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再会した元カレが、ドSから変態ドMになっていたんですが!? 【SS付】

再会した元カレが、ドSから変態ドMになっていたんですが!? 【SS付】


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫ミエル
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
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解説

御曹司の特殊愛に思わずドン引き……!?

一途すぎる御曹司が愛にひざまずく!?
(惟吹)「俺は君にぶたれて目覚めたんだ」
(香澄)「なんの性癖に目覚めてんのよ!?」

「君の忠実な犬に俺はなる!」別れた恋人・惟吹への想いを引きずっていた香澄。しかし、再会した彼はドMの変態になっていた!!なんだかんだで復縁するも、期待に目を輝かせて首輪を差し出してきたり、ぶってほしいと哀願してきたり……。ドン引きしつつも、猛烈な勢いで香澄を求め、身も心もとろかせてくる惟吹に愛を再確認するけど……!?(ヴァニラ文庫ミエル)

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

「香澄、ごめん。ずっと後悔してた。香澄を試すような真似をしたこと……。香澄はあんなに俺を愛してくれていたのに。香澄、香澄ごめん。ごめん……本当にごめん……何度謝っても足りないのはわかってる。でも、会いたくて、香澄に会いたくて……俺は……。やり直させてほしい。好きなんだ……香澄が……愛してるんだ!」
「い、ぶき……」
惟吹が自分の名前を呼んでくれるたびに、抑え込んでいた彼への恋心が、蓋を開けようとする。この人が好きだった。別れてもずっと好きだった。だから惟吹が自分以外の女を見ることに耐えられなかったのだ。
(惟吹は……わたしのこと、ずっと好きでいてくれたの?愛してるって今……本当に……?)
惟吹が手を伸ばしてテーブルの上で香澄の手を握る。それは、キャンパスのあの桜並木で初めて繋いだときと同じ、大きくて熱い手──
「お願いだ香澄……もう一度俺と、付き合ってくれないか?」
惟吹の問いかけに胸が詰まる。
一度は見限った男だ。またやり直してうまくいくかわからない。それに香澄だって、七年も経てば変わる。仕事をして図太くなったし、気も強くなった。大学生の頃の、惟吹に依存して、惟吹に泣いて縋る香澄はもういないのだ。彼が求めているのは、あの頃の香澄なのでは?
「……わたし、髪を切ったの……」
震える声で呟いた香澄に、惟吹は微笑んで頷いた。
「うん。短いのもよく似合ってるね。長い髪も好きだったけど、今の髪型も好きだよ」
「そうじゃなくて……わたし、変わったの、昔のわたしじゃない……!」
香澄は声を大きくしたが、惟吹の微笑みは変わりはしなかった。
「俺も変わったよ。でも、俺が香澄を想う気持ちは変わってない。あのときも、香澄と別れたくなかった。──香澄、お願いだ。俺にチャンスをくれないか。今の俺とやり直してほしい。香澄の側にいさせてくれ。もう泣かさない。絶対に!」
真剣な惟吹の声に、香澄の心は激しく揺れた。目頭が熱くなって、今にも涙があふれそうになる。彼の致命的な欠点である女癖の悪さが、実は存在しないのだとしたら?
(惟吹と、やり直したら……わたしは、今度こそ幸せになれる……?)
席を立った惟吹が香澄の横に来て、トドメとばかりにその場で片膝を突いた。それは、騎士がお姫様に忠誠を誓うような所作で、香澄を物語のヒロインにしてくれる。
「香澄……誓うよ。もう泣かさない。香澄の気持ちを試すような真似もしないし、香澄を裏切ったりしない。香澄だけを一生愛し続ける!」
「ほん、と……?惟吹……」
「ああ。君の忠実な犬に俺はなる!」
「へっ?」
なにか、今、場に相応しくない単語が聞こえたような気がしたが、気のせいだろうか?
(い、今“犬”って言わなかった?いや、き、聞き間違え!そう、聞き間違えよね?)
ときめきの中に軽い動悸がまじるが、このいい雰囲気の中、普通に考えて「ねぇ、あなた。今、犬って言わなかった?」なんて聞けるわけがないじゃないか!しかも相手は惟吹だ。紳士で、スマートで、過去、香澄にしたことを、こんなにも後悔して懺悔してくれた彼だ。その彼が、その彼がだ。「君の忠実な犬に俺はなる!」なんて馬鹿なことを、どこかの海賊王のようなノリで言うハズがないではないか。聞き間違えだ、聞き間違え。そうに決まっている。
動揺をひた隠しにする香澄を、片膝を突いたままの惟吹が見上げてくる。その整った顔立ちは、まさに正統派の王子様が紳士に成長した姿だ。美しく、非の打ち所がない。
惟吹は徐に眼鏡を外して、それをテーブルの上に置いた。どうしてそんなことをするのかわからない。が、眼鏡を外す仕草も、外した彼も素敵だ。七年ぶりに見る彼の素顔。
そして惟吹は、香澄の手のひらを自分の頬に当て、うっとりと目を閉じて──
「香澄、俺をぶってくれ」
「…………………………」
惟吹がなにを言っているのか理解できない。脳が彼の言葉の意味を拒絶しているのか、頭にすんなりと入ってこないのだ。
(……明日土曜だけど、耳鼻科の午前診やってたよね?行こうかな……)
きっと、自分の耳が馬鹿になったんだ。そうに違いないと考えて、耳鼻科の予約を前向きに検討している中で、惟吹がこちらを見上げてくる。
「ぶってくれ、香澄。あのときみたいに、おもいっきり。俺は香澄にぶたれて目覚めたんだ!」
「なんの性癖に目覚めてんのよ!?」
その場に勢いよく立ち上がった香澄は、我慢できずに突っ込んでいた。


*この続きは製品版でお楽しみください。

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