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マイ・バレンタイン2016 愛の贈りもの

マイ・バレンタイン2016 愛の贈りもの


発行: ハーレクイン
シリーズ: マイ・バレンタイン
価格:1,000pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 レベッカ・ウインターズ(Rebecca Winters)
 アメリカの作家。十七歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、四人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。  マリー・フェラレーラ(Marie Ferrarella)
 ヨーロッパに生まれ、ニューヨークで育った。現在は南カリフォルニア在住。USAトゥデイ紙のベストセラー・リストの常連で、アメリカ・ロマンス作家協会のRITA賞の受賞歴も持つ。これまで百五十作を超える作品を発表し、マリー・ニコールの名でも執筆。世界中の多くの読者から支持を得ている。  エマ・ダーシー(Emma Darcy)
 フランス語と英語の教師を経て、結婚後、コンピューター・プログラマーに転職。ものを作り出すことへの欲求は、油絵や陶芸、建築デザイン、自宅のインテリアを整えることに向けられた。人と接するのが好きで、人と人とのつながりに興味を持っていた彼女は、やがてロマンス小説の世界に楽しみを見いだし、登場人物それぞれに独自の性格を与えることに意欲を燃やすようになった。旅を楽しみ、その経験は作品の中に生かされている。現在はオーストラリアのニューサウスウェールズにあるカントリーハウスに住む。

解説

『競り落とされた想い人』レベッカ・ウインターズ作■仕事先の会社社長アレックスに一目惚れしてしまったシー・ジェイ。でも臆病な彼女は募る恋心を伝えられない。悩み抜いた彼女はアレックスの秘書に頼み込み、彼を独身男性のオークションに参加させて競り落とした。想い人を1週間自由にできる権利を得るために。

■『恋のレッスン引き受けます』マリー・フェラレーラ作■「きみが必要だ」ケイティは密かに憧れていた上司ブレイクからの緊急電話に胸が躍った。やっと私に目を向けてくれたんだわ!大急ぎでブレイクの故郷の町に駆けつけたケイティ。ところが、彼から命じられたのは昔の恋人を取り戻すための練習台の役目だった。

■『裏切りの花束』エマ・ダーシー作■ケイトリンはボスのデーヴィッドと恋人関係になって4カ月足らず。だが彼が求めているのは、有能なアシスタントとの後腐れのない一時の甘美な情事だけ。彼に愛されることは永遠にないのだ。バレンタインデーの朝、彼女は別れを決意して会社に向かうが……。3話収録。

抄録

「あの一万ドルだが、思うに、あれはこのあいだ樹木の船荷代金としてきみのところに振りこんだ手形の中から出したんだろう? 月曜日に銀行に連絡して、きみのところへ埋め合わせの小切手を振り出すように言っておくよ」
 シー・ジェイはひやっとした。アレックスを競り落とすために、じぶんの蓄えを思いきってはたいたのだ。だが、いまのところは違うふうに思わせておこう。
 先週アレックスはシー・ジェイに、秘書がとんでもないことをしてくれたとこぼした。彼はそんなオークションに出品されるより、無条件で一万ドルを寄付するほうがずっといいと言っていたのだった。
 シー・ジェイはこそこそと目を伏せ、一度見たら脳裏に焼きついてしまうアレックスの横顔を盗み見て言った。
「急げば、あなたはアンジェラ・ローリーのバレンタイン・パーティーに顔を出せるわよ。午後あなたがうちの会社を出たあとで、あなたを捕まえようとしてアンジェラがかけてきたの。どんなに遅くなってもあなたを待っていると言っていたわ」
 アレックスは顔をしかめた。
「彼女には、今日の夜は用があると言っておいた。厚かましすぎる。きみの会社に電話をするなんてもってのほかだ。面倒なことになるところをきみに二度救われた。せめて夕食をおごらせてくれ。きみのことをもっと知りたいし、腹ぺこなんだ」
 シー・ジェイは、それはお断りだった。どうせずっと仕事の話になるにきまっているから、そんな接待は受けたくなかった。このところアレックスは何かを決定する前にシー・ジェイの意見を求めることが多くなっていた。
 それはとてもうれしい。けれどシー・ジェイはそんなことくらいでは満足できなかった。まったく満足ではなかった。
「それはまたの機会でいいかしら? わたし、今夜は予定があるの」
 アレックスはじろりとシー・ジェイを見た。
「グラント・シーデルとまだ付き合っているんじゃないだろうな。彼はきみのお父さんと言ってもいいぐらいの年だぞ」
 あらあら。アレックスがわたしを仕事のパートナーとしか思っていないのなら、グラントのことをつべこべ言うはずがない。
 シー・ジェイの胸の鼓動が速くなった。
「グラントは、あなたより二つ三つ年上なだけだと思うけど?」
 シー・ジェイがそう言うと、アレックスは顔をしかめたが、返事はなかった。彼女はさらにちくりと言った。
「それに、グラントはとてもいい人よ、アレックス」
 じつは、シー・ジェイは、アレックスにどうしようもなく恋していることをグラントに打ち明けていた。グラントはシー・ジェイが恋愛相談もできる唯一の友達で、さっきのオークションのことでも助けてくれた。
「ああ、わたしのバンだわ! 運転手さん、ここでとめてくださらない? わたしを降ろして、それからミスター・カーティスをどこへでも送ってあげて」
 今夜アレックスには、手ぐすね引いて待ち構えているミズ・ローリーのところへ行くつもりがないのはわかった。
 だからシー・ジェイは安心して、仕事仲間らしく彼ににっこりした。
「月曜日はどっちのオフィスで? あなたのところ、それともわたしのところ?」
「ぼくのところだ!」
 アレックスは怒ったように荒々しく言った。そしてリムジンから降りようとするシー・ジェイの手をぎゅっとつかんで引き留めた。
「ちょっと待って。今夜死ぬよりひどいことになるところを、きみに救ってもらった。まだちゃんと礼を言っていなかった」
 アレックスはキスをしようとしている。
 シー・ジェイはとっさにわかった。
 彼は両手でシー・ジェイのうなじを包んで引き寄せた。唇に彼の口が押しつけられると、シー・ジェイは小さくうめいた。
 この二カ月、出会ってからずっと、シー・ジェイはこんなふうにアレックスを感じたい、味わいたいと胸を焦がしていた。
 不意に叶ったキスにシー・ジェイは体が燃えあがり、矢も盾もたまらずアレックスにしがみついた。
「どうしますか? もうしばらくこの辺を走りまわりますか?」
 運転手が言った。
 シー・ジェイははっと我に返り、アレックスから口を引き離した。
 彼女は恥ずかしくなった。こんなキスをして、あまりにも心の中をさらけ出してしまったのではないかと不安になった。
「降りるわ」
 シー・ジェイはアレックスから目をそらして言うと、ドアを閉め、走り去るリムジンを見送った。
 来週までにあなたはわたしのものになるわ、アレックス・カーティス。間違いなく。
 成り行きによっては、わたしの会社は彼のプロジェクトから外されるかもしれない。だが、そのことは考えまいとした。これは賭けだ。わたしの人生の幸福は、アレックスがわたしと恋に落ちてくれるかどうかにかかっている。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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