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嘘に嘘をかさねて マイアミで愛して II

嘘に嘘をかさねて マイアミで愛して II


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ディザイアマイアミで愛して
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 サラ・オーウィグ(Sara Orwig)
 大学で出会った元空挺部隊員と結婚し、オクラホマに住む。彼女の作品は二十三カ国語で翻訳され、全世界で千六百万部以上の驚異的な売り上げを誇る。USAトゥデイのベストセラーリストに登場しただけでなく、ロマンティックタイムズ誌の各賞を受賞するなど業界からも高い評価を得ている。

解説

 ブリタニーはマイアミでレストランを営んでいる。店の評判は上々で経営は順調に見えたが、ある日事件は起きた。信頼していた会計士が、二百万ドルを横領して逃げたのだ。一転して経営危機に陥り、ブリタニーは途方に暮れた。そこに現れたのがエミリオ・ジェフリーズ。同じレストラン業界で名をきかせている、凄腕の実業家だ。彼に、共同経営者にしてくれたら負債を肩代わりすると持ちかけられ、ブリタニーは藁にもすがる思いでその提案を受け入れた。まさかエミリオが、ブリタニーのレストランを、そして彼女自身を手に入れようとしているとは思いもせずに。
 ★〈マイアミで愛して〉第2話をお届けします。2008年8月はギャリソン家の双子の片割れ、ブリタニーが登場。世間知らずの彼女は、突然現れた救世主が、一族にとっていわくつきの人物とは知らなくて……。★

抄録

「おいしかったわ。ごちそうさま」
「じゃあ、ダンスでもどう?」
「いいわね」
「外のテントではラテン音楽を演奏している。あるいは、メインダイニングルームのダンスフロアに行ってもいい。どちらにする?」
「テントがいいわ」
 ふたりは外に出て庭園を歩いた。テントの一角にバーコーナーが設けられ、そことダンスフロアのまわりをとり囲むように、テーブルが半円形に並べられている。
 テーブルのひとつに着いて飲み物を注文すると、エミリオは彼女の椅子の背に手を置いた。「悪いが、急いで電話しなければならないところがあるんだ」
 ブリタニーはうなずき、彼が席を離れると、踊っている人々を眺めた。
 エミリオは戻ってくるなり、彼女の手をとってダンスフロアに連れだした。タンゴを踊るエミリオの動きはセクシーで、ブリタニーに引きしまった体を想像させた。
 ふたりは続けて六曲踊り、席に戻った。
「このレストランが繁盛しているのもあたり前ね」ブリタニーは水を飲みながら言った。
 すでに夜中の二時を回っていた。彼女はそろそろ帰ることをエミリオに告げた。
「その前にぼくのオフィスに来てほしい。ぼくたちの契約を確認したいんだ」
 エミリオの真意をはかりかね、ブリタニーはちらりと彼を見たが、腕をとられるままに歩き始めた。
 オフィスに入ると、エミリオは小さな明かりをつけ、バーコーナーのカウンターの内側に入った。ブリタニーのそばに戻ってきたときには、腕に大きな箱を抱えていた。白い紙に包まれたその箱には、赤いリボンがかかっている。彼はりっぱな戸棚にそれを置いた。「すばらしい昨日と今夜、それからぼくたちの輝かしい共同経営を祝って、きみへのプレゼントだ」
 驚いて、ブリタニーは彼を見た。「こんなことをしてもらうわけにはいかないわ」
「いいから、開けてみて」
 箱を手にしたブリタニーは、ずしりとした重さを感じた。彼女は丁寧に赤いリボンをほどき始めた。「開けるのがもったいないくらいきれい」
「中身を喜んでほしいんだよ」エミリオはおかしそうに言った。「包装にそんなに気をとられるなら、クリスマスは大変そうだな」
 ブリタニーは鼻にしわを寄せた。「リボンがとってもきれいなんですもの。ああ、わくわくする。でも、わたしはあなたにプレゼントを用意していないわ」
「いいんだ。ぼくが勝手にしていることだから。でも、プレゼントを開ける前からそんなに喜んでくれるとは思わなかったよ」
 注意深くリボンをほどき終え、包装紙をとりのぞくと、大きな白い箱が出てきた。箱を開けたブリタニーは、リチャードソンの絵を見つけて息をのんだ。あわてて絵が飾られていた壁の前に行くと、そこにあった絵が消えている。
「エミリオ、これは受けとれないわ」
「受けとってほしいんだ」彼はにこやかに言った。
 エミリオが近づいてくるのを見て、ブリタニーは胸をどきどきさせながら、もう一度絵に目を落とした。「いつ箱に入れたの?」
「電話をするためにテントの外に出たとき、包装してほしいとスタッフに頼んだんだ」
「でも、やっぱりもらえないわ」
 エミリオは笑いだした。「オークションのときは、あんなに激しくぼくと競りあったじゃないか。さあ、受けとって。きみの大好きな絵なんだろう?」
「そうだけれど、もうあなたのものでしょう? それに、とても高価なものだし……」
「これはぼくからきみへのプレゼントだ。共同経営を祝って、どうしても受けとってほしいんだ。そして、その絵をきみに楽しんでもらいたい」
 ブリタニーは深く息を吸いこみ、エミリオのほうに顔を向けた。思わず抱きついて、彼の首に両腕を回す。「ありがとう! こんなにすてきなプレゼントをもらえるなんて」
 すぐにエミリオの腕がブリタニーの腰に回って、彼女は強く抱きしめられた。ブリタニーは背中をそらし、彼の頬を両手で包んだ。
 唇が触れあったとたん、エミリオの舌が唇のあいだから忍びこんだ。
 彼はさらに下腹部を押しつけてきた。ブリタニーの心臓は早鐘のように打ちだし、まるで炎に包まれているかのような気がした。
 ブリタニーは自分から舌をからませ、情熱的なキスを返した。脈打つ音が耳の奥で大きく響き、時間の感覚がなくなった。エミリオの首に回した腕に力をこめながら、彼の髪を指に巻きつける。ブリタニーは欲望を刺激され、彼が欲しくてたまらなくなった。
 どのくらい時間がたっただろう。胸の鼓動は相変わらず大きく、速い。エミリオの手が彼女の背中を這《は》いのぼり、うなじを愛撫《あいぶ》した。
 積極的にエミリオにキスしてしまったことを思いだして、ブリタニーは彼の胸をそっと押しやった。「こんなつもりじゃなかったのに」
 彼のグリーンの瞳は荒れた海のように暗い色を帯びていた。
「ぼくはうれしかったよ」エミリオはまだブリタニーの腰に腕を回したまま、彼女の顔を見つめていた。
「いいえ、わたしたちは共同経営者よ。仕事上のつきあいにとどめておきたかったの」ブリタニーは静かに言ったが、彼と衝動的にキスしてしまった事実に動揺していた。
 ふたたびエミリオから体を離そうとすると、今度は彼も手を離した。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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