長い長いキスが終わり、ようやく彼が顔を離した頃には、息も絶え絶えで華奢な肩を喘がせることしかできなかった。
「ごめん……いきなり激しくして、驚いた?」
 二人の間に糸を引いた唾液の糸を濡れた舌で舐めとって、グリフィスがささやく。
 その行為があまりに艶かしいので、ロレインは心臓がどくどく早鐘を打つ。
「う、ううん……」
 頬を上気させて見上げると、彼が愛おしそうに目を細める。
「君と正式に結婚するまで、私は紳士の礼節を忘れまいと自分を戒めていたんだ。ほんとは、年々美しくなる君が、眩しくて欲しくて欲しくて、とても苦しかったよ」
「グリフィス……」
 彼の誠実な言葉に、自分がどんなに大事にされ愛されているかを再確認し、ロレインは胸がいっぱいになる。
「ごめんなさい、待たせてしまって。両親が二人が年頃になるまでって、引き延ばすものだから――」
「いや、君のご両親の心配はもっともだ。病がちの父に代わり伯爵家を継いだばかりの若輩者の私に、大事な一人娘を嫁がせるのはさぞや心残りだったろう」
「嬉しい――両親のことを悪く思わないでくれて」

 *この続きは製品版でお楽しみください。

本の情報

この本を読んだ人は、こんな本も読んでいます

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。

【MEDUSA形式】
MEDUSA形式の作品はブラウザですぐに開いて読むことができます。パソコン、スマートフォン、タブレット端末などで読むことができます。作品はクラウド上に保存されているためファイル管理の手間は必要ありません。閲覧開始時はネットに接続している必要があります。

詳細はMEDUSA形式の詳細説明をご覧下さい。