南海の離島・古志木島(こしきじま)。医療設備もままならないその島へ、東京の大学病院にいたという、何やらわけありの外科医・五島健助が船酔いに耐えながらやってきた。だが着任初日、診療所を訪れた患者はゼロ。看護婦の星野は「この島の人達は、本当に具合が悪かったら、本土の病院に船で6時間かけて行くんです。誰もこんなとこで診てもらいたくないですからね」と言う。なんだか気が抜けてしまった健介だが、その日の夜「タケヒロが大変だ」と、友達のクニオが血相を変えてやって来た。早速タケヒロの家に行った健介は、急性虫垂炎と診断。早急に手術をしないと、命が危ない。しかし島に来る医者を信用していないタケヒロの父親は、健介が手術することを拒否。船で本土の病院へ運ぶという。【全208ページ】
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スカッと作品に少し飽きてきたな…という方におすすめ。ホラー要素を兼ね揃えた現世と怪異が交錯するダークサスペンス
依頼した人間を不慮の事故に見せかけて消してくれるという会社「神かくし」。振り込め詐欺グループにいた影井新太は詐欺の仕事もままならないまま、先輩に連れられ、ターゲットの人間を消してほしいと「神かくし」に依頼するが、会社の正体は意外なクライアントに人材を紹介する仕事だった!?
作中に「ただの振り込め詐欺」というような発言が出てくるのですが、やられた側が「ただの」と思うかどうかは別だよなというのを痛感させらる描写に考えさせられました。
因果応報、やられたことはやり返される。ただしその方法は人によって違う。
もしかしたら、本当に怪異によって裁かれている悪人もいるかもしれないな…
割とがっつり裁かれてるのでホラー要素が苦手な方はご注意を。
『意外なクライアント』の正体や、社長の過去も今後明らかになっていくのかと思うと続きが気になります。
是非、ご一読ください。スタッフ 東城