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イケメン社長と甘い溺愛生活

イケメン社長と甘い溺愛生活


発行: マーマレード文庫
シリーズ: マーマレード文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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解説

自信がないなら俺が変えてやるから
地味な私が専属モデル?カリスマ社長に磨かれ愛されスイートライフ

有川花緒は憧れていた元モデルの池内遼一が社長を務める会社に入社できたものの、不真面目な女性社員のフォローで残業続きの毎日。だが遼一はそんな花緒に目をかけ、新企画の社内モデルに大抜擢!さらに遼一に恋人としても求められ――「俺は惚れた女を大事にしてじっくり楽しむタイプだから」戸惑いながらも、ドキドキの愛され生活が始まり……!?

抄録

 夕方になり一息つこうと、休憩室にある自動販売機に向かった。
 休憩室には誰もいなく、私はなにを飲もうか少し悩んだ。
「ココアにしようかな」
 紙カップの自動販売機の前に立ってボタンを押すと、誰かが入ってきた。
 振り返ると池内社長で、私は大きく目を見開いた。
 普段はあまり会うことがないのに、今日はランチタイムにも、休憩室でも会うなんて……。
 この場から一秒でも早く立ち上げたかったけれど、紙コップのココアはまだ出来上がらない。
 外出から戻った直後のようで、高級そうなビジネス鞄を右手に持って、左手の腕時計を見ている。
 その姿が様になっていて、思わず見入ってしまったため、目が合ってしまった。
 私は、慌てて挨拶をする。
「……お、お疲れ様です」
「お疲れ様」
 ペットボトルにすればよかったと、こんなにも心から思ったことはない。池内社長が近づいてくる。
「先日の」
 言いかけたところで、私は深く頭を下げた。
「本当に、本当に、申し訳ありませんでした。どうか、クビだけは勘弁していただけませんでしょうか。私、まだまだ未熟ですが、ファンタスティック・ファクトリーで働き続けたいんです!」
 シーンと静まり返る。背中に汗が流れていく。恐怖心で呼吸がうまくできない。
「クビ? 今のところその予定はないが?」
「えっ」
 驚いて顔を上げると、クスクスと肩を震わせながら笑っている。
「お茶をこぼしたくらいでクビなら、野々村は死刑だ。あいつ、大事な契約書にコーヒーをこぼしたことがあってさ」
 思い出し笑いをする池内社長は、いつもの厳しいオーラは感じられなかった。
 ココアができあがり、池内社長が取り出して手渡してくれる。
「こぼさないでちゃんと持てよ」
「は……はい」
 池内社長の笑顔を見るだけで、私の全細胞がピンク色に染まっていくような気がした。
「罰というのは冗談なんだが、有川さんにおすすめしたいことがあるんだ」
「……冗談だったのですか?」
 真剣に悩んでいたのだけれども、冗談だったなんて。
 ホッとして体の力が抜けていくような気がした。
「その代わりと言ってはなんなんだけど、提案がある。有川さんも知っていると思うけれど、うちの会社のウェブサイトに社員のファッションコーナーがあるのは知ってる?」
「もちろんです。入社する前から大好きでいつも見ていました」
 ファンタスティック・ファクトリーの自社ホームページには、実際に会社で働いている社員がコーディネートを考えて洋服を着て掲載しているページがある。
 入社する前から私も参考にしていて、大好きなページだった。
 雑誌などでも取り上げられていて、人気のあるコーナーなのだ。
「そこのページに有川さんも掲載させてほしいんだ」
「え?」
 予想していなかったこと言われて驚いてしまった。
 確かにうちの会社にはファッションセンスがいい社員がたくさんいる。
 みなさん綺麗にしていて、モデルさんかと思うほどお洒落で、スタイルのいい人もたくさんいる。
「私なんて……、ウェブに掲載されても参考にならないと思うのですが」
「そうか? お客様は、等身大の会社員の服装を見たいと思うけどな」
 確かに私は地味なタイプなので、一般のお客様の感覚に近いのかもしれない。
 自分の姿が世間にさらされることを想像すると、ああ……恐ろしいよ。
 池内社長のお願いであっても、私のような自信のない人間が人前に出るのはよくないことだと思った。
「会社のお役に立てず本当に申し訳ないのですが、お断りいたします」
「どうして? 有川さんはうちの会社の商品が好きで入ってくれたんだろ? どういうコーディネートを組むか興味がある。入社半年にも満たない社員の服装っていうのもいい話題になると思うんだ」
「……でも、ちょっと地味すぎませんか?」
「有川さんは、いつも自分に自信がないような発言をする。変われるチャンスかもしれないから、是非チャレンジしてほしい」
 池内社長の言葉に私の心がぐっと動かされた。
 今日の朝、私はこんなオドオドしている自分が嫌で変わりたいと思っていたところだった。
 ホームページに出ることで全てが変わるわけではないけれど、新しいことにチャレンジするということは新しい道への一歩なのかもしれない。
「……変わりたいです」
「え?」
「チャレンジ……してみたいと思います」
「三上課長にも話をしておくからよろしく」
 池内社長はお茶を購入すると、颯爽と休憩室を出ていく。
 やると言ってしまったからには、やらなければいけない。
 後悔を胸に抱えつつも、一歩踏み出す勇気をくれた池内社長に感謝した。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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