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極道婚〜コワモテ若頭は新妻をめちゃめちゃ愛したい〜 【SS付】

極道婚〜コワモテ若頭は新妻をめちゃめちゃ愛したい〜 【SS付】


発行: ヴァニラ文庫
シリーズ: ヴァニラ文庫ミエル
価格:600pt
形式:XMDF形式⇒詳細 MEDUSA形式⇒詳細
対応端末:パソコン ソニー“Reader” スマートフォン タブレット
みんなの評価 ★★★★★4
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解説

非道な極道×箱入り娘、極道同士の結婚!?
コワモテ旦那サマ、結婚してから嫁が可愛くて暴走中

「俺の嫁だ。丁重に扱え!」極道の娘でお嬢育ちの梨々花が、敵対する組の若頭・陣と政略結婚することに!コワモテで非道とウワサされていた陣だけど、梨々花にめちゃ甘で初夜から蕩かされちゃうなんて…。いつでも梨々花を最優先&過保護な若頭は新妻を可愛がりすぎ!?陣のため、若頭の妻として奮闘しようとするも、両組の確執が再燃し…?(ヴァニラ文庫ミエル)

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

抄録

無言で廊下を進んで新居の引き戸を開けると、真新しい建築物の香りがした。
木造平屋建てで、間取りは台所と居間が一体となった居室に、和室が二間、洋室が二室だ。夫婦の寝室は一番広い和室にしたと陣から昼間に説明があり、梨々花は承知している。私室はふたりとも洋室に決めて、私物はそこへ運ぶことになった。家具や家電などは神薙家が用意しているため、梨々花が準備することは特になかった。
「家政婦が、風呂に湯を張っていると言っていた。おまえは先に入れ。俺はその間に一杯やっている」
「えっ、でしたら、陣さんがお先に入ってください。わたしはあとで……」
「女はいろいろ準備が必要だろう。風呂から出たら寝室で待っていろ」
暗にこれから控えている“初夜”を匂わされ、梨々花は赤面した。そのまま、「ではお言葉に甘えます」と言って逃げるように自室へ入り、入浴の準備を整えて風呂へ向かう。
浴室に入ると檜の香りが広がった。腰から上の壁面は檜の板張りになっており、浴槽も檜で作られていた。木の香りに包まれてわずかに気持ちが落ち着くのを感じながら、シャワーを浴びる。
(大丈夫、怖くない)
このあと待っているのは、陣との初夜だ。夫婦になったのだから、それは当たり前のことで恐れるべき行為ではない。しかし、梨々花は処女で、相手は夫とはいえまだ数えるほどしか会ったことのない男だ。不安があるのはしかたのないことだろう。
髪と身体を洗って湯船に浸かると、ほうっと息をつく。
傷ひとつない白く滑らかな肌、女らしいなだらかな曲線を描く腰、張りのある大きなふたつのふくらみ……それらは梨々花の誇るべき部分だが、いかんせん男性経験がないため自信が持てない。身体つきよりも、身長の低さと童顔なことが気になっているからだ。
誰にも触れさせたことのない身体が、今日初めて異性に触れられる。改めて意識すると顔に熱が集まり、のぼせてしまいそうになる。
初夜でどういう行為をするのかを知らないわけではない。それに、姐からは『跡取り』の誕生を望む声もあった。夫婦となったからには、避けては通れない道なのだ。
(わたしは、宝生と神薙の架け橋になるためにお嫁にきたんだから)
これまでの間、何度も自分に言い聞かせてきた。ただ、頭では理解しているものの、いざ初夜を迎えるとなると緊張はする。梨々花にとって初体験なのだ。未知の行為への恐れは、理屈外のものだった。
とはいえ、いつまでも風呂に入っているわけにはいかない。
梨々花は風呂を上がり、急いで居間へ向かった。すると彼が、寛いだ様子でソファに腰かけているのが見える。
「あの、お待たせしました」
「いや、別にそれほど待っていない。……俺も風呂に入る。寝室で待っていろ」
陣は猪口を呷ると立ち上がり、その足で風呂へ向かった。
テーブルの上には、彼が開けただろう一升瓶がある。深い緑色をした瓶は、中身がすでに三分の一程度しか残っていない。梨々花が風呂に入っている間に飲んだのだとすれば、かなりの酒豪である。
(お酒を飲んでお風呂に入るのってよくないはずだけど……大丈夫なのかな)
少し気になったものの、彼はすでに風呂へ行ってしまった。さすがにそこまで追いかけていくわけにはいかず、言われたとおり寝室で待つことにした。
寝室には真新しいドレッサーがあり、そこで髪を梳く。背中の中ほどまである天然のウェイビーな髪は、急いで乾かしたせいか少し湿っていた。
(ただ待っているだけの時間って、こんなに緊張するんだ)
鏡に映る自分の顔は、わずかに強張っているように見える。鏡の端に映っている二組の布団が目に入り、よけいに緊張を高めた。
寝間着は散々迷ったが、チュール生地のナイトウェアにした。ホワイトのロングワンピースで、二の腕と胸もとにレースがあしらわれている。いつもは色気のないパジャマを着ていたが、さすがに初夜とあってはそうもいかないと少し大人っぽいデザインにした。
下着についても、ブラを着けるべきかどうか考えた末、結局上下揃いのものを身に着けている。やはりそれも、普段よりは大人っぽいものを選んでいた。
(初夜を意識しすぎてるかな……。でも、こんなこと誰にも聞けないし)
ぐるぐると考えていると、不意にふすまが開いた。振り返ると、寝巻を纏った陣が部屋に入ってくる。髪はろくに乾かしていないのか濡れていて、はだけた合わせから覗く鎖骨が色っぽい。梨々花はつい凝視してしまった。
「なんだ、そんなに見て」
「い、いえ……わたしも、寝巻にすればよかったと思って……」
「そんなこと気にする必要はない。好きな恰好をすればいい。それに、どうせすぐに脱ぐことになる。違うか?」
明け透けな陣の台詞に、梨々花の頬はまたたく間に赤く染まった。
「……確かに、そうかもしれませんね」
どう言い繕おうが、これからふたりがすることは決まっている。覚悟を決めて立ち上がると、彼の前で正座をした梨々花は、三つ指をついて頭を下げた。
「行き届かない点もあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします」


*この続きは製品版でお楽しみください。

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