マイリストに追加

和書>小説・ノンフィクションSF・ファンタジー小説日本SF小説

日本SFこてん古典3

日本SFこてん古典3


発行: 集英社
シリーズ: 日本SFこてん古典
価格:790pt
形式:XMDF形式⇒詳細 
対応端末:パソコン ソニー“Reader”
みんなの評価 未評価
◆レビューを書く

¥0サンプル
購入する


著者プロフィール

 横田 順彌(よこた じゅんや)
 一九四五年、佐賀県に生まれる。法政大学法学部卒。子供の頃からSFに熱中。高校時代に古書店で押川春浪『海底軍艦』に出会い、古典SFの収蒐・研究を開始する。同人誌「SF倶楽部」を主宰して創作・評論を発表していたが、「友よ、明日を…」(SFマガジン71年3月)以降、本格的な作家活動に入る。ナンセンスとギャグに満ちた新分野・ハチャハチャSFを開拓、代表作に『宇宙ゴミ大戦争』『対人カメレオン症』など多数。73〜80年、SFマガジン連載の『日本SFこてん古典』(全三巻)で古典SF研究にも先鞭をつけ、87年の『快男児 押川春浪』(會津信吾氏と共著)で第9回日本SF大賞を受賞した。88年、明治SF『火星人類の逆襲』を発表。以後、明治ものを中心に幅広い活動を続けている。

解説

 ファン必携! 日本SF第1号からスターウォーズのルーツまで。ハチャハチャSF史の堂々、完結篇!


 原稿枚数2000枚。取り上げた作品の数120篇。アカデミックな文学史の影に脈々と生き続けた途方もない文芸の系列を発掘し続けて8年。驚天動地仰天唖然抱腹絶倒の珍作怪作を紹介しつくす完結篇。

目次

第41回 ぼくのこてん古典日記
第42回 古典SFあれやこれや
第43回 『科学童話』という名のハチャハチャ
第44回 狂気を描く人 夢野久作
第45回 謎のSF作家 渋江保のこと
第46回 SF戯曲第一号
第47回 日本の007本郷義昭
第48回 古典SF福袋
第49回 教科書になったSF
第50回 昭和一〇年代のSF周辺作家たち
第51回 『魔法医者』その他のことなど
第52回 『スター・ウォーズ』異聞
第53回 昭和七年のスペース・オペラ
第54回 日本SFコテン・コテン・コテン
第55回 珍書『小人島十年史』
第56回 急ぎ足・戦後日本SF史
最終回 明治のハチャハチャ、昭和のハチャハチャ
日本古典SF作品年表/會津信吾編

抄録

 まず、『スター・ウォーズ』の魅力にあふれる大悪役ダース・ベーダー。これは『タンク・タンクロー』にでてくる悪役黒かぶとがルーツだということがわかった。『タンク・タンクロー』といっても、あるいはごぞんじないかたがあるかもしれない。昭和九年から一一年にかけて講談社の〈幼年倶楽部〉に連載されたSFマンガだ。上下左右八個の丸い窓のあいた鉄の玉の胴体から、ふだんは首や手足をだした天下の豪傑で、時には、その窓から飛行機の翼やスクリュー、日本刀にピストルまでだして悪人をこらしめる正義のサイボーグ(たぶん)スーパーマン。
 当時の少年マンガ界といえば、田河水泡の『のらくろ』、島田啓三の『冒険ダン吉』などの〈少年倶楽部〉系マンガの全盛時代。この〈幼年倶楽部〉の『タンク・タンクロー』はランク的にはひとつ低いように現在も評価されているが、どうして、どうして、なかなかにできのいいSFマンガだ。
 作者は阪本牙城(明治二八年〜昭和四八年/一八九五年〜一九七三年)。独学の日本画からスタートしたが、生計がたたず、岡本一平にすすめられてマンガ家になったという経歴の持主。いうまでもなく『タンク・タンクロー』が代表作だが、そのほかにも『ジャンケンポンチャン』『鍬の兵隊』『がらがら先生』などの作品がある。
 さて、ダース・ベーターのルーツである黒かぶとだが、こいつが悪いやつだ。説明がないのでなんだかよくわからないが、いきなり海の向こうから攻めてきて日本(らしい)の軍艦を沈めてしまう。
 怒ったタンクローが、このしかけられた戦争を買ってでて大激戦の末、ついには黒かぶとを倒してしまうのだが、敵とはいいながらこれが憎めないキャラクター。黒くて底が深くつばの広い洗面器をさかさまにしたようなかぶとをかぶっているのだが、どういうわけか、大きな丸い目玉がかぶとについているという奇妙奇天烈なスタイル。だけど、それが、なんともダース・ベーダーに似ている。ひどく悪いやつなんだけども魅力があるという点も両者は共通している。ダース・ベーダーは黒かぶとがモデルといっても問題はない。
 次にR2―D2というチビロボットとコンビでドタバタを演じるノッポロボットC―3POだが、これは水島爾保布(におう)の『人造人間時代』にでてくるロボットたちにそっくりだ。ほんとうに、よく似ている。
(「『スター・ウォーズ』異聞」より)

本の情報

形式

【XMDF形式】

XMDFデータをご覧いただくためには専用のブラウザソフト・ブンコビューア最新版(無料)が必要になります。ブンコビューアは【ここ】から無料でダウンロードできます。
詳しくはXMDF形式の詳細説明をご覧下さい。

対応端末欄に「ソニー“Reader”」と表示されている作品については、eBook Transfer for Readerで“Reader”にファイルを転送する事で閲覧できます。
海外版の“Reader”は対応しておりませんので予めご了承くださいませ。