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和書>小説・ノンフィクションハーレクインハーレクイン・ロマンス・エクストラ

恋愛はラテン式に

恋愛はラテン式に


発行: ハーレクイン
シリーズ: ハーレクイン・ロマンス・エクストラ
価格:1,000pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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著者プロフィール

 ルーシー・モンロー(Lucy Monroe)
 アメリカ、オレゴン州出身。姉の影響でハーレクインのロマンス小説を読み始めた。大学在学中に“生涯でいちばんすてきな男性”と知り合って結婚し、子供が生まれてからは母親としての道を選んだ。十八歳の夏に家族で旅行に行ったヨーロッパが忘れられず、今も時間があれば旅行を楽しんでいる。

 トリッシュ・モーリ(Trish Morey)
 オーストラリア出身。初めて物語を作ったのは十一歳のとき。賞に応募するも、応募規定を誤ってしまい失格に。その挫折がもたらした影響は大きく、やがて彼女は会計士としての道を選ぶ。故郷アデレードからキャンベラに移り住んだとき、現在の夫と出会った。結婚し、四人の娘に恵まれ幸せな日々を送っていたが、夢をあきらめきれずもう一度小説家を目指すことに。数々の挫折を乗り越え、ついに自らの手で作家としての人生を切り開いた。今ではオーストラリアのロマンス作家協会で、副会長を務める。

 メラニー・ミルバーン(Melanie Milburne)
 シドニー郊外で生まれ、現在はタスマニアに住む。十七歳のときに初めてハーレクインの小説を読み、生涯ロマンス小説を読み続けること、そして、背が高く日焼けしたハンサムな男性と結婚することを決心した。毎日をもっとロマンティックにする秘訣は、ロマンティックな男性と結婚することだと語る。二度目のデートで結婚を決めた外科医の夫との間に二人の息子がいる。

解説

 留学先からギリシャに帰国したフェーベは、ペトロニデス家の長男との婚約を解消しようと決心していた。本当は次男スピロスのほうを愛していたから。だが、親族が決めた婚約の破棄は許されない状況に陥る。婚約者の援助がなければ父の会社は倒産してしまう……。
 アリーは双子の妹を訪ねてローマに来たところ、緊急事態に直面した。妹は失恋が原因で自殺未遂を起こしていたのだ。失恋相手の親族ヴィットーリオは大富豪で、一族の平穏を守るためアリーに自分の恋人のふりをするよう命じる。彼女が双子の姉であるとも知らず。
 シドニーに住むリアは弟が作った借金の返済に頭を抱えていた。ある日、彼女の前に一人の男が現れる。スペインで半年間だけ熱い愛を交わしたアレハンドロだ。実業界の大物の彼は、リアの弟の借金を肩代わりする見返りに、またベッドをともにするよう要求した。
 3作品、同時収録。

抄録

 スピロスの締まった腰に手をまわし、彼女の欲望をかきたてる彼の肌を味わおうとフェーベは舌を出した。
 ほんのりと塩気があって、魅惑的。
 温かく、虜《とりこ》になりそう。
 今度はもっとゆっくり舌を這《は》わせた。
 すると突然スピロスは彼女の髪に手をもぐり込ませ、フェーベの顔を自分の首元に引き寄せた。「噛《か》んでくれ」
 しわがれた声に彼女は震え、逆らうことも、疑問を投げかけることもできなかった。軽く噛み、少し吸いついて、彼のすばらしい香りを深く味わう。
 スピロスは雄の動物のような唸《うな》り声をもらした。
 そして、大きな手でフェーベの頭を首元から引き離すと、顔を近づけてきた。二人の唇が触れあう。二人は口づけを交わした。初めは慎重に――二人ともこれが現実だと信じられないようだった。次第に二人はお互いの唇を貪《むさぼ》りあった。唇と歯が動きつづけ、触れあい、求めあう。フェーベは、こんなキスは初めてだった。こんなふうにキスをしたのも初めてだった。
 何て刺激的な――まるで口で愛しあっているみたい。二人とも一糸纏《まと》わぬ姿でベッドに横たわり、身をよじらせているようだ。
 取りつかれたように――いかなる愛の行動よりも深くお互いのしるしを刻み込み、唇を密着させて相手の味とにおいを求めるようだった。
 一心不乱に――まるでこの世には自分たち以外、誰も、何も存在しないかのように。
 いくら彼と唇を触れあわせても、彼の口を味わっても、まだ足りなかった。
 とてもすてき……最高……まったく想像もしていなかった。
 完璧《かんぺき》なキス。
 この瞬間を何度も夢に見てきたが、これほど圧倒的な快感とは想像できなかった。
 力強い彼の腕がフェーベの腰を抱き上げた。フェーベは彼の腰にまわしていた手を放し、彼の首の後ろで組んだ。彼と同じ高さに持ち上げられると、フェーベの腿のあいだに硬いものが触れた。
 混乱した意識のなか、彼の筋肉の動きで移動しているのだということはわかったが、キスに夢中になっていた彼女はわざわざ頭を上げてどこへ行くのか知ろうとは思わなかった。すると背中に硬い壁が触れ、彼女のからだに電流のような快感が走った。
 次から次へと。飛び散る火花を浴びて、彼女は今にも自分が爆発してしまいそうだった。
 二人はずっとキスをしていたかった。いつまでも、果てしなく。
 スピロスは彼女を味わった。フェーベの口のなかを、彼の舌が支配する。歯と歯を触れあわせる。熱く情熱的に。フェーベはとてもびっくりした。
 普段のスピロスはとても上品で穏やかだ。彼のうちにこんな部分が秘められていたなんて。いえ、わたしにもこんな部分があるなんて。彼女の脳裏で驚きが駆け巡り、情熱はさらに燃え上がった。
 壁を背に彼のたくましいからだに抱えられ、彼の発する熱を感じてフェーベは震えた。彼女の口から小さな声がもれたが、スピロスの唇と舌にかき消された。聞こえていたとしても同じことだ。
 お願い、もっと、もう少しだけ。
 言葉に出して言うことができないので、彼女はからだで願いを伝えようとした。腰を彼に押しつけて動かしたのは、今までしたことのない本能的な行動だった。脚を開き、敏感な中心を彼にもっと押しつけようとすると、彼もからだを押しつけてきた。
 あまりの快感にフェーベがあげた声は彼の口に吸い込まれ、からだは震えていた。悦《よろこ》びが高まっていく。フェーベは今にも粉々に砕け散ってしまいそうだった。快感は弱まることがなかった。それどころかより大きくなるばかりだ。もうこれ以上抑えることなんてできない。
 わたしはどうなってしまったのかしら?
 とても強烈な快感だった。
 こうしている相手がわたしの愛するスピロスだなんて……わたしが彼とこんなことをしているなんて。これはただのキスではない。これは二人の魂の融合だった。そう考えていると、彼女のなかで歓喜の新星がはじけて周りの世界が暗くなり、その星も消えて真っ暗になった。まつげをしばたたかせて彼女は我に返った。しかし目が開かない。からだに力が入らなかった。こんなことは初めてだ。自分はどこにいるのか、何が起きたのか、思い出そうとした。自分は勉強していた。するとスピロスがやってきた。脳裏にその光景が浮かぶ。すると押し寄せる波のように記憶と快感が蘇《よみがえ》り、彼女は声をもらした。
「フェーベ、大丈夫かい?」
 目を開けると、戸惑うスピロスの心配そうな顔が見えた。彼は眉を寄せ、顔を取り巻く巻き毛はひどく乱れていた。手でかきむしったからだろう。
 彼女は微笑《ほほえ》んだが、それは作り笑いだった。フェーベの意識はかすんでいた。キスだけでこんなふうになってしまうなら、からだを合わせたらわたしはどうなってしまうのだろう?

*この続きは製品版でお楽しみください。

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