『危険な薔薇』のレビュー

とてもシャロン・サラらしい作品。ストーカーに悩まされるヒロインが警察に相談すると幼なじみで初恋の相手であるヒーロー(刑事)と再会します。ヒーローはヒロインを全力で守ると約束し、愛も復活しますが…そこはサラの作品らしくヒロインがこれでもか！というぐらい恐怖を味わいます。ヒロインを守るために寿命を縮めるような思いで駆けずり回るヒーロー。ほどよいサスペンスと無理の無い展開。そして甘々なカップルのお話に大満足な作品でした♪

忍び寄るストーカーの黒い影、迫る死の恐怖、そんなスリリングな展開とともに繰り広げられる温かなロマンスを堪能できる作品です。派手さはないけど包容力のある男らしいヒーローとセクシーでありながら勇敢で逞しいヒロインともに、素直に感情を表現するのがとても心地よく、楽しく読めました。事件の佳境でのビックリ展開も含め最後までドキドキハラハラ一気に読み進められます。短編ながらシャロンの作り出す愛溢れる世界に癒されること請け合いです。