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陛下、結婚してください!〜絶対君主は無垢な花嫁に陥落寸前!?〜

陛下、結婚してください!〜絶対君主は無垢な花嫁に陥落寸前!?〜


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★☆2
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解説

素直で、可愛い身体だ。私色に染めたくなる。
厳格な皇帝と純真すぎる花嫁令嬢の甘美で淫らなロイヤル・ラブ

皇帝の花嫁になるため育てられてきたポーレット。いざ皇帝・バルタザールと会うも、彼は厳しい態度ばかり。「大人の男は怖くなったか?」バルタザールは脅すようなことを言いながら濃厚すぎるキスを与え、淫らな指技でポーレットの心身を蕩かせてくる。バルタザールとの甘い時間に幸せを覚えるけれど、彼は過去の恋を抱え続けていると知り……。

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

「からかわないでください。わ、わたし、もう大人ですっ」
「そうかな? 夜まだ一人で眠れないだろう?」
 バルタザールが子犬の頭を撫でるみたいに、ポーレットの頭に触れてくる。
 ますます頭がかっかしてくる。髪を撫でつけるバルタザールの手を振り払うように頭を振り、ムキになって言い募る。
「わたし、陛下の妻になるために、大人の行為のことも全部、勉強してきましたっ」
「ほほう――」
 バルタザールが面白そうに目を眇める。
「それは――君が男女の営みのことを承知しているという意味かね?」
 耳朶まで血が上る。
 やっぱりバルタザールは意地悪だ。
 皇帝陛下の妻として仕えるために、確かに夫婦の交わりのことも教わってきた。年輩の家庭教師が、春画を見せながら生真面目に講義してくれた。
 大切な後継ぎを作るための行為だから。我慢するのだと言い含められていた。
 初めてその絵図を見た時には、気絶しそうになり、怖くて怖くて泣いてしまった。
 未だ無垢で初心なポーレットにとっては、ただただ恥ずかしくて恐ろしい行為のようにしか思えない。
 でも、皇帝陛下のためなら、死ぬ気で目を瞑って耐えようと覚悟していた。
「も、ももも、もちろんですわ! わ、わたし、どんなことをされても、我慢できますからっ」
 あの図画を頭に思い浮かべるだけで、身体が震えてきてしまうが、せいいっぱい虚勢を張ってみせた。
「我慢――か」
 バルタザールが軽くため息をついた。
「ご令嬢――女性に我慢を強いるそんな行為を、私がするとでも?」
「え、え?」
 意味がわからずきょとんとしてしまう。
 だって、あんなこと我慢する以外どうするというのだろう?
 ふと、バルタザールがポーレットの口元に注目した。
「ご令嬢、血が滲んでいるぞ」
「え?」
 さっき小石を噛んでしまった時に、口の中を切ってしまったのか。
 思わず右手で唇の右端に触れる。
「いや、そちらではない」
 そう言いつつ、ふいにバルタザールの端整な顔が近づいてきた。
「あ――」
 驚いて硬直していると、なにか柔らかなものが唇の左端に触れ、ちゅっと吸い上げた。
「あ、え?」
 すっとバルタザールの顔が引く。
 なにをされたのかわからなかった。
「血の味がする」
 バルタザールが口の中でつぶやく。
「な、なに?」
 うろたえていると、再びバルタザールの顔が寄せられる。
 避ける間もなく、唇をしっとりと覆われる。
「ん?」
 ポーレットは水色の目を見開いた。
 バルタザールの息遣いがすぐそこに感じられ、やっと口づけされているのだと理解した。
「んん、ん?」
 驚きと衝撃で、息をするのも忘れ、身体が強張ってしまう。
 初めての口づけ――。
 少しぷっくりした色っぽい男の唇が、小さなポーレットの唇を覆い尽くし、何度も撫で摩ってくる。
「ふ……んん」
 どうしていいかわからず、ぎゅっと目を瞑りついでに歯を食いしばってしまう。
 すると、濡れた熱いものが柔らかくポーレットの唇を撫で回す。
 舌? ――バルタザールの舌が、唇を舐め回している?
(そんな行為があるの?)
 びくりと身体が逃げようとすると、バルタザールの大きな手が素早く背中に回され、引きつけてきた。
「っ――ふぁ」
 息が苦しくなって、思わず唇を開くと、ぬるりとその舌が中へ忍び込んできた。
「は――っ、あ」
 嘘、嘘、口づけって、こんなことをするの?
 嘘――。
 頭の中がぐるぐる混乱しているうちに、バルタザールの舌が奥に縮こまっているポーレットの舌を探り当て、搦め捕ってきた。
 ちゅーっと音を立てて強く吸い上げられた。
「っ――」
 その刹那、背中に甘い未知の痺れが走り、強張っていた全身からみるみる力が抜けていく。
 そんな経験、初めてだった。
「んゃ……や……んん、んっ」
 顔を振り立てて逃げようとしても、バルタザールの顔が追いかけてきて、くちゅくちゅと恥ずかしい音を立てては舌を貪られてしまう。
 心臓がばくばくして息が詰まり、頭が真っ白になった。
 抵抗しなくなったポーレットの身体をさらに抱き寄せ、片手が小さな顔に添えられた。バルタザールは顔の角度を変えては深い口づけを延々と繰り返した。
「は……ふぁ、あ……ん」
 最初のショックが過ぎると、次第に身体中が熱くなって不可思議な心地よさが生まれてくる。バルタザールの巧みな舌の動きに、なにもかもどうでもよくなって、ひたすら口づけを甘受したいと思ってしまう。
「んぅ、ふ……あ」
 溢れる唾液を啜り上げられて、舌の付け根を柔らかく噛まれると、背中が悪寒みたいにぞくぞく震えた。
 頬に添えられた手がゆっくり動いて、耳朶を辿り耳の後ろを撫で回すと、身体の中心のどこかにぽうっと熱い火が点るみたいな気がして、腰がひとりでにもじついてしまう。
 やがて意識が薄れてただただ、口づけで与えられる深い官能に耽溺してしまった。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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