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[新訳]荘子
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編訳 | 岬龍一郎 |
発行 | PHP研究所 |
ジャンル | 生き方・教養:宗教・思想・哲学 |
シリーズ | わかりやすい新訳で読む古典の名著 |
紙初版日 | 2013年2月5日 |
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戦後、復興と発展のため日本人は寝食を忘れて働いた。仕事をし、少しはお金持ちになった。家も建てた。車も持てた。出世もした。それはなんのため、誰のためだったのか。多くの人は「自分のため人のため社会のため」と答えるであろう。しかし、人生で大切なことは、「一生懸命」とか「頑張る」ということだったのか。3.11の大震災を経験し、われわれは気がついたはずだ。人生でいちばん大切だったのは、生命であり家族の安全であり仲間との絆だったことを。『荘子』では、天命に逆らわずあるがままに生きることや、自然界のすべてのものはみな平等といった根源的真理をベースに置いているので、現実社会の価値観に慣らされ、疲れた現代人にとっては、夢のような理想の生き方が見えてくる。これこそが『荘子』の最大の魅力なのである。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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