『花婿に拒まれて』のレビュー

ヒロインを誘拐してまで関係を修復しようとするヒーロー。逃げられない場所に閉じ込めて、彼女の愛を取り戻すためにひたすら求愛するのかと思いきや、都合が悪くなると逆ギレ、ヒロインを無視、拒絶！その後、近づくヒロイン〜拒絶するヒーローと言う状態が長々と繰り返され、心底うんざりし、途中で読むのを止めたくなりました。これだけのドキドキ設定で何故ここまで退屈な展開になるのでしょう。いったい何がしたいのかと首を傾げます。たくさん悪事をはたらいてきたと打ち明けるヒーロー。被害者の苦しみは棚に上げて、本人は変わろうとしているのだからと、無理矢理納得するヒロイン。結婚後もその葛藤は続くだろうし、逆ギレして拒絶するヒーローをなだめすかすヒロインと言う位置関係は変わってないので、結婚したからと言ってハッピーエンドとは感じられません。読後は嫌な後味が残りました。

始めはよかったんです！元妻を誘拐までしてよりを戻そうとするヒーローにドキドキで…でも半分も読まない内にあれっと思い初めました。ヒーローの性格というかなんというかとにかく思ったほど格好よくないし、どんな理由で初夜に拒絶したのか、とんでもない理由があると思ってたのに…そんな事かよ！って感じです。あらすじではとても期待しただけにがっかりでした。