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和書>小説・ノンフィクションハーレクインシルエット・スペシャル・エディション

愛に背いて

愛に背いて


発行: ハーレクイン
シリーズ: シルエット・スペシャル・エディション
価格:900pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 クリスティ・ゴールド(Kristi Gold)
 作品がウォールデンブックスのベストセラーリストにたびたび登場する人気作家。RITA賞の最終候補に選ばれた経歴があり、最近では、昨年日本でも刊行された大人気ミニシリーズ『バロン家の受難』第九話「シークとの契約」(D−1049)でみごと全米読者選賞を受賞した。十二歳のときからロマンス小説を書き始め、当時のヒーローは学校の男の子や芸能人だった。やがてカウボーイと医者に変わるが、夫はその両方でもあった。テキサスの小さな農場に、元神経外科医の夫と三人の子供、様々な種類の家畜と共に住む。かつては馬を乗りこなして大会にまで参加していたが、小説を書くために乗馬をやめて、今は末娘に“愛のむち”をふるっている。執筆をしていないときは、オフィスで執筆している夢を見るという。
 シェリ・ホワイトフェザー(Sheri WhiteFeather)
 南カリフォルニアに住み、エスニック料理の食べ歩き、ビーチ近くの画廊やヴィンテージ服のショップめぐりが趣味。しかし、唯一無二の生きがいは小説を書くことで、作家となれたことに胸を躍らせている。執筆をしていないときは、明け方まで本を読みふけることもしばしば。ネイティヴアメリカンの夫ドルーとともに、皮革工芸家としても活動する。彼とのあいだに息子と娘がおり、数匹のベンガル・キャットと暮らす。

解説

●『氷のプレイボーイ』(クリスティ・ゴールド著)大晦日の夜、度重なる誘惑に負けて、検事補のダニエルと一夜を共にしたアリーシャ。彼女が公選弁護人を務める被告の裁判も順調に進み、意気揚々としていたアリーシャの耳に、とんでもない噂が飛びこんだ。彼が裁判の担当検事に就任した、ですって?

●『いとしき悪女』(シェリ・ホワイトフェザー著)スーザンは十数年ぶりにダブル・クラウン牧場を訪れた。すさんだ十代を過ごした彼女にとって、ここは第二の故郷なのだ。牧場内で忙しく働く一人の男性を見かけて、スーザンは驚いた。イーサンなの?彼と目が合ったとたん、熱い火花が散った。いいえ、だめよ。私はもう、あのころの私じゃないわ。

抄録

「ぼくが部屋に行く必要はなかったんだ。ヒルデブランドから話を聞いて、了承していたんだからね。部屋に行ったのは、きみに会いたかったからさ」
「本当に?」
 ダニエルは微笑した。「本当だ。それ以来、外に出ると、いつもきみを捜していた。話をするために。何度も出会うのを不思議に思わなかったかい?」
「なれなれしく近づいてきて離れないから、わたしを怒らせて楽しんでいるのかと思っていたわ」
「そばにいたかったんだ。からかったのは、きみをもっとよく知りたいってことの隠れ蓑だよ」
 アリーシャには信じられなかった。「ダウンタウンにいる女の子全員に、そう言っているんでしょう」
「いや。ぼくたちの間にある化学反応に気づいていなかったと言うつもりなら、それはきみがきみ自身とぼくに嘘をついてるってことだよ」
 正直に言おう。「そうね、少しは気づいてたわ」
「ぼくの尻も気に入っているようだね」
 気づかれていたんだわ。「頭のうしろに目がついてなきゃ、そんなこと、わからないんじゃない?」
「さっきカウンターでワインを注いでいたとき、きみがぼくの尻をじっと見てるのが鏡に映っていたよ。気にしなくていい。ぼくもきみのヒップを何度も観賞させてもらってるから」
 アリーシャは頭がくらくらするのを感じた。「どうして、今になるまで何も言わなかったの?」
 ダニエルは手を伸ばし、彼女の頬にかかった髪の房を直した。「きみが送ってくる信号が支離滅裂だったからさ。“やめて”“いいわ”“たぶん”って具合で。親密になりたいと言ったら、きみがどう反応するかわからなかったんだ。でも、今夜バーで一人でいるきみを見て、よく抱きあげて、外に連れださずにいられたと思うよ」
 なるほど! 一人でいたのはわたしだけだったから、手に入るのはわたししかいなかったというわけね。「友達になりたいんだと思っていたけど」
「きみが友情しか求めていないなら、それでいい。ぼくにはつらいことだが。何カ月もきみのことを真剣に夢想していたんでね」
 わたしの夢想ほど不道徳ではないだろう、とアリーシャは思った。「どんな種類の夢想かしら?」
 ダニエルは、人差し指でゆっくりと彼女の二の腕をなでた。「たとえば、いつだったか階段ですれちがったとき、きみは茶色のスーツを着ていて――」
「ええ、あのとき、茶色はわたしに似合わないってあなたは言ったわね」
「あれを言ったのは、あのスーツを脱がせたかったからだ。きみが腕を手すりにのせて、寄りかかったとき、ジャケットの隙間からここが見えた」
 ダニエルが彼女の鎖骨から胸の横に指で線を描いてみせると、アリーシャの全身に震えが走った。
「素肌をちらりと見て、ジャケットの下はどうなっているんだろうと思った。あと五秒あったら、何をしていたかわからなかった」
 アリーシャは体を震わせた。「わかったわ」
 ダニエルは彼女のイヤリングに触れた。「きみがわかっているとは思えないな。ぼくの気に入ってる夢想を話せば、わかってもらえるかもしれないが」
 先ほどから心臓が激しく高鳴っているが、まだ耐えられるだろうか? でも、知りたい。「話したくてたまらないようね。先を続けて」
 ダニエルはにやりとした。「ライリーの執務室にあるソファを知っているだろう?」
「あの格子柄の悪趣味なソファのこと?」
「そうだよ。最後にあの部屋に行ったのは、きみとホールで会ったすぐあとのことだった。きみが裁判所のスケジュールをきいてきて――」
「なんで予定表を持っていないのかって、しかられて、そのあと、あなたは話はおしまいだって言ったわ」
「ぼくにとっては終わりじゃなかった。ほんの数分、一緒にいただけで、気を散らされた。ぼくはライリーに起訴手続きの延期を頼みに行ったんだが、口ごもってしまって、まるでまぬけだった。それというのも、ぼくたちがあのソファで横になっている姿が、頭から離れなかったからなんだ。裸でね」
 まあ。「その夢想にはライリーも出てくるの?」
「いや。きみとぼくだけ。みんなが帰ったあとに」
「わたしたち、何をしていたのかしら?」
「具体的にかい? かなりきわどい話になるよ」
 ダニエルはアリーシャをじっと見つめた。彼女にはこれが現実に起きていることとは思えなかった。彼がわたしをそんなふうにほしがっていたなんて。
 アリーシャは窓の外でカラフルな閃光が輝くのに気づいた。「花火がはじまったみたい」
「そうだね」ダニエルは彼女を引き寄せると、顎を手のひらで包んで、親指で頬をなでた。アリーシャは下腹部が熱くなるのを感じた。「ハッピー・ニューイヤー、アリーシャ」彼女が言葉を返すより早く、ダニエルが唇を重ねた。
 彼のキスが下手で、理性が戻ればいいのにと願う一方、そんなことはないとアリーシャは確信していた。実際、ダニエルはキスが上手だった。アリーシャはうっとりとして、理性も思考もすべて消えていった。
 ダニエルがもっとほしいだけだった。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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