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S系公爵の優雅な戯れ〜水都秘恋ロマネスク〜

S系公爵の優雅な戯れ〜水都秘恋ロマネスク〜


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫S系公爵の優雅な戯れ〜水都秘恋ロマネスク〜
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★☆☆3
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解説

 私が許可する……イっていいぞ?

 ■水都を治める三公爵の一人、ブラッドリーに密かな憧れを抱くカレン。しかし家計の足しにしていた占いが元で、カレンは魔女と疑われブラッドリーに捕まってしまう。「これはいい眺めだ。なかなかそそられる」服を剥ぎ取られ脚を開かされて始まる淫靡な取り調べ。手首を拘束されて処女を散らされるも甘く囁いてくる公爵に身も心も蕩かされてしまって!?

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

 唐突な問いにカレンは訳がわからず、とまどって答える。
 するとなにを思ったのだろう。公爵は唐突にカレンの黒いドレスをまくり上げ、ドロワーズ姿を晒した。薄い綿の布越しにカレンの太腿に触れ、情欲を掻き立てるような手つきで撫でさする。
「ひゃ、な、なに……をなさるんですか!?」
「処女判定だ」
「え?」
「きみの言うように、本来なら、こんなことは警備兵が複数いる前でやるものだ。過去の記録では、ふたりがかりで、魔女が淫蕩に感じるかどうかを確かめ、上司がそれを眺め、記録官がつぶさに魔女の様子を調書に仕立てたという」
 いま、こうして囚われて聞かされるには、体が震えあがりそうになる生々しい話だ。
「だが、あの占いのおかげでうちの船は無事だった。つまり私は君には借りがある。そんな君の体を、警備兵たちに見せて触れさせるのは忍びなくてな」
 そう言いながら、公爵の指先は、ドロワーズの股割れを探りあてる。
「……や、やめて……公爵さま、お願い……ひゃッ!」
 骨張った指先が、自分でも滅多に触れない場処に届いて、カレンはびくんと躯を大きく跳ねさせた。
「ふむ濡れている気配はないな?」
 独り言のように呟かれた内容が、どういう意味なのか。カレンにはよくわからない。
「み、未婚の貴族の娘は、処女に、決まってます!」
 ささやかな自尊心をかき集め、カレンは虚勢を張ってみせた。
 するとブラッドリーはいかにも興味深いことを聞いたとばかりに、片眉を跳ね上げて、にやりと笑う。その笑顔に危険を感じても、もう遅い。
「確かに魔女ではないというなら、まだ処女だろう。処女に決まってるんなら、確認してみても、問題はないわけだな?」
「と、当然だわ。どうぞ、気がすむまでお調べください!」
 生来の勝ち気を発揮させて答えたものの、カレンはすぐ自分の強がりを後悔した。
 公爵の口車にうまく乗せられたのでは――。そう気づいて、泣きたい心地に襲われる。そのうちに、ブラッドリーの大きな手がふたたびカレンのあごを捉え、顔を上げさせられた。と思うと、端正な顔が近づいてきて、ゆっくりと傾く。
「……ん、ぅ」
 口づけられていた。いったいなにが起きたんだろう。そう考える間もなく、半開きになった唇に、当然のように舌が挿し入れられた。やわらかい生き物のような公爵の舌に歯列を侵され、その慣れない感触に、華奢な躯はびくりとおののく。
 男の人と唇を触れ合わせるキスなんて、カレンは初めてした。
 もちろん、舌を挿し入れられるようなことも。
「ふぁ……や……んんッ!」
 身を捩って逃れようとしても、腕は拘束されている。しかも公爵の手はしっかりとカレンのあごを捉えて、顔を背けることさえままならない。熱い舌先が艶めかしく蠢いて、口腔は侵されるままになるだけだ。まるで、口のなかに鋭敏な官能を開かれるように、ざわざわと悪寒に似た快楽が湧き起こる。喉の奥がきゅんと切なくなって、躯の奥が熱い。
 カレンは訳もわからずに、もぞもぞと足を擦りあわせた。
「……っは、ぁ……ああ……」
 やっと解放された口から、甘やかな吐息が漏れる。少しだけ唇に零れた唾液を、公爵の骨ばった指先がすぅっと拭う仕種にさえ、びくんと躯が震えた。
「こ、公爵さま、な、にを……」
 カレンはわけもわからずに顔が真っ赤になって、言葉がうまく出てこなかった。少しだけ、舌が甘く痺れているせいかもしれない。
「くく……そんなに真っ赤になって……うぶでかわいいな、カレン・ウェルツ・リード? 初めてだったのかね?」
 公爵のもったいつけた問いかけに、カレンはまたしてもかぁっと顔が熱くなった。
「な、なにを……おっしゃって……!」
 こんな窓もない薄暗い取調室で、取り調べ中だというのに、かわいいなどと言う。その公爵の心境がカレンにはわからない。それでいて、憧れの公爵の口から低い声で「うぶでかわいいな」などと言われ、気分がふわりと浮き上がってしまったのも事実だった。
「なんというか……いくら取り調べとは言え、女性の躯に触れるのに、キスのひとつもなしでは雰囲気が出ないと思ってね」
 ふ、と公爵が鋭い顔立ちを綻ばせて、なんとも言えない笑顔を向けるから、カレンは苦情を言うことができない。ただ、「う……」と顔を真っ赤にして固まってしまった。
 どきどきと鼓動が速まる音が、まるで耳元で聞こえているかと思うほどうるさい。
 こんなのは、違う。ときめいてしまうなんて、なにかが絶対におかしいと思うのに。
 カレンは顔が熱くなるたびに、頭の上で両手を封じられていることを思い出そうとした。じゃらりと鎖が頭上で重たい金属音を立てる。なのに、顔は真っ赤なまま、公爵の顔を見ては胸は高鳴るばかり。取り調べを受けていることも、公爵にキスをされ、しかも自分の秘められた場処を指でまさぐられてしまったことも、どれもこれも、まるでちぐはぐな悪夢のようで、とても現実のこととは思えなかった。
 そんなカレンのとまどいなど、公爵は手に取るようにわかっているに違いない。なのに、なにを考えているのだろう。彼はふたたびカレンの気持ちを弄ぶかのように腰に両手を回して、壁際で抱き合うように、逞しい体躯を寄せてきた。
「な、なに? 公爵さま、あの……?」

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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