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解説

子爵家のはぐれ者の素顔は、あまりにも気高く、哀しかった。

放蕩貴族のふりをして、彼は命がけで祖国を守っていたというの?悪名高い遊び人ジェームズの秘密を偶然耳にしたロイナはうろたえた。ロイナが住み込みで働く屋敷に負傷したジェームズが運び込まれ、悪魔のようにハンサムな彼が夜ごと夢に現れだした矢先の出来事だった。話を聞かれたと気づき、ジェームズはロイナの寝室に現れた――人目を忍んで、屋敷じゅうが寝静まった真夜中に。ところが、寄り添って話すふたりの眼下で人影が動き、ジェームズは険しい表情でロイナに告げた。「ぼくのせいで、きみの身にも危険が迫っているらしい。ぼくたちは結婚しなければならない――きみの命を守るためにも」

■横暴な夫の死後も姑に支配されて苦しんできたロイナは、ジェームズの求婚を即座に断ります。しかし、彼の巧みな誘惑には抗う術もなく……。『家政婦と不機嫌な子爵』『侯爵と男装のシンデレラ』『疎遠の妻と憂いの領主』関連作、心とろける魅惑のフィナーレ!