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傲慢な龍の檻

傲慢な龍の檻


発行: イースト・プレス
レーベル: アズ・ノベルズ シリーズ: 傲慢な龍
価格:850pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★☆☆2
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著者プロフィール

 鹿能 リコ(かのう りこ)
 北海道出身/しし座/O型/8月19日生まれ/アズ・ノベルズ(イースト・プレス)他より作品を発表。
 猫を三匹飼っていますが、そのうちの雄二匹が薔薇柄のベットカバーの上でイチャイチャしていて目の毒です。現実世界だというのに、漫画のようにホモの背景に薔薇が! 薔薇が飛んでますよ! なんだかなぁ、とため息をつく日々です。

解説

 冷徹なチャイニーズマフィア・王とアブない関係になってしまった好奇心旺盛すぎる大学生・三枝。しばらく平穏だったそんな二人の日常だが、王が突然逮捕され、またもやトラブルの予感……。その上、三枝のバイト先の喫茶店に足しげく通ってくる男、藤川が実は王を密かにマークしていた刑事だったことから……。年の差&ギャップありまくりラヴァーズに天敵出現! ドキドキ★ メラメラな束縛愛☆
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。

抄録

「あいつの心配もするのか?」
 柔らかい表情をしながら、王がソファの背もたれに腕を回し、三枝の肩を抱いた。
「当たり前だよ。……小野さんは――楊さんもだけど――大事な……」
「大事な?」
「なんだろう。友達って感じじゃないし……。知り合いっていうんじゃよそよそしすぎるし……。えぇっと、大切な人? なんてったって命の恩人だし」
 小首を傾(かし)げながら三枝が答えると、「そうか」と王がつぶやいた。
「じゃあ、俺は?」
「え?」
「俺は? おまえの何なんだ?」
「…………」
 王は、挑むように誘うように、三枝の瞳(ひとみ)をのぞき込んでくる。好奇心に光る瞳は、同時に三枝が自分をどう思っているか確かめたい、という不安の色も含んでいるように見える。
「恋人、だよ」
「ほう」
「あんたは違うって思ってるかもしれないけど、俺は、そう思ってる。悪い?」
 恥ずかしさを隠そうとするあまり、三枝の声が喧嘩腰のものになる。
「悪くないさ。……俺もそう思ってる」
「……なんだか、今日は変じゃない?」
 低く甘い声でいわれ、三枝の背筋に電流が流れた。
 なんっか、王さんの声って、腰にくるんだよねぇ……。
 自分の体に起こった変化に戸惑(とまど)いつつ、三枝はそう王に尋ねた。
「さあ……なんでだろうな。いつもと場所が違うから、かな? 新宿の雑踏と違って、ここは緑も多いし空気も綺麗(きれい)だ」
「空気が綺麗だと、素直になれる?」
「人間は、環境に左右される生き物だろう?」
 屈託のない笑顔を王がその顔に浮かべる。その表情を見た途端、三枝はふいに切なさと不安に襲われた。
 ――今日の王さん、何か変だ。どっかおかしい――
 衣擦(きぬず)れの音をさせて、三枝が王に抱きついた。
「…………」
「……どうした?」
 すがりつく三枝の背中に腕を回しながら、王が尋ねた。
「わかんない……。ただ、こうしたくなったから……」
「そうか。おまえの方から誘ってくるなんて、珍しいな」
 三枝は安心を求めて抱きついたのだが、王はそれを違う意味で受け取ったらしかった。三枝の顎(あご)に手をやり、上向かせる。美しさと鋭さの同居した顔が三枝の顔に近づき、唇に唇が重なった。
「……ん……」
 この男とつき合いはじめて三ヶ月。キスにも馴(な)れはじめた三枝は、すぐに従順に唇を開く。
 王の舌が三枝の唇をなぞり、歯列を撫でる。そうして、焦(じ)らすように唇を離し、また重ねるということを王は何度も続けた。
 口づけつつ、王の手が三枝の髪を撫でている。
 ……気持ち、いいなぁ……。
 日なたぼっこをしている猫が、飼い主に撫でられている感覚、とでもいえばいいのか。快感と安心とが同時に訪れて、三枝は身も心も蕩(とろ)けてしまいそうだった。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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