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スキャンダラスな恋人

スキャンダラスな恋人


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・アフロディーテ
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 カーリー・フィリップス(Carly Phillips)
 弁護士として開業していた経歴を持つが、長女の誕生を機にロマンス小説を書き始める。その後、6年間に及ぶ努力のすえ、1999年に北米でハーレクイン・テンプテーションよりデビューを果たした。趣味は読書。夫と二人の娘、元気いっぱいのテリアとともにニューヨーク州パーチェスに住む。

解説

 キャサリンの経営するケータリング会社は、順調に利益を伸ばしていた。今日も、名門モンゴメリー家のガーデンパーティの料理いっさいを任されている。キャサリンがバーテンダーとして忙しく立ち働いていると、一人の男性が声をかけてきた。見るからにゴージャスな、彼女には想像もつかない別世界の男、ローガン・モンゴメリーだ。火遊びの相手なら、ほかにいくらでもいるでしょう? 言葉とは裏腹に、キャサリンはひと目で彼に惹かれた。そんな二人の様子を見て、ひそかにほくそ笑む女性がいた――そう、彼女の前代未聞の計画は最高のスタートを切ったのだ。
 ★2008年9月は、ローガンの妹グレースのロマンスをお届けします。どうぞご期待ください。★

抄録

「祖母とはどこで知り合ったんだい?」ローガンは尋ねた。
「うちで料理を提供した、ボストンの資金集めのパーティーで。あなたのおばあさまはオードブルがもっと欲しいといって、厨房《ちゅうぼう》に取りにいらしたの」
 ローガンは噴きだした。「エマらしいな」
 キャサリンがにこりとした。「おばあさまをつかまえておしゃべりをしていたら、いつの間にかこのガーデン・パーティーに雇われていたというわけ」
 ローガンはキャサリンに目をやって、今日は本当に来てよかったと思った。「お節介を焼かなければ、祖母は賢い人なんだ。なにせ、きみのことを気に入っているみたいだしね。それは、ぼくも同じだ」視線と視線が絡み合った。お互いを意識する気持ちが空気を震わせる。
 ローガンはキャサリンの頬を両手で包み、キスできる距離まで引き寄せて待った。キャサリンが首を振ったときには、胸の中に失望があふれた。
 両手をおろすと、ふいにキャサリンに手首をつかまれた。「だめ」
「キスするのが? それとも、手を離すのが? ゲームはしたくないんだ、キャット。きみが欲しい。きみもぼくが欲しいんだろう?」キャサリンがふいに息をつまらせたので、推測は正しかったとわかった。
「わたしが欲しいものと、わたしのためになるものは違うわ」キャサリンがささやいた。
 その唇に、わざと軽く、とてつもなくゆっくりと唇を這《は》わせる。それ以上は求めずに、ただ味わうだけにしておいた。キャサリンの指が手首に巻きつき、唇の間から猫のように喉を鳴らす音がもれた。
 慎み深くしていたかいがあった。キャサリンはキスをやめようとしなかった。この女性を相手にする場合、忍耐だけが自分の望むものをもたらしてくれる。そして、キャサリンには時間をかけるだけの価値があった。
 キャサリンは興奮にとらわれていた。張りのある唇がそっと触れる。情熱を抑えたキスには、男性からはめったに受けたことのない尊敬がこめられていた。やさしさの下に、彼女自身も感じているやるせなさが潜んでいる。おなかの中で欲望がとぐろを巻き、彼と一つになりたいという差し迫った思いにのみこまれそうになった。
 ふいに金属ががちゃがちゃいう音がして、キャサリンはびくっとして飛びのき、情熱的なキスを終わらせた。こんなことをしてはいけなかったのだ。まだローガンに顔を向ける勇気がなくて、シャツを穴のあくほどじっと見つめる。
「助けてもらえるらしい」ローガンが言った。
「そうみたいね」キャサリンは無理に体を動かした。まだ心臓がどきどきしているのを無視して、ローガンと目を合わせないようにして立つ。理性をなくして欲望に負けてしまった。助けが来なければどうなっていたかわからなかった。
 ドアのほうへ歩きかけたとき、ローガンが背中にそっと手を置いて引きとめた。「キャット、きみは何も悪いことをしていない」
「誰がそんなことを言ったの?」キャサリンはむきになって尋ねた。「たった一度のキスくらい、たいしたことじゃないわ」
 ローガンが片方の眉をつりあげた。「たった一度?」
「あなた、数も数えられないの?」
 ローガンの口元に、にんまりとした笑みが浮かんだ。「二人とも途中で息をしなかったからな。きみの言うとおりだ」
 キャサリンの頬が熱くなった。「本物の紳士はそんなことを言わないものよ」
「ぼくが紳士だと誰が言った?」ローガンが親指の腹で、キャサリンの下唇に触れた。
 それに反応して、全身が震える。キャサリンはウエストに両腕を巻きつけて、自分を守ろうとしたが遅すぎた。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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