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ハーレクイン・ディザイアセット 16

ハーレクイン・ディザイアセット 16


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセットハーレクイン・ディザイアセット
価格:1,140pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ミシェル・セルマー(Michelle Celmer)
 デトロイトに生まれる。子供のころから書くことが大好きだったが、高校卒業後は美容学校に進学。十九歳で結婚し、三人の子供の母となったのち、本格的に文を書くことを学び始めた。ジェニファー・クルージーの小説を読んでロマンス小説を書こうと決心したという。

 アンドレア・ローレンス(Andrea Laurence)
 文字が読めるようになって以来、ずっと読書と物語の執筆に夢中。世界中の人たちに自作の小説を読んでもらうのが長年の夢で、ロマンス小説作家として、現代物のみならずパラノーマル作品でも数々の受賞歴を誇る。10年来の恋人とともに、シベリアンハスキー犬や猫たちに囲まれ、幸せに暮らしている。

解説

 ★お得なセット価格★ハーレクイン・ディザイア2作品収録。

 『誓いのキスは天使のために』――ルーシーは飛行機を乗り継ぎ、ようやくカロゼッリ邸にたどり着いた。ここでは今、愛しいトニーの婚約パーティが開かれている。妊娠に気づいて身分違いの恋を半ば諦め、黙って帰郷したルーシーを彼は追いかけてはこなかった。やがて届いた“友人”を名乗るメール。そこにはなんとトニーの婚約パーティの日程が記されていた。いたずら? それとも……まさか彼は本当に結婚してしまうの? ルーシーは傷つき混乱しつつも新しい命の存在を彼に伝えようと思った。だが、屋敷の奥へと歩みを進めた彼女は、目の前の光景に言葉を失う。盛装したトニー。そして隣に佇む、ウエディングドレス姿の女性。これはどう見ても結婚式だわ! ああ、何もかも手遅れだったのね。そのとき、ルーシーの大きなお腹に花嫁の鋭い視線が注がれて……?!

 『秘書に恋した億万長者』――サマンサの新しい仕事は、大企業CEOの臨時秘書。ボスのミスター・エデンは隣のオフィスにこもったままで顔を合わせたことは一度もなく、仕事の指示はメールか内線。機械越しに傲慢な命令が飛んでくるたびに癇にさわるが、幼いときに母を亡くし家族の面倒をすべて見ている彼女にとって破格の給料を支払ってくれるこの仕事は生命線だった。ある日、彼のあまりの横暴さに腹を立てたサマンサは、指示をわざと無視して、ボスが出てくるか試してみることにした。やがてドア口に現れたのは、見とれるほどハンサムで魅力的な男性。偏屈な堅物だとばかり思っていたのに、一体どういうこと……?

抄録

 ルーシーを抱きしめたくてたまらないが、そんなことをすればさらに距離を置かれるだけだろう。気持ちを抑えつけ、トニーは運転席でじっとしていた。「服を買いに行こう。行きたい場所はあるか?」尋ねて、車のエンジンをかけた。
「モントローズにある古着屋によく行っていたの。掘り出し物が見つかるのよ。タグのついた新品が、とても安く売られてるの」
 ぼくの目が黒いうちは絶対に行かせない。
 トニーは妹や母親が好んで行くショッピングモールに、ルーシーを連れていった。そして、その節制した生活ぶりを実感した。ルーシーはまっすぐセール品売り場に向かい、気に入ったものを見つけても、理由をつけてトニーには買わせまいとした。いつも物をねだっていたアリスとはまったくちがう。ルーシーはプライドが高く、自分に厳しい。
 エレーナはアリスのことをなんと言っていた? お高くとまったたかり屋、だったか。ルーシーも少しは……。
「ちょっとくらい贅沢してもいいんだよ」五十ドルのサングラスを買うのを遠慮したルーシーに、トニーは言った。
「わかってるわ。でも必要ないもの」
「それがどうした? 気に入ったなら買えばいい」
「そうはいかないのよ。いいかなと思っても、必要ない理由がいろいろ浮かんできて、やっぱりやめておこうって結論になってしまうの」
 きょうは別だ。「ぼくが買う。きみが使おうが使うまいが、かまわない」
 トニーはサングラスを持って、最寄りのレジに向かった。そして、ルーシーが阻止する前に支払いをすませた。
「ほら、悪い気分じゃないだろう?」ルーシーに紙袋を手渡す。
 ルーシーは顔をほころばせた。「誰かに親切にしてもらうのに慣れていないみたい」
「それなら慣れたほうがいい。服を何着か選んでくれ。それともぼくが選ぼうか。わかっているだろうが、ぼくのセンスはハエ並みだぞ」
「正直言って、この店にある服はわたしの好みじゃないの」ルーシーはしぶしぶ言った。「すてきだとは思うけど、わたし向きじゃないのよ」
 確かにそうだった。これまで見てきた服はスタイリッシュかつシックで、どちらかと言えばキャリアウーマン向けのものばかりだ。「じゃあ、もっときみに合う服を探そう」
 一軒のブティックの前を通りかかったとき、トニーはショーウィンドウの服を見て、ここだと確信した。どれも若い世代向けのしゃれたデザインで、柔らかな素材が女性らしい。
 店に入ると、ルーシーは小さく息をのんで、驚いたように店内を見まわした。「こんなにすてきな服を見たのは初めてよ」ゆったりとしたブラウスの柔らかい袖にふれ、タグに手を伸ばして値段を確認する。
「値段のことは気にしなくていい」トニーはルーシーの手をどけ、タグを取りあげた。「今後、タグを見るのは禁止だ」
 愛想よく声をかけてきた店員が、一式そろえたいというトニーの要望を聞いて、目を輝かせた。トニーは買い物を楽しむタイプではない。ときおりデザイナーを呼んで必要なものを伝えると、一、二週間後にその品が魔法のように届けられるだけだ。
 だから、ほかの誰かの服を買うほうがよほど楽しかった。ルーシーが次から次へと試着をしては、鏡の前でくるくるとまわるのを見ているほうがずっといい。ルーシーを有能な店員の手に任せ、トニーはいったんその場を離れて、宝石店を探しに行った。もどってきたときも、ルーシーはまだ試着を続けていた。
 一時間後、二人は服が詰まった大きな紙袋を六つ持って店をあとにした。これで妊娠中に必要な衣類はそろった、とトニーは思った。赤ん坊が生まれたら、また買い物に来よう。次回は押し問答をせずにすめばいいのだが。
「こんなによくしてもらったのは初めてよ」ルーシーが言った。新しいおもちゃを買ってもらった子どものように目が輝き、頬が薔薇色に染まっている。
「慣れてもらわないとな」トニーは言った。
 ルーシーは店の前にあったベンチに紙袋を置き、トニーにもそうするよう手ぶりで示した。そして、とまどいながら紙袋をおろしたトニーに抱きついた。「本当にありがとう」
「どういたしまして」トニーはルーシーを引きよせた。
 彼女の髪や肌の香りが漂い、息が首にかかって、温かな体が密着している。
「ルーシー」離れなくては。だが、純真な目で見あげられて、彼の良識は吹き飛んだ。
 唇をふさぐと、ルーシーは小さく声をもらして、トニーのうなじの髪に指を絡めた。彼女の唇は記憶どおり、柔らかくて甘かった。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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