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御曹子と結婚! 億万長者に恋して

御曹子と結婚! 億万長者に恋して


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・リクエスト億万長者に恋して
価格:500pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★☆☆1
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著者プロフィール

 シェリル・ウッズ(Sherryl Woods)
 シルエット・スペシャル・エディションを代表する作家。オハイオ大学でジャーナリズムの学位を取ったあと、新聞社に勤め、政治からエンターテイメントにいたるさまざまな記事を担当する。このキャリアのおかげで人間への洞察力が身につき、作家活動に役立っていると言う。1982年のデビュー以来、七十作以上の作品を発表し、多くの読者を魅了し続けている。

解説

グレースのたったひとつの夢は、愛するマイケルと温かな家庭を築くことだった。でも彼は恋人よりも仕事を優先させ、彼女の夢ははかなく消えた。あれから六年……。マイケルは多くの女性と浮き名を流し、華やかな生活を送っている。一方、グレースはいまだに彼を忘れられないでいた。
ある週末、マイケルから突然電話がかかる。「グレース、すぐにこっちに来てくれ。君の助けが必要なんだ」こんなに慌てている彼は初めてだ。でも、どうして今さら私を? もしかして、彼も私のことを忘れられないでいるの? かすかな期待を胸に、グレースはマイケルのもとに急いだ。だがそこで待っていたのは、予想もしない出来事だった!

★“億万長者との恋物語”――リッチで傲慢なヒーローの華やかな輝きと、隠れた素顔の魅力を描いた、ゴージャスな恋物語。★

抄録

 彼はポケットからしわくちゃの一ドル札を出し、グレースに渡した。彼女はしわを伸ばし、たたんで自分のポケットにしまった。
「さあ、これであなたたちは弁護士を雇った。私を味方につければ怖いものなしよ。そうするのがいちばんいいと、みんなの意見が一致した場合にだけ、ことを進めるわ」
「みんなの意見?」ジェイミーが疑わしそうにくり返す。「僕とジョッシュがうんと言わないかぎり、拒めるの?」
「そのとおりよ」グレースは断言した。
 マイケルはぎょっとしてグレースを見つめた。危険な約束だということは、彼女も承知しているはずだ。僕らの判断を裁判所が却下したら? さっきジェイミーが言っていたように、一般に大人は、そしてとりわけ判事は、気まぐれで油断がならない。たとえ法律に従っているとしても。
 ジェイミーは揺れ動いているようだった。馬に乗りたいのは山々だが、大人のやり方は信用できないというわけだ。
「どの馬を選んでもいいの?」彼がたずねた。
「コーチが許可してくれたらね」マイケルが答えた。抗議しようとするジェイミーの機先を制して続ける。「けがしたら困るだろう? レッスンを受けたら、どの馬を乗りまわしてもいいぞ」
「満足?」グレースがたずねた。
 ジョッシュが期待に満ちたまなざしで兄を見あげた。「ねえ、それでいいでしょ?」
 ジェイミーは泥をスニーカーでかきまぜている。興奮を抑えようと必死なのだ。「まあね」
「やったー!」ジョッシュは叫んで、マイケルと手をぱんと打ち鳴らした。
 じつはマイケルは、ジョッシュ以上に喜んでいた。グレースをちらりと見ると、彼女もうれしそうだった。満面に笑みを浮かべ、目を輝かせている。ジェイミーだけは喜びを表に出そうとせず、ひとり納屋のほうに去っていった。一瞬ためらってから、ジョッシュがあとを追った。
「仲間割れさせて敵を崩す、お得意の戦術が効を奏して、さぞ鼻が高いでしょうね」思いがけず、グレースの言葉には非難が感じられた。
「必要な情報が手に入ってよかったよ」マイケルはそう言ってから、彼女をまっすぐに見た。「でも、別の方法を考えるべきだった。二人の信頼関係を壊すつもりはなかったんだ」
 グレースはほっとしたようだった。「そうね。もうあんなやり方はしないでほしいわ」
「不正入手した情報などいらない、ってわけ?」
「ちがうわ」グレースはあわてて言った。「もちろん必要よ」
「姓はミラー。母親の名前はナオミ。君のほうは電話でなにか情報が得られたかい?」
「いまのところ収穫なしよ。手元のわずかな情報だけで調査するのはいささか無理があるわ。でも、大きな藁の山から二本の針を探す作業も、これでだいぶ楽になる」
 マイケルはグレースを不安げに眺めた。「僕らは二人の家出少年をすぐ当局に引き渡す代わりに、ここにかくまった。その点を連中にとがめられたら、君は相当困ったことにならないか? 厳しい規則が定められているんだろう? たとえ数日でも、お上の承諾を得ず、子供たちをここに留めておくのはまずいんじゃないのか?」
「私なら大丈夫。あなたはどうなの? あなたの関与を記者にかぎつけられたら、テキサス中の新聞の一面を飾ることになるわ」
「もっと大変な難局を切り抜けてきたさ」マイケルはきっぱり言った。こういうことも仕事のうちだ。デラコート家のような有力な一族の名を汚そうとする連中は掃いて捨てるほどいる。実際にはスキャンダルの種などほとんどないが、ちょっとした無分別を新聞記者に握られ、悪意に満ちた記事を書かれれば、たちまち大ごとになる。「なにより大事なのは、子供たちが一緒に幸せに暮らせる場所を見つけてやることだ」
 グレースはにっこり笑った。屈託のない、明るい太陽のような笑顔だ。マイケルは引き寄せられるように彼女に近づくと、グレースが気づく前にそっとキスをした。繊細な温もり、柔らかな感触。昔と変わらず、彼を惹きつけてやまない。つい、もう一度唇を近づけたくなる。
「彼らを守るため、ここに来てくれてありがとう」マイケルは彼女の頬にささやいた。
 グレースは驚いて彼を見あげた。口が小さく開いている。
 マイケルの抑制のたががはずれた。最初のキスの心地よさ。魅力的なグレースの唇。どうしてももう一度味わいたい。彼がまたグレースの唇を奪ったとき、今度は彼女から深いため息がもれ、マイケルの体にこだました。
 何年も離れていたのに、法廷ではつばぜり合いをくり返してきたのに、なぜ懐かしいわが家に帰ってきたような気がするのだろう? 自分の気持ちに気づいたいま、マイケルは一刻も早くジェイミーとジョッシュの一件を解決して、グレースとの再出発を考えたかった。
 ただし、彼女さえ同意してくれればの話だが。

 *この続きは製品版でお楽しみください。

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