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ジャスミンは誘惑の香り

ジャスミンは誘惑の香り


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・アフロディーテ
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ハイディ・ライス(Heidi Rice)
 ロンドンで生まれ育ち、口論好きな二人の息子と夫、そして二匹のハムスターとともに現在もそこに暮らす。十代のはじめのころからずっと映画マニアであり、ロマンス中毒だという。イギリスの大衆紙デイリーメールと、そのアイルランド版姉妹紙で、十年間、映画批評家として活躍。数年前、新しい理想の仕事、ロマンス小説家に転身することに決めた。

解説

 ジェシーは臨月の姉と幼い姪の世話を手伝うため、夏休みの間、ロンドンを離れロングアイランドで過ごしていた。ある日、姉と外出先から戻ったジェシーは、庭のプールに見知らぬ人影を見つけた。泥棒? 恐怖におののきながら、そっと様子をうかがおうとしたとたん、彼女は唖然とした。そこには、一糸まとわぬ見知らぬ男性が背を向けて立っていたのだ。彫刻さながらの完璧な肢体には、黒髪から幾筋もの水滴が流れ落ちている。かっとなったジェシーは、男の背後からつかみかかろうとしたが、逆に羽交い締めにされてうろたえた。なぜ、胸が高鳴っているの? そのとき、姉の声が聞こえた。「あなた……モンローなのね?」
 ★期待の新作家、ハイディ・ライスの作品をお届けします。暗い過去を抱えて苦悩するモンローを、無垢で献身的なジェシーはなんとか救おうと手を差し伸べるのですが……。ご期待ください!★

抄録

 モンローは、ジェシーが彼の後ろから出てくる前にため息をつくのを聞いた。
「こんにちは、ブラッドリー」
「今夜サンスポットでビーチパーティをやるんだ。来ないか? 先週見かけたときに着ていた、あのぴちぴちのビキニを着てくるといいよ」
 ジェシーの体をなめるように下りていく若者の視線が、モンローはまったく気に食わなかった。
「せっかくだけど、行けそうにないわ」彼女はモンローの腕を取った。「ところで、こちらはモンロー・ラティマーよ。リンクの弟さんなの」
 ブラッドリーはうわの空でモンローを一瞥《いちべつ》した。「やあ、はじめまして。君も来ればいい。ただし、この美人を最初に味見する権利は僕のものだ」彼はジェシーにウインクした。その目に浮かぶ欲望は、見間違いようがない。ジェシーが赤面して身をこわばらせるのを見て、モンローの怒りはつのった。
 彼はジェシーの腰にしっかり手を当てて引き寄せ、ブラッドリーをにらみつけた。「断る。大切なものは人と分け合わない主義でね」
 ブラッドリーはごくりとつばをのみ、あとずさった。「いいとも。よくわかったよ」モンローから目を離さずに、こわごわジェシーに手を振る。「じゃ、またな。ジェシー」それから慌てて走り去った。
「今のはどういうつもり?」ジェシーはモンローの手を払いのけた。
「君のために狼《おおかみ》を追い払ってやったんじゃないか」
「あなたに守っていただく必要はありません」
 ひどく決まりが悪い。ジェシーはモンローから離れようとしたが、両手で腰をつかまれ、腕の中へ引き戻されてしまった。
「あいつが見ているぞ」モンローは耳元でささやき、首に鼻をすり寄せてくる。ジェシーの体をおののきが駆け抜けた。「僕たちが本気だってところを見せつけてやろうじゃないか」
「えっ?」ジェシーには彼の意図を理解する暇も、逃げる暇もなかった。モンローは彼女の髪に指を差し入れ、顔を少し上向かせ、それから唇を重ねた。その動きはあまりになめらかで、ジェシーは口を覆われる前に、はっと息をのむのがやっとだった。
 唇が触れ合った瞬間、衝撃が走った。モンローの口は力強く彼女を圧倒し、舌は彼女の内をまさぐったかと思うと後退して巧みなリズムで思考力を奪っていく。一方の手がジェシーの頭を支え、もう一方は体の曲線をたどって腰まで滑り下りると、さらにぴったりと彼女を引き寄せた。
 脚をこする彼のジーンズのざらざらした感触。胸のふくらみを押す、たくましく硬い胸板。ジェシーは息が止まりそうだった。それでも彼女はキスにこたえ続けた。口を大きく開き、舌を彼の舌に絡める。下唇を軽くかまれて、思わずあえいだ。目がくらみ、意識が遠のいていく。
 そのとき、キスは不意に終わった。
「さあ、これくらいであいつも納得しただろう」
 ジェシーはまばたきしてモンローを見あげた。耳の奥で血がどくどくと脈打ち、彼の声がよく聞こえない。もやがかかった頭が言葉の意味をやっと理解すると、紅潮した顔に冷水を浴びせられた気がした。
「ひどいわ!」ジェシーは彼を押しのけた。
 彼はその手をつかんだ。「なんだよ、レッド?」
 ジェシーは怒り狂った。彼は笑顔で私を見ている。まるですべてはゲームだったみたいに。私の中には、まだ激しい渇望が渦巻いているというのに。だからよけい屈辱を感じる。「あなたに……」声が震えた。「あんなことをされる筋合いはないわ」

*この続きは製品版でお楽しみください。

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