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大富豪に拒まれた初恋 予期せぬウエディング・ベル IV

大富豪に拒まれた初恋 予期せぬウエディング・ベル IV


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ディザイア予期せぬウエディング・ベル
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 アンドレア・ローレンス(Andrea Laurence)
 文字が読めるようになって以来、ずっと読書と物語の執筆に夢中。世界中の人たちに自作の小説を読んでもらうのが長年の夢で、ロマンス小説作家として、現代物のみならずパラノーマル作品でも数々の受賞歴を誇る。10年来の恋人とともに、シベリアンハスキー犬や猫たちに囲まれ、幸せに暮らしている。

解説

聖夜には恋する者に奇跡が起きる。初恋のあなたにも、手が届くかしら?

ウエディングプランナーのナタリーは、幼い頃に両親が離婚して以来、愛を信じられなくなった。でも14年ぶりに再会した大富豪コリンだけは、特別な憧れの存在――すっかり大人になったわたしに、彼は驚いているみたい。だが初恋をかなえようとしたナタリーは、にべもなくふられてしまう。ああ、昔も今も、わたしは彼の注目には値しない女なのね。数日後、失意のナタリーの前に、コリンがふたたび姿を現す。妹の結婚式の企画を頼んできた彼の様子は、ナタリーを拒んだ夜など、なかったかのようだ。しかも、前とは別人みたいに情熱的な目でデートにまで誘ってきて……。

■人気沸騰中アンドレア・ローレンスの4部作〈予期せぬウエディング・ベル〉最終話です。クリスマスが大嫌いなナタリーは、つらい過去を乗り越え、愛を手に入れられるのでしょうか?とびきりロマンティックなラストシーンまで、一気読み間違いなしの感動作!

抄録

 コリンは頭を振るしかなかった。長続きする恋愛関係にも、クリスマスにも興味がないとは。どちらもたいていの人が求め、楽しむものだというのに。両親が離婚して、ナタリーは心にひどく重大な傷を負ったに違いない。コリンは彼女の肩を抱いてなだめずにはいられなかった。「ご両親の離婚のせいで、一生クリスマスを楽しめないなんてもったいないよ」
「別に残念だとは思わないわ」ナタリーはコリンの手をよけ、目を合わせずに言った。
 コリンは完全には信じられなかった。自分とのデートに興味がない、と言われたのも信じていない。かたくなに親しい関係になるのを恐れているだけで、本当はナタリーも望んでいるはずだ。ぼくはナタリーに惹かれてはいるが、もう一度パムのときみたいな思いをする気はない。うまくいかないとわかっている関係に苦労するのはうんざりだ。しかし、たとえただの友達でも、クリスマス嫌いを見過ごすわけにはいかない。ここしばらくなかった、挑戦しがいのある課題だ。「ぼくなら、きみにまたクリスマスを好きにさせられると思う」
 ナタリーが踵を返してコリンに向き直った。興味深そうに眉を上げている。「無理よ」
「信用してないな。こうと決めたら、やりとげる男だぞ」
「冗談はやめて、コリン」
「ぼくは大まじめだ」
「わたしをクリスマス好きにはできないわ。頭の手術をするか、記憶喪失にでもしない限りはね」
 コリンはナタリーに一歩近づいた。「そんなに言うなら、賭をしないか?」
 ナタリーはこげ茶色の目を見開いて後ずさりをした。「なんですって? いやよ。ばかばかしい」
「ふうん……」コリンは身を乗り出した。「怖いんだろう。負けるのがわかっているから」
 もう一歩下がって、ナタリーは玄関のドアに背中をつけた。「怖くなんかないわ。ただ、あなたのゲームに興味がないだけよ」
「おいおい、そんなに自信があるなら、付き合ってくれてもいいだろう。勝ったときの賞品を決めないか? これから二週間は一緒にいる機会が多いんだ。賭をすれば、もっと……おもしろくなる」
 ナタリーは腕組みをした。「わかったわ。どうせあなたが負けるから、付き合ってあげる。披露宴までにわたしをクリスマス好きにできなかったら、来年のクリスマスをブエノスアイレスで過ごす旅費を出してもらうわ」
「高い賞品だな」
 ナタリーは一笑に付した。「自信ないの?」
 いいぞ。乗ってきたな。「もちろん自信ならある。いいとも。ファーストクラスに乗せてやるよ」
「それで、あなたが勝ったら、何がほしいの?」
 その瞬間、無数の選択肢が思い浮かんでもよかったのに、頭から離れない望みはたったひとつだった。「ぼくが勝ったら……キスしてくれ」
 ナタリーの眉が上がった。「それだけ? キスでいいの? わたしは南米旅行と言ったのに?」
 コリンは微笑んだ。「ああ、ぼくがほしいのはキスだけだ」好奇心を満足させるにはいい褒美だが、最終的にはナタリーのためにクリスマスの魔法を取り戻してやるほうが興味深い。誰の人生にも必要な魔法だから。コリンは手を差し伸べた。「握手で正式決定といかないか?」
 ナタリーは大きく息を吸ってうなずき、手を差し出した。彼女の手を握ったコリンは、その冷たさに驚いた。ナタリーも目を丸くして息をのんでいる。「あなたの手って温かいのね」
「きみの手は冷たい、と言おうとしていたところだよ。どうした? 賭に負けそうで心配なのか?」
 穏やかな笑みを浮かべ、ナタリーは手を引っこめた。「いいえ。わたしの手はいつも冷たいのよ」
「もうクリスマスシーズンだ。クリスマス気分になるために出かけるなら、暖かくしないと」
 彼女は眉間にしわを寄せた。「お互いに忙しいし、今ここでキスするのはどう? そうすれば、面倒事はおしまいにできるでしょう?」
 コリンは壁に手をついて、ナタリーに顔を近づけた。頬を押さえ、唇に親指をすべらせると、彼女の口がうっすらと開いて呼吸が速くなった。思ったとおり、ナタリーはぼくに惹かれている。だが、まだじゅうぶんではない。
「したいならしてもいいが、賭はやめないよ」
 コリンが手を放すと、ナタリーの表情はいらだった苦笑いに変わった。
 思ったより楽しくなりそうだ。「もう遅い。家まで送るよ」
 身を引いたコリンは、ナタリーの口元が少しだけ不満げにゆがんだのに気づいた。ぼくがキスをしなかったから、がっかりしているのか? こんなに矛盾した反応をする女性は、見たことがない。自分が何を望んでいるのか、彼女はわかっていないようだ。
 しかし、心配する必要はない。たとえ友達のままでいるとしても、二人はそのうちキスをすることになる。ぼくはこの賭に負けるつもりはないのだから。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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