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夢に想うは愛しき君 ド・ウォーレン一族の系譜

夢に想うは愛しき君 ド・ウォーレン一族の系譜


発行: ハーレクイン
レーベル: MIRA文庫mirabooks シリーズ: ド・ウォーレン一族の系譜
価格:800pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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解説

 伯爵令嬢のエレノアは物心ついたときから義兄ショーンを慕ってきた。しかし彼女が花盛りを迎える頃、彼は突然、出奔してしまった――いつか帰ると言い残して。エレノアはひたむきに待ち続けたが、彼が消息を絶って4年が過ぎ、やむなく家族の勧める縁談を受けることにした。結婚前日、迷いを振り払おうと馬で駆けていると、行く手に男が現れた。誰よりも会いたかったショーンだと気づき、エレノアは彼を抱きしめようとした。だが彼は人が変わったようにその手を拒んで言った。「明日、僕はアメリカへ発つ……もう戻らないだろう」

抄録

 コルセットが取り去られた。エレノアは腰を曲げてガーターに手を伸ばした。裸になったような恥ずかしさを感じ、頬が熱くなった。心臓が早鐘を打ち始め、肌がちくちくする。自分のしていることが信じられなかった。間違いなくショーンに見られている。
 彼の欲望と絶望が入りまじってひとつの形をなし、部屋じゅうに満ちている。
 ストッキングと靴を脱いでしまうと、緊張は頂点に達し、抑えきれないほど体が震え始めた。レティに気づかれたらどうしよう。ショーンと愛を交わすことは、ピーターに優しいキスをされるのとはまったく違うものになるだろう。どういうわけか、それはわかっていた。もうこれ以上は待ちきれない。すぐに彼が欲しい。
 そしてスリップも脱いだ。

 エレノアは本当に耐えられなくなっていた。レティにズロースの紐をほどかれているのに、エレノアはショーンに剥《む》きだしの肌を触られ、ヒップに手を置かれ、首元にキスをされることしか考えられなかった。
 気がつくと、寝間着が頭からかぶせられ、体を覆い隠していた。それは精紡機で作られた最高級の綿でできていて、胸元がV字になっている。ところどころに透きとおった布が織りこまれ、袖《そで》はなく、レースで縁取られていた。エレノアは動くことができなかった。レティがエレノアの髪からピンを外した。まとめてあった髪が落ちてきて、肩に広がる。レティは次に、髪をお下げにし始めた。
 エレノアは声を出せるよう、息を吸った。「待って。今日は結ばないでおくわ」レティが驚きの声をあげるより早く、エレノアはにっこりと微笑んだ。「おやすみなさい、レティ。今日はもうくたくたなの」

 メイドに礼を言い、いつの間にかドアまで送りだして、気づかないうちにドアを閉め、鍵《かぎ》をかけていた。頭の中は、ショーンでいっぱいだった。部屋の空気が重くなり、緊張と熱で息がつまりそうだった。違う、彼の緊張と熱で息がつまりそうなのだ。
 ショーンの足音が聞こえた。
 エレノアは振り返り、木製のドアに背中を押しつけた。
 あっという間にふたりの距離は縮まった。彼は目を見開き、彼女の瞳を貫かんばかりの険しい視線を送ってくる。
 エレノアは激しい興奮と、恐怖さえも覚えた。自分が彼を焚《た》きつけたのだ。ショーンは明らかに我慢の限界を超えていた。欲望に駆られているのが、彼のズボンのふくらみからもうかがえる。そしてエレノアも、腿のあいだを震わす抑えきれない歓《よろこ》びを、生まれて初めて感じていた。
 ショーンは足を止めようとはしなかった。
 ドアに背中を押しつけたまま、エレノアは息をのんだ。
 ショーンの手が彼女の肩をつかんだ。ふたりの視線がぶつかる。
 エレノアが初めて見るショーンが、そこにいた。絶望と欲望に取りつかれたショーンが。
 そのとき、自分が彼の目の中に探していたのは、優しさと愛だったことに、エレノアは気づいた。
 けれども、私にはふたり分の愛がある。「ショーン」エレノアは言い、彼の美しい顔に手を伸ばした。
 ショーンの瞳が彼女の瞳を焦がした。唇と唇は数センチしか離れていない。「もう手遅れだ!」彼はうなった。そしてエレノアを、自分の熱く燃えあがった硬い体に引き寄せ、口で彼女の口を覆った。
 ショーンの口は、激しい欲望に満ちていた。エレノアはじっとしたまま彼の肩をつかみ、彼の深く、しっとりとしたキスを受け入れた。ショーンは舌を奥深くまで差し入れ、口の中を探った。心臓が爆発した。胸がいっぱいになる。それを知ってか、ショーンは怒張した自分の股間《こかん》を彼女に押しつけた。
 なんとなく気づいてはいたものの、情熱がこういうものだということを、エレノアはこのときはっきりと知った。彼女もうなり声をあげ、キスを返した。舌を使って彼を探り、欲望に欲望で応《こた》えた。ショーンは歓びに息をのみ、彼女の胸をまさぐって、寝間着を引きはがした。
 ショーンに胸の先端を触られたとたん、信じられないような歓びと苦痛を覚えた。ふたりの口は今や完全にひとつに溶け合っていた。そのときショーンの胸がエレノアの胸を押しつぶし、エレノアは完全にドアに寄りかかった。そして彼の欲望のあかしが、彼女の湿った腿のあいだに滑りこんだ。
 エレノアはめまいを覚えた。高まる一方の欲望に、今にも気を失いそうだ。彼の唇は、彼女の首元へと移動していた。
 体がふわりと舞いあがり、今にもふたつに裂けそうになる。エレノアは歓びに涙を流していた。

*この続きは製品版でお楽しみください。

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