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ハーレクイン・ロマンスセット 17

ハーレクイン・ロマンスセット 17


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・デジタルセットハーレクイン・ロマンスセット
価格:2,280pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ミシェル・コンダー(Michelle Conder)
 メルボルン大学を卒業後はさまざまな仕事に就き、やがて海外を旅したり、そこで働いたりするようになったという。オーストラリアに帰国後、生涯の夢である作家になることを決めた。現在、3人の子供と夫とともにメルボルンに暮らす。

 ジュリア・ジェイムズ(Julia James)
 十代のころに初めてミルズ・アンド・ブーンのロマンスを読み、それ以来の大ファン。ロマンスの舞台として理想的な地中海地方、そしてイギリスの田園が大好きで、とくに歴史ある城やコテージに惹かれるという。趣味はウォーキング、ガーデニング、刺繍、お菓子作りなど。現在は家族とイギリスに在住。

 リン・レイ・ハリス(Lynn Raye Harris)
 祖母がガレージセールで買ってきたハーレクインのロマンス小説を初めて読み、将来はシークかプリンスと絶対に結婚すると心に誓う。その後軍人と結婚。クレムリンを訪問したり、地球の反対側にある火山を探索するといった世界中を飛び回る生活を送ることになる。有望なロマンス小説に贈られるアメリカ・ゴールデン・ハート賞で2008年度、最終選考まで残った。

 キャシー・ウィリアムズ(Cathy Williams)
 トリニダード・トバゴの出身で、トリニダード島とトバゴ島、二つの島で育つ。奨学金を得てイギリスに渡り、一九七五年エクスター大学に入学して語学と文学を学んだ。大学で夫のリチャードと出会い、結婚後はイングランドに暮らす。テムズ・バレーに住んでいたが、現在は中部地方在住。夫との間に三人の娘がいる。

解説

 ★お得なセット価格★ハーレクイン・ロマンス4作品収録。

 『妖精の涙のわけ』――ポーカーの“戦利品”として、カジノの接待役を務めるカーラを寝室に連れ去った大富豪エイダン。だが、突然泣きだしたカーラに当惑して慰めるうちに……。

 『愛に目覚めた億万長者』――モデルのセレステは、ある過去の出来事のせいで男性を遠ざけてきたが、億万長者ラファエルの一途な情熱に心が動かされるように。しかし、彼の暴言を耳にして……。

 『砂に消えた偽りの誓い』――キル王国の王子カディルに仕える堅実な秘書エミリーは、王位継承を避けたい彼のため派手な女性に変身させられる。抱擁もキスも人前だけという約束だったが……。

 『大富豪の奥手な恋人』――ピエールとは将来を誓い合った仲――ジョージーは彼の母にそう口走っていた。息子と離れて暮らす孤独な母親を慰めるための嘘だったが、彼が許すはずもなく……。

抄録

「どう、おもしろかった?」カーラはぎこちない沈黙を埋めようとエイダンに小声できいた。
「きみが薄汚れた年寄りが好きならね」
「あなたたちのあいだにどんな問題があるのか知らないけれど……ミスター・エラリーには手加減してあげるべきじゃないかしら」根が優しいカーラはそう言わざるをえなかった。「たぶん彼はあなたのことを本気で怖がっているわ」
 エイダン・ケリーは髪一本動かさなかった。「それはそうだろう」
 私も同じよ。カーラは少しやけになって思った。
「きみは薄汚い老人が好きなのか、ミス・チャッツフィールド?」彼は蔑むように尋ねた。
 シャツの袖を肘までまくり上げたエイダンは、アクション映画で見た最高に精力的な男性であってもおかしくなかった。「老人の定義にもよるけれど」カーラは笑顔で雰囲気を明るくしようとした。「一般的に言えば、好きではないわ」
「それならエラリーに近づくな。あいつは有害だ」
 カーラは少し黙りこんだ。夜更けのそよ風がこめかみの髪を優しくなぶり、遠くからニューヨークニューヨーク・ホテルのジェットコースターがたてる轟音と、それに合わせて乗客からあがる悲鳴が聞こえてくる。夜気は涼しく、両手はじっとりと冷たいというのに、カーラは顔が上気するのを感じた。
「ご忠告ありがとう」努めて明るく言う。「さて、かまわなければ私はもう戻らないと」
「あいつに何をされた?」エイダンが唐突に尋ねた。
 カーラは首を横に振った。「何も」
「何も?」エイダンの青い目が突き刺すように彼女を見すえた。「あいつとつき合っているのか?」
「つき合っている……つまり」カーラは眉根を寄せた。「デートを目的としてということ?」
 エイダンが何も言わないので、カーラは彼がまさにそのことを意味しているのだと悟った。
「いいえ」
「つき合いたいのか?」なおも彼は真顔で尋ねた。
「冗談じゃないわ!」考えただけで胸が悪くなりそうだ。すると、目の前の男性は足を踏みかえた。
「それなら、今夜のように、やつに笑顔を向けるべきじゃない」
 カーラは顔をしかめた。「あれは仕事よ」
「きみはあの笑顔でやつに誘惑のシグナルを送り、極上の喜びを約束していた」
 カーラはその言葉にショックを受けた。もしきかれたら、自分の笑顔にそんな威力はないと言っただろう。だがいま、濃いまつげの下に自らの思いを隠しているエイダンを前にして、彼女は体の奥で思いがけない性的な動揺を意識した。
 エイダンが近づいてくると、カーラは無意識に壁際まであとずさった。
「私の笑顔にはそんな……」言いかけて、カーラはエイダンの視線が自分の唇に落ちているのに気づいた。視線はぐずぐずとそこにとどまってから彼女の目に移った。
「いや、ある」エイダンは断言した。「その目があれば、疑うことを知らない気の毒な運転手を思いどおりにできるかもしれない。だが、エラリーのような男はそれを青信号として受け取る。きみが彼にそれを望もうが望むまいが」
 その指摘の中でカーラに聞こえたのは“運転手”という単語だけだった。「知っていたのね」屈辱を覚えながら彼女はささやいた。「そうなのね?」
 エイダンがカーラの個人的領域とも言えるところまで近づいてきたので、彼女は頭を後ろに反らして彼を見上げなければならなかった。
「僕が知っているのは、きみのせいで今夜ずっと気も狂わんばかりの思いをさせられたことだ。答えてくれ、ミス・チャッツフィールド」彼の声がざらつき、二人の視線がぶつかる。「きみは評判どおりセクシーさを売り物にする若い娘なのか? それとも華やかな外見の下はまったくの別物なのか?」
 再びカーラは動揺したが、今度は彼の口調に込められた刺々しさのせいだった。
 なんと答えようかと考える前に、エイダンはさらに彼女との距離を詰めた。二人の距離が近すぎて彼の熱が感じられるほどだ。見つめられるうち、空気が濃密になって口が乾き、カーラは動けなくなった。
 エイダンの頭が下がってくると、全身の細胞という細胞がある一点に向かってとがり、カーラは彼のキスを待ち望んだ。唇に彼の唇が触れるのを。それはこの世で最悪の感覚であり、同時に最上の感覚でもあった。高まる期待、ジェットコースターに乗って宙を舞う感覚。胃がもんどり打って吐き気さえ覚えるかもしれないが、そのスリルに見合うだけの価値はある……。
 ついに彼の唇がカーラの唇に触れた。かすめるような触れ合いだった。つかの間の。穏やかな。
 一瞬、二人はじっと見つめ合った。目を見開いて。唇と唇はほんの数センチしか離れておらず、温かな息がまじり合う。それから彼が動いた。片手をカーラの腰にまわし、もう一方の手は髪に差し入れて、飢えたように彼女の唇を奪った。
 足もとの床が傾いたかのようにめまいを感じたカーラは目をつぶり、体を支えるためにエイダンにしがみついた。気づいたときには、彼の舌が閉じた唇をなぞっていて、制止するなど思いもよらずカーラは唇を開いた。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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